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旭有機材JP:4216
沿革
1945年3月 |
資本金200万円をもって日窒化学工業株式会社(現在の旭化成株式会社)の子会社として航空機用強化木の製造を目的とする日窒航材工業株式会社を設立 |
1945年11月 |
社名を旭ベニヤ工業株式会社と改め、フェノール樹脂成形材料、合成樹脂成型品、並びに合板の製造販売へ事業転換 |
1950年11月 |
社名を旭有機材工業株式会社と改称 |
1952年4月 |
延岡工場にてアサヒAVバルブの製造・販売を開始 |
1954年6月 |
延岡工場にてフェノールレジンの製造・販売を開始 |
1960年8月 |
株式を東京証券業協会に店頭公開 |
1961年10月 |
株式を東京証券取引所市場第2部に上場 |
1963年7月 |
レジンコーテッドサンド製造のため、下関工場(山口県下関市)を建設 |
1964年5月 |
合成樹脂成型品、レジンコーテッドサンド製造のため利根工場(茨城県古河市)を建設 |
1964年10月 |
レジンコーテッドサンド製造のため、常磐工場(福島県いわき市)を建設 |
1968年4月 |
フェノールレジン、レジンコーテッドサンド製造のため、愛知工場(愛知県扶桑町)を建設 |
1974年2月 |
株式を東京証券取引所市場第1部に指定替 |
1974年3月 |
塩化ビニルパイプの製造のため、北方工場(宮崎県北方町(現・延岡市))を建設し、北方プラスチック加工有限会社(北方プラスチック株式会社)に製造を委託 |
1991年9月 |
総合研究所(宮崎県延岡市)を建設 |
1991年10月 |
レジンコーテッドサンド製造のため、広島工場(広島県庄原市)を建設 |
1992年1月 |
下関工場(山口県下関市)を閉鎖 |
1996年10月 |
レジンコーテッドサンド製造のため、栃木工場(栃木県大田原市)を建設、これに伴い、利根工場(茨城県古河市)及び常磐工場(福島県いわき市)を閉鎖 |
1998年11月 |
塩化ビニルパイプ製造設備を、栃木工場(栃木県大田原市)に建設 |
1999年11月 |
アサヒアメリカ, Inc.の全株式を取得(現・連結子会社) |
2000年2月 |
配管材料エンジニアリング部門強化のため、天下(あもり)工場(宮崎県延岡市)を建設 |
2001年2月 |
旭有機販売西日本株式会社を設立 |
2001年6月 |
延岡本社と東京本社の2本社制とし、かつ管材システム事業部、樹脂事業部の2事業部制を採用 |
2002年10月 |
エーオーシーアセンブル株式会社を設立(現・連結子会社) |
2004年3月 |
樹脂事業部門の研究・開発のため総合研究所(愛知県扶桑町)を建設 |
2005年12月 |
旭有機材商貿(上海)有限公司を設立(現・連結子会社) |
2006年12月 |
旭有機材樹脂(南通)有限公司を設立(現・連結子会社) |
2008年10月 |
旭有機材閥門設備(上海)有限公司を設立(現・連結子会社) |
2011年3月 |
北方工場(宮崎県延岡市)を閉鎖し、北方プラスチック株式会社を解散 |
2011年4月 |
執行役員制度を導入、旭有機販売株式会社に中部旭有機販売株式会社を統合 |
2012年8月 |
愛知工場 鋳造用フェノール樹脂製造工場を更新建設 |
2012年11月 |
アサヒモディマテリアルズPvt., Ltd.を設立(現・連結子会社) |
2013年4月 |
旭有機販売株式会社と旭有機販売西日本株式会社が合併し、旭有機材商事株式会社に商号変更 |
2013年5月 |
旭有機材樹脂(南通)有限公司が電子材料用フェノール樹脂工場を新設 |
2013年7月 |
旭有機材樹脂(南通)有限公司が鋳造用レジン工場を増設 |
2013年9月 |
ドリコ株式会社の全株式を取得(現・連結子会社) |
2014年4月 |
水処理・資源開発事業統括本部を新設し、3事業部制とする |
2014年8月 |
