三和油化工業JP:4125

時価総額
¥102.2億
PER
9倍
化学品及び油剤製品の製造・販売、産業廃棄物のリユース・リサイクル、PCB廃棄物処理など、環境負荷低減と資源有効利用を目指す事業を展開。

沿革

1970年6月

名古屋市緑区において自動車関連企業に油剤や化学品を販売する(現在の自動車事業)ことを目的とする会社として、「三和油化工業株式会社」を設立。

1974年1月

名古屋市緑区に大高工場を新設。石油化学品や工業用潤滑油の小分け販売を開始。

1979年11月

本社を現在の愛知県刈谷市に移転。

愛知県刈谷市に刈谷工場(現在の石根工場)を新設。

1983年7月

愛知県刈谷市(本社の隣接地)に含浸設備を新設。自動車部品の不良品を再生する事業を開始。

1989年12月

愛知県にて産業廃棄物の中間処分業許可(第02320006150号)を取得。現在のリユース事業及びリサイクル事業の基礎となる事業を開始。

1990年6月

愛知県刈谷市に石油化学品及び産業廃棄物の収集運搬を行う子会社としてサンワリューツー株式会社(現・連結子会社)を設立。

1993年8月

愛知県にて特別管理産業廃棄物の中間処分業許可(第02370006150号)を取得。

1994年7月

愛知県刈谷市(本社の隣接地)に第一低沸蒸留設備を新設。蒸留による有機溶剤廃液の再資源化を開始(現在のリユース事業)。

1996年12月

愛知県刈谷市(本社の隣接地)に廃熱回収型焼却炉を新設。産業廃棄物の焼却とともに廃熱の有効利用を開始。

1998年8月

愛知県刈谷市(本社の隣接地)に第二低沸・高沸蒸留設備を新設。蒸留による有機溶剤廃液の再資源化を拡大・多角化。電子材料向け副資材として利用される高純度化学品の製造を開始(現在の化学品事業)。

1999年6月

ISO9002認証を取得(注1)。

2000年1月

ISO14001認証を取得(注2)。

2001年8月

愛知県刈谷市(本社の隣接地)に家下工場を開設。産業廃棄物の中間処分・再資源化事業を拡大。

2001年12月

大阪府吹田市に大阪営業所を開設。

2002年4月

OHSAS18001認証を取得(注3)。

2002年6月

ISO9001-2000認証を取得(注1)。

2004年10月

愛知県刈谷市(本社の隣接地)に混酸分離設備新設。混酸廃液の再資源化を開始。

2004年11月

愛知県刈谷市(本社の隣接地)に貴金属回収設備新設。廃棄物に含まれる有用金属の再資源化を開始。

2005年2月

愛知県刈谷市に境工場を新設。産業廃棄物の混練処理を開始。

2005年10月

サンワリューツー株式会社が特別管理産業廃棄物収集運搬業許可にPCB廃棄物を品目追加し、PCB事業を開始。

2006年5月

愛知県刈谷市(本社の隣接地、現在の本店所在地)に事務所棟を新設し、事務部門・開発部門を移転。

2007年6月

北海道苫小牧市に北海道工場を新設し、同工場内に営業所を開設。

2008年9月

EMGマーケティング合同会社(現 EMGルブリカンツ合同会社)より工業用潤滑油拠点代理店として認定。

2009年8月

愛知県刈谷市(現在の住所)に登記上の本店を移転。

2011年11月

茨城県稲敷市に茨城工場を新設。化学品の小分け製造を開始。営業所と合わせて茨城事業所を開設。

2011年11月

愛知県刈谷市に分析・評価を行う子会社としてサンワ分析センター株式会社(現・連結子会社)を設立。

2013年3月

愛知県から優良産廃処理業者認定制度の基準適合を取得。

2013年3月

茨城工場で産業廃棄物・特別管理産業廃棄物の処分業許可(第00821006150号、第00871006150号)を取得。

2013年5月

香川県高松市に高松営業所を開設。

2013年11月

東京都千代田区に東京営業所を開設。

2015年3月

東京都中央区に東京営業所を移転。

2015年6月

三和プランテック株式会社の株式を取得して100%子会社化。同社の商号をサンワ石販株式会社(現・連結子会社)に変更。

2018年1月

和歌山県和歌山市に南海化学株式会社との合弁で産業廃棄物処分業を行う子会社としてサンワ南海リサイクル株式会社(現・連結子会社)を設立。(議決権比率80%)

