スパイダープラスJP:4192

時価総額
¥161.7億
PER
熱絶縁工事からスタートし、建設業界の生産性向上に貢献するICT事業を展開、主力サービス「SPIDERPLUS」で施工管理のデジタル化を推進。

沿革

1997-09埼玉県戸田市にて個人事業として伊藤工業創業
2000-02伊藤工業を資本金3,000千円にて、有限会社ケイ・ファクトリー設立
2001-04建設業許可取得
2001-10資本金10,000千円にて、株式会社ケイ・ファクトリーへ組織変更
2002-02アーマセル社(香港)製品の日本認定工事店に登録
「アーマフレックス」を使用した熱絶縁工事の施工開始
2010-09創業者伊藤謙自が、IT事業を立ち上げるにあたって、東京都豊島区に資本金3,000千円にて株式会社ヴェイシスを設立
積算システム「SPIDER」を開発・販売
2011-09建築図面・現場管理アプリ「SPIDERPLUS」をリリース
2012-06株式会社ケイ・ファクトリーが株式会社ヴェイシスを吸収合併 株式会社レゴリスへ商号変更
2014-11「情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)のISO27001認証」を取得
2017-05本社を東京都豊島区に移転
2017-06大阪府大阪市北区に大阪営業所を開設
2020-11株式会社レゴリスをスパイダープラス株式会社へ商号変更
2021-03東京証券取引所マザーズに株式を上場
2021-07建設関連の教育機関にSPIDERPLUSアカデミックプランを提供開始
2022-01エンジニアリング事業をArmacell Japan株式会社に事業譲渡
2022-04東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所マザーズからグロース市場へ移行
北海道札幌市北区に札幌営業所を、福岡県福岡市博多区に福岡営業所を開設
2022-05本社を東京都港区に移転
2022-08リニューアル版SPIDERPLUS「ベーシック版」をリリース
2023-02愛知県名古屋市中村区に名古屋営業所を開設
2023-07新たなDX領域として「プラント業界」への展開を本格化
2023-12現場のペーパーレス化を進める新サービス「S+Report」のリリース
宮城県仙台市青葉区に仙台営業所を開設(2024年1月から営業開始)

事業内容

スパイダープラスは、熱絶縁工事事業からスタートし、建設業界全体の生産性向上を目指してICT事業に進出した企業です。同社は、建設現場のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する建設DXサービス「SPIDERPLUS」を開発・提供しています。「SPIDERPLUS」は、施工図面のペーパーレス化や検査業務のデジタライゼーションを通じて、業務効率化を実現するサービスです。このサービスは、ビルやマンションなどの大規模建設現場で施工管理を行う総合建設業及び電気・空調設備業の現場監督を主な利用者としています。

スパイダープラスは、建設業界のDXニーズに応えるために、サポート体制の充実にも力を入れています。営業が直接建設現場に赴き、現場説明会を実施するとともに、カスタマーサポートが顧客の困りごとをメールや電話で対応しています。これにより、導入初期及び日々の問い合わせ対応において高い顧客満足度を実現しています。

「SPIDERPLUS」は、基本機能として図面管理、写真管理、資料閲覧、帳票作成機能を備えており、これらを通じて施工管理業務の効率化を支援します。また、検査機能や指摘管理機能など、建築工事や電気設備工事に特化した機能も提供しており、検査の省人化やヒューマンエラーの解消に貢献しています。

スパイダープラスは、今後も「SPIDERPLUS」の機能開発を進めるとともに、新たなサービス開発にも取り組んでいく予定です。これにより、建設業界の多様化、高度化するDXニーズに対応していく方針です。

経営方針

スパイダープラスは、建設業界の生産性向上を目指し、施工管理SaaS「SPIDERPLUS」の開発・販売を通じてデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進している企業です。同社の中期経営戦略は、建設業界の人手不足と働き方改革への対応、生産性向上への関心の高まりを背景に、ICT事業のさらなる成長を目指しています。

スパイダープラスは、営業組織の強化や販売ネットワークの拡大を図り、重点顧客の開拓と浸透の早期化を実現することを戦略の一つとしています。また、建設業界の施工管理に関するノウハウをプロダクトに取り込んだ機能の開発を進め、アライアンスやM&Aを活用して非連続的な成長を目指しています。これにより、建築分野や土木分野を含むあらゆる建設現場で使用できるプラットフォームの構築を目指しています。

経営上の目標達成のため、スパイダープラスは「SPIDERPLUS」の月額利用料の積み上げ状況を指標としています。MRR(月次定期収益)、ID数、導入社数の増加、ARPU(1契約ID当たりの契約単価)、ARPA(1契約企業当たりの契約単価)の上昇、解約率の低水準維持が重要な指標とされています。

さらに、スパイダープラスは、優秀な人材の確保と育成、技術力・製品力の向上、営業力の強化、内部管理体制の強化、認知度の向上とブランドの確立、知的財産権の保護など、経営上の課題に対処しています。これらの取り組みを通じて、建設業界のDXニーズに応え、業界内での競争力を高めていく方針です。