森六JP:4249

時価総額
¥341.5億
PER
18.3倍
森六グループは、ケミカル事業と樹脂加工製品事業を展開し、自動車部品の製造・販売や化学品の輸出入を行う企業。

事業内容

森六は、主にケミカル事業と樹脂加工製品事業の2つの事業セグメントを持っています。これらの事業を通じて、同社は高い価値を共創し、グローバル社会に貢献することを目指しています。

樹脂加工製品事業では、自動車四輪部品の開発から生産・販売までを一貫して行っています。特に、内装樹脂部品や外装樹脂部品の製造に注力しており、軽量化を進める自動車業界のニーズに応えています。主要製品には、センターパネルやドアライニングなどがあります。

ケミカル事業では、無機・有機薬品の基礎化学品から医農薬中間体、プラスチック、フィルム・シートの樹脂加工製品など、幅広い化学製品を取り扱っています。四国化工による高機能多層フィルムや、五興化成工業によるケミカル合成なども行っています。

森六は、国内外に広がる生産・開発拠点を持ち、グローバルな販売網を活かして事業を展開しています。自動車部品の「メーカー」機能と化学分野における「商社」機能を併せ持つことが特徴です。これにより、各事業のシナジーを発揮し、高い価値を創造しています。

経営方針

森六は、未来を先取りする創造力と優れた技術で高い価値を共創し、グローバル社会に貢献することを経営方針としています。法令遵守や人間尊重、顧客満足、社会貢献を行動指針とし、進取の精神と同心協力を大切にしています。

同社は、2035年を見据えた長期ビジョンを策定し、「ものづくりの技と化学の力で、社会に価値あるソリューションを提供する」ことをミッションとしています。持続的な成長と企業価値の向上を目指し、2026年から2028年にかけての第14次中期経営計画を「戦略実行フェーズ」と位置づけています。

この中期経営計画では、アジリティ経営を通じて組織の適応力と競争力を高めることを基本方針としています。主力事業の利益追求、将来の製品化に向けた開発、事業シナジーによる新たな価値創造、事業基盤の強化を基本戦略としています。

また、同社は営業利益率やROEを主要な経営指標とし、サステナビリティ経営の深化を図っています。具体的には、GHG排出量の削減や多様な人材の確保と育成を目指し、社員エンゲージメントの向上や女性管理職の増加を推進しています。

森六は、原材料価格の高騰や為替変動の影響を最小化し、次世代自動車の技術開発を進めることで、グローバルでの持続的成長を目指しています。事業戦略とサステナビリティ経営を統合し、社会的価値と経済的価値の両立を図ることを重視しています。