2018年12月

愛知県刈谷市に人材派遣業を行う子会社としてサンワビジネスサポート株式会社(現・連結子会社)を設立。

2019年2月

北九州市小倉北区に九州営業所を開設。

2019年4月

愛知県刈谷市に産業廃棄物処分業を行う子会社としてサンワ境リサイクル株式会社(現・連結子会社)を設立。

2021年4月

監査役会設置会社から監査等委員会設置会社へ移行。

2021年12月

東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)及び名古屋証券取引所市場第二部に上場。

2022年4月

東京証券取引所スタンダード市場及び名古屋証券取引所メイン市場に移行。

事業内容

三和油化工業は、化学品及び油剤製品の製造・販売を主軸に据え、産業廃棄物の収集から中間処分、再資源化までを手掛ける環境関連事業を展開しています。同社グループは、「環境ニーズを創造する」を事業コンセプトに掲げ、リユース事業、リサイクル事業、化学品事業、自動車事業、PCB事業の5つのセグメントで事業を行っています。

リユース事業では、使用済み廃溶剤や廃酸、有用金属等を含む産業廃棄物を中間処分・再資源化し、マテリアルリサイクルを通じて再生製品の販売を行っています。リサイクル事業では、使用済み廃溶剤や汚泥、廃プラスチック類などを再生燃料やセメント・石灰・鉄鋼の副原料として再資源化しています。

化学品事業では、有機化学品や無機化学品及びそれらを精製・加工した化学品の製造・販売及び受託加工を行い、特に高純度化学品の製造においては、リユース・リサイクル事業で培った技術を活用しています。自動車事業では、潤滑油や金属加工油などの油剤製品、工業用洗浄剤及び自動車製造工程で使用される各種副資材の製造・販売を行っており、愛知県という自動車産業が盛んな地域での創業背景を持ちます。

PCB事業では、PCB含有廃棄物の適正処理を行うためのソリューションを提供しており、PCB含有分析から洗浄無害化作業、設備解体作業までトータルサポートを行っています。

これらの事業を通じて、三和油化工業グループは環境負荷の低減と資源有効利用を目指し、総合的に取引先及び社会への貢献を図っています。

経営方針

三和油化工業は、環境負荷の低減と資源循環を目指し、リユース事業、リサイクル事業、化学品事業を中心に展開しています。同社は、社会からの信頼を得ることを第一目的とし、環境にやさしい製品づくりと廃棄物のリユース・リサイクルを通じた社会貢献を目指しています。特に、ESGやSDGsへの関心の高まりを背景に、環境事業を強化し、持続可能な社会の形成に貢献することで企業価値の向上を図っています。

経営環境の変化に対応するため、三和油化工業は、リユース・リサイクル事業の強化に加え、半導体や電池などの電子材料分野への製品供給体制の拡充を推進しています。これにより、環境負荷の低減と資源循環に貢献するとともに、社会から必要とされる環境リーディングカンパニーを目指しています。

同社は、コンプライアンス体制の整備や重大事故及び労働災害の防止、事業所体制の整備など、経営上の課題にも積極的に取り組んでいます。また、リサイクルによる付加価値向上や技術力の向上、社会的認知や協力体制の構築、人材の確保と育成、業務改善の推進など、多角的な戦略を展開しています。

これらの取り組みを通じて、三和油化工業は、環境ニーズに応える製品とサービスの提供を強化し、持続可能な社会の実現に貢献していく方針です。同社の成長戦略は、環境負荷の低減と資源循環への貢献を核とし、技術力の向上や社会との連携を深めることで、企業価値のさらなる向上を目指しています。