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ヤプリ (4168) 株価
株価・出来高の推移
時価総額の推移
PERの推移
PBRの推移
事業内容
ヤプリは「デジタルを簡単に、社会を豊かに」という理念の下、プログラミング知識のない企業担当者でもスマートフォン向けアプリを簡単に作成・運用できるクラウド型プラットフォーム「Yappli」を提供している企業です。同社のサービスを使えば、企業は専門知識なしに顧客向けアプリや社内アプリを構築でき、プッシュ通知、ポイント管理、データ分析などの機能を活用できます。2025年にはウェブサイト構築ツール「Yappli WebX」、2026年には「Yappli MiniApp」「Yappli MobileOrder」の提供も開始し、デジタル接点の包括的な支援を目指しています。
同社の顧客は主にマーケティング領域(62%)、人事領域(15%)、企業間取引領域(7%)に分かれており、アパレル・小売・飲食業界から製造業まで幅広い業界で導入されています。収益構造は月額利用料を中心としたサブスクリプション型が基本で、総売上高の82%を安定的な月額利用料が占めており、契約数の増加と追加機能の利用拡大により収益が積み上がる仕組みとなっています。月次解約率は直近12カ月平均で0.92%と低水準を維持し、継続的な収益基盤を確立しています。
同社の事業は「プラットフォーム売上」と「プロフェッショナルサービス売上」の2つに分かれ、前者が主力のストック型収益、後者がアプリ制作支援や運用コンサルティングなどのフロー型収益となっています。現在939件の契約アプリを抱え、顧客体験向上を支援する「Yappli for Marketing」、従業員エンゲージメント向上を図る「UNITE by Yappli」、取引先との情報共有を効率化する「Yappli for Business」などの用途別ソリューションを展開し、企業のデジタル変革を幅広く支援しています。
経営方針
ヤプリは「デジタルを簡単に、社会を豊かに」というミッションの下、持続可能な成長と収益性の向上を両立する「バランス型成長」戦略を推進しています。同社は主力のアプリ開発プラットフォーム「Yappli」を中核に、ウェブ構築ツール「Yappli WebX」、モバイルオーダー機能「Yappli MobileOrder」、LINEミニアプリ開発「Yappli MiniApp」などを統合したデジタル体験プラットフォームの構築を目指しています。これらのプロダクト群を有機的に組み合わせることで、企業のあらゆるデジタル接点を一元管理できるサービス体系の実現を図っています。
同社の差別化戦略は、顧客体験向上を支援する「マーケティング領域」と従業員体験向上を支援する「HR領域」の2軸に集約されます。マーケティング領域では「Yappli for Marketing」を通じて企業の顧客接点デジタル化を支援し、アプリマーケティング等の専門サービスを強化することで顧客の生涯価値向上を図ります。HR領域では「UNITE by Yappli」により従業員向けアプリの開発・運用を支援し、社内コミュニケーション活性化や業務効率化を実現します。約5,000億円規模の国内マーケティング技術市場でのシェア拡大を基盤に、約3,300億円のHR技術市場への展開も積極化しています。
新市場開拓においては、M&Aを機動的に活用した事業領域拡大を重視しています。2025年11月にはヤプリフードコネクトを子会社化し、LINEミニアプリ市場への本格参入を実現しました。同社はノーコード技術とプラットフォーム基盤とのシナジーが見込める領域において、自社開発と並行してM&Aを積極活用することで、デジタル体験プラットフォームを構成するプロダクト群の拡充と新たな顧客層へのアクセス拡大を図っています。
技術革新への取り組みでは、創業前から累計10年以上の開発投資により構築した技術的優位性を基盤に、AI機能の拡充やデータ分析機能の強化を継続的に実施しています。特に大企業向けサービスにおいて、プログラミング不要での開発・運用・分析を一手に担えるプラットフォーム、継続的な機能拡充、自動OSアップデート対応などの差別化要素を確立しており、月次解約率0.92%という低水準を維持しています。今後もカスタマーサクセス体制の強化と外部サービス連携拡大により、プロダクト価値の向上と顧客基盤の安定化を推進する方針です。