アテクトJP:4241

時価総額
¥30億
PER
26.3倍
樹脂特性及び生体物質の制御技術を基盤に、衛生検査器材、粉末射出成形(PIM)、半導体資材の製造・販売、不動産賃貸業を展開。

沿革

1969年4月

合成樹脂製品の製造販売を目的として大日化成工業株式会社を設立

1975年4月

家庭用ビデオのギア・カム部品製造を開始

1982年4月

商号を大日実業株式会社に変更

1982年5月
 

販売部門を分離し、大日化成工業株式会社を設立
仕入部門を分離し、大日管理株式会社を設立

1982年6月
 

製造部門を分離し、大日エンジニアリング株式会社と株式会社ブレーバーソニックコーポレーションを設立

2001年10月
 

大日化成工業株式会社及び株式会社フルステリを吸収合併
商号を株式会社フルステリに変更し、半導体保護資材及び衛生検査器材の製造販売を開始

2003年5月

商号を株式会社アテクトに変更

2004年3月

ISO9001を取得

2005年2月

大腸菌及び大腸菌群の検出用機器「コリターグ」の製造、販売権を譲り受ける

2006年6月

ISO14001を取得

2006年6月

株式会社ジャスダック証券取引所に株式を上場

2006年10月

株式会社アテクトコリアを大韓民国に設立

2007年4月

株式会社アテクトコリアを連結子会社化

2008年1月

トライアル株式会社を連結子会社化

2008年1月

ポリマー微粒子の製造販売を開始

2008年4月

株式会社ダイプラを連結子会社化

2008年4月

プラスチック造形の製造販売を開始

2010年1月

アテクト・プログレッシヴ・アンド・イノヴェイティヴ・マニュファクチャリング株式会社設立

2010年8月

上海昂統快泰商貿有限公司を中華人民共和国 上海市に設立

2010年11月

安泰科科技股份有限公司を中華民国 高雄市に設立

2012年6月

国内連結子会社である株式会社ダイプラの当社持分株式を全て売却

2014年5月

国内連結子会社であるトライアル株式会社の特別清算が結了

2016年10月

国内連結子会社であるアテクト・プログレッシヴ・アンド・イノヴェイティヴ・マニュファクチャリング株式会社を株式会社アテクトエンジニアリングに社名変更

2017年4月

本社を滋賀県東近江市に移転

2021年6月

執行役員制度導入

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しによりJASDAQ市場(スタンダード)からスタンダード市場へ移行

事業内容

アテクトとそのグループ企業は、樹脂特性及び生体物質の制御をコア技術として、複数の事業セグメントを展開しています。これには衛生検査器材事業、粉末射出成形(PIM)事業、半導体資材事業、そして不動産賃貸業が含まれます。

衛生検査器材事業では、食品、医薬品、化粧品の製造過程で必要とされる微生物汚染の確認用試薬や培地、ディスポーザブル容器などを製造・販売しており、その顧客は食品メーカー、臨床検査会社、製薬会社、環境試験会社、病院などです。

PIM事業では、金属やセラミックスの粉末と結着剤を混ぜ合わせ、射出成形後に脱脂・焼結工程を経て成形体を製造する技術を用いています。この技術は、特に超硬金属やセラミックスを複雑な形状に量産加工する際にメリットがあり、自動車の超耐熱金属加工やセラミックス製放熱部品(ヒートシンク)などの応用が期待されています。

半導体資材事業では、フラットパネルディスプレイや有機ELディスプレイ駆動用LSI、ICカード用LSIなどの情報電子機器部品の実装に用いられるTABテープやCOFテープといったテープ部材の保護資材であるスペーサーテープの製造・販売を行っています。これらの製品は、主に電子部品メーカーに直接販売されています。

さらに、アテクトは不動産賃貸業も手がけており、所有する敷地内にある空きスペースを完全に別スペースに仕切り、2021年12月から賃貸事業を開始しました。

これらの事業を通じて、アテクトグループは多岐にわたる産業分野において、その技術力と製品を提供し続けています。

経営方針

アテクトは、樹脂特性及び生体物質の制御をコア技術とし、衛生検査器材、粉末射出成形(PIM)、半導体資材事業、不動産賃貸業を展開しています。同社は、変化する事業環境に対応し、2021年6月に新たな中期経営計画「VISION25/30」を策定しました。この計画では、財務健全化、4大新製品の投入、成長事業への選択と集中、経営体制の刷新、ESG経営を基本方針として掲げています。

具体的な経営目標として、2025年度には連結売上高40億円以上(目標50億円)、連結営業利益5億円、連結営業利益率10%の達成を目指しています。これらの目標達成に向け、アテクトは新製品の投入や事業ポートフォリオの再編を進めています。

経営環境としては、材料価格の高騰や為替変動、アフターコロナでの衛生検査器材事業の成長確保、テレビ需要の回復などが課題とされています。これらに対応するため、アテクトは営業活動の強化や生産体制の柔軟化、新製品の投入による事業ポートフォリオの最適化を図っています。

また、同社はESG経営を推進し、事業活動を通じたSDGs達成への貢献も目指しています。これらの戦略的取り組みにより、アテクトは中長期的な企業価値の向上を目指しています。