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三菱瓦斯化学JP:4182
沿革
1951年4月 |
天然ガス化学工業を営むことを目的として、日本瓦斯化学工業株式会社を設立 |
1952年9月 |
榎工場メタノール製造設備操業開始(1974年12月生産停止) |
1954年2月 |
東京証券取引所に株式上場 |
1957年4月 |
日本尿素工業株式会社を吸収合併し、当社松浜工場(現当社新潟工場)として操業開始 |
1960年5月 |
日本樹脂化学工業株式会社水島工場(現当社水島工場)操業開始 |
1962年1月 |
日本スチレンペーパー株式会社(現株式会社JSP 現連結子会社)設立 |
1968年1月 |
水島工場にて当社の技術開発によるキシレン分離異性化装置の操業を開始 |
1971年10月 |
三菱江戸川化学株式会社と合併し、三菱瓦斯化学株式会社と改称 |
1978年10月 |
鹿島工場操業開始 過酸化水素の製造を開始 |
1979年11月 |
日本・サウジアラビアメタノール株式会社(現持分法適用関連会社)設立 |
1982年10月 |
MITSUBISHI GAS CHEMICAL SINGAPORE PTE. LTD. (現連結子会社)設立 |
1983年6月 |
当社を中心に進めた「サウジメタノール計画」の現地法人 SAUDI METHANOL COMPAMY 操業開始 |
1984年10月 |
MITSUBISHI GAS CHEMICAL AMERICA, INC. (現連結子会社)設立 |
1991年3月 |
エレクトロテクノ株式会社(現MGCエレクトロテクノ株式会社 現連結子会社)設立 |
1992年3月 |
現地資本及び三菱商事株式会社と合弁でMETANOL DE ORIENTE, METOR, S.A. (現持分法適用関連会社)を設立 |
1994年3月 |
三菱化成株式会社(現三菱ケミカル株式会社)と合弁で三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社(現連結子会社 2023年3月31日時点持分法適用関連会社)を設立 |
1995年1月 |
MGC PURE CHEMICALS AMERICA, INC. (現連結子会社)設立 |
1995年7月 |
現地資本と合弁でTHAI POLYACETAL CO., LTD. (現連結子会社)を設立 |
2000年7月 |
社内カンパニー制発足 |
2003年6月 |
執行役員制導入 |
2005年10月 |
大阪工場と富士化成株式会社を統合し、MGCフィルシート株式会社(現連結子会社)として発足 |
2006年3月 |
現地資本及び伊藤忠商事株式会社と合弁でBRUNEI METHANOL CO., SDN. BHD. (現持分法適用会社)を設立 |
2009年8月 |
菱優工程塑料(上海)有限公司(現三菱瓦斯化学工程塑料(上海)有限公司 現連結子会社)設立 |
2012年1月 |
MGC ELECTROTECHNO (THAILAND) CO., LTD. (現連結子会社)設立 |
2013年3月 |
CARIBBEAN GAS CHEMICAL LIMITED設立 |
2018年7月 |
三菱ガス化学トレーディング株式会社(現連結子会社)設立 |
2018年12月 |
泰興菱蘇機能新材料有限公司(現連結子会社)設立 |
2020年4月 |
コーポレート部門、カンパニー部門を6つの部門に整理・統合 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行 |
事業内容
三菱瓦斯化学株式会社とそのグループ企業(110の子会社と37の関連会社を含む)は、幅広い事業セグメントを展開しています。これらの事業は、基礎化学品、機能化学品、およびその他の事業に大別されます。
基礎化学品事業部門では、メタノールやメタノール・アンモニア系化学品、ライフサイエンス製品、汎用および特殊芳香族化学品、発泡プラスチック、電力などの製造・販売を行っています。このセグメントには、㈱日本ファインケムや㈱JSP、MGCターミナル㈱などの関係会社が含まれます。
機能化学品事業部門では、無機化学品、プラスチックレンズモノマー、エンジニアリングプラスチックス、電子材料、脱酸素剤などの製造・販売を手掛けています。この部門には、泰興菱蘇機能新材料有限公司やSAMYOUNG PURE CHEMICALS CO., LTD.、MGC PURE CHEMICALS AMERICA, INC.などが関係会社として挙げられます。
その他の事業としては、上記のセグメントに含まれない不動産事業などがあります。これらの事業活動を通じて、同社は多岐にわたる産業分野において、幅広い製品とサービスを提供しています。同社グループは、これらの事業を通じて、グローバルな市場での競争力を高め、持続可能な成長を目指しています。
経営方針
三菱瓦斯化学は、中期経営計画「Grow UP 2023」を推進しています。この計画の下で、同社は「環境変化に強い収益構造への転換」と「社会的価値と経済的価値の両立」を目標に掲げています。これらの目標を達成するために、事業ポートフォリオの改革、競争優位事業の強化、新規事業の創出と育成の加速、不採算事業の見直し・再構築など、具体的な施策を進めています。
特に、差異化事業として、メタキシレンジアミン(MXDA)、MXナイロン、芳香族アルデヒド、ポリアセタール(POM)などの化学品・素材製品や、エレクトロニクスケミカルズ、BT系材料、光学樹脂ポリマー、超高屈折レンズモノマーなどの機能製品に注力しています。これらの製品群に対する積極的な投資を通じて、収益力の強化を図っています。
また、社会的価値と経済的価値の両立に向けた取り組みとして、大気保全、エネルギー・気候変動問題解決、働きがいのある企業風土の醸成などに関するKPIを設定し、これらの目標達成に努めています。具体的には、MXナイロン・メタノールでのISCC PLUS認証の取得、網走バイオマス発電への出資、CO2を原料としたメタノールやポリカーボネートの製造検討、人材育成とイノベーション創出の拠点「MGCコモンズ」の建設着工など、環境保全と価値創造を両立させる活動を展開しています。
これらの施策を通じて、三菱瓦斯化学は、環境変化に強い収益構造への転換を図り、社会的価値と経済的価値の両立を目指しています。同社は、これらの取り組みを基に、持続可能な成長を追求し、グローバルな市場での競争力を高めていく方針です。