アサヒコリアCo., Ltd.を設立(現・連結子会社) |
2014年10月 |
アサヒAVヨーロッパGmbHを設立(現・連結子会社) |
2016年2月 |
アサヒアジアパシフィックPte., Ltd.を設立(現・連結子会社) |
2016年4月 |
社名を旭有機材株式会社に変更 |
2016年12月 |
アサヒユウキザイメキシコS.A. de C.V.を設立(現・連結子会社) |
2017年10月 |
大和興産株式会社の株式を追加取得(現・連結子会社) |
2018年4月 |
旭エー・ブイ産業株式会社の株式を追加取得 |
2018年4月 |
子会社である旭有機材商事株式会社と旭エー・ブイ産業株式会社が合併し、社名をアビトップ株式会社に変更(現・連結子会社) |
2019年7月 |
株式会社ランドウィックの全株式を取得(現・連結子会社) |
2019年11月 |
旭環美水処理(蘇州)有限公司が事業を開始(現・連結子会社) |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行 |
事業内容
旭有機材株式会社とそのグループ企業は、管材システム事業、樹脂事業、水処理・資源開発事業の3つの主要セグメントを通じて、製品の開発、製造、販売を行っています。
管材システム事業では、旭有機材株式会社自身とアサヒアメリカInc.が製造・販売を担当しています。また、アビトップ株式会社、大和興産株式会社、アサヒコリアCo., Ltd.、アサヒアジアパシフィックPte., Ltd.が代理店として販売を行い、旭有機材商貿(上海)有限公司は、旭有機材閥門設備(上海)有限公司と旭有機材株式会社が製造した製品の販売を手掛けています。エーオーシーアセンブル株式会社には加工・製造を委託し、アサヒAVヨーロッパGmbHには市場開拓及び販売を委託しています。
樹脂事業においては、旭有機材株式会社と旭有機材樹脂(南通)有限公司、アサヒモディマテリアルズPvt., Ltd.、アサヒユウキザイメキシコS.A. de C.V.が製造・販売を行っています。株式会社ランドウィックは、断熱材の吹付けや内装工事を提供しています。
水処理・資源開発事業では、ドリコ株式会社とドリコアクアサーブ株式会社が水処理施設の設計、施工、維持管理、さく井工事の設計、請負を行っています。旭環美水処理(蘇州)有限公司は、水処理設備の製作・販売を手掛けています。
これらの事業を通じて、旭有機材株式会社グループは、多岐にわたる産業分野でのニーズに応える製品とサービスを提供しています。
経営方針
旭有機材株式会社は、企業理念に「信頼の品質と真摯な対応による安心の提供」を掲げ、その実現のために「ものづくりのプロセスを支える」という使命に基づいた事業活動を行っています。同社は、現状に満足することなく、変化を先取りし、成長を続けることを目指しており、「はじめて」に挑み「違い」をつくることを目標としています。この理念に基づき、2030年に向けてグレートニッチトップ企業への飛躍を目指しています。
同社は、SDGsの視点での取り組みを推進し、持続可能な社会の実現に貢献することを目標としています。これを具体化するために、2025年度を最終年度とする中期経営計画「GNT2025」を策定し、海外市場での成長追求、付加価値の高い製品の開発、SDGs視点での事業展開、新事業の創出を4つの経営方針として掲げています。
特に、海外市場では、管材システム事業と樹脂事業を中心に成長を追求しており、半導体関連製品においても、技術開発と品質・サービスの向上に努めています。また、新たな社会課題の解決に貢献する新事業として、「循環式閉鎖型陸上養殖」技術の確立に取り組んでいます。
投資戦略としては、GNT2025の修正を行い、中計期間(5年間累計)で420億円の投資を見込んでおり、財務戦略では、営業キャッシュ・フローと借入による資金調達を行い、株主還元にも注力しています。
旭有機材株式会社は、これらの戦略を通じて、持続可能な成長を目指し、社会に貢献する企業を目指しています。