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カネカJP:4118
沿革
1949-09 | 会社設立 |
1949-10 | 東京証券取引所等に上場 |
1950-07 | 塩化ビニル樹脂の製造開始 |
1953-02 | ショートニングの製造開始 |
1953-04 | 塩ビコンパウンドの製造開始 |
1957-07 | アクリル系合成繊維「カネカロン」の製造開始 |
1961-12 | 高級製菓用油脂の製造開始 |
1964-06 | モディファイヤーの製造開始 |
1965-07 | 発泡スチレン樹脂の製造開始 |
1967-06 | 塩ビ系特殊樹脂の製造開始 |
1970-04 | 押出法発泡ポリスチレンボードの製造開始 |
1970-11 | 鹿島工場竣工 |
1970-12 | 海外子会社カネカベルギーN.V.設立 |
1973-10 | ビーズ法発泡ポリオレフィンの製造開始 複合磁性材料の製造開始 |
1973-12 | ㈱サンスパイス(現・㈱カネカサンスパイス)に資本参加し子会社化、香辛料の製造開始 |
1974-10 | 子会社栃木カネカ㈱設立 |
1974-12 | 医薬品バルクの製造開始 |
1977-10 | 医薬品バルク ユビデカレノン(コエンザイムQ10)の製造開始 |
1978-10 | 耐候性MMA系フィルムの製造開始 |
1979-01 | 海外子会社カネカシンガポールCo.(Pte) Ltd.設立 |
1979-02 | 変成シリコーンポリマーの製造開始 |
1982-05 | 海外子会社カネカテキサスCorp.設立 |
1983-04 | 医薬品中間体の製造開始 |
1984-10 | 超耐熱ポリイミドフィルムの製造開始 |
1986-04 | 医療機器の製造開始 |
1993-09 | 子会社㈱カネカメディックスを設立 |
1994-10 | 海外子会社カネカファーマヨーロッパN.V.(現・カネカメディカルヨーロッパN.V.)設立 |
1995-07 | 液晶関連製品の製造開始 |
1995-08 | 海外子会社カネカマレーシアSdn.Bhd.設立 |
1996-07 | 海外子会社カネカエペランSdn.Bhd.設立 |
1997-08 | 海外子会社カネカハイテックマテリアルズInc.設立 |
1998-05 | 太陽油脂㈱に追加出資し子会社化 |
1998-09 | 昭和化成工業㈱に追加出資し子会社化 |
1998-10 | 子会社カネカソーラーテック㈱設立 |
1999-03 | 海外子会社カネカペーストポリマーSdn.Bhd.設立 |
1999-10 | 電力用太陽電池の製造開始 |
2001-04 | 日本での機能性食品素材販売開始(厚生労働省通達にてコエンザイムQ10が食品に分類されたことによる) |
2003-09 | 海外子会社蘇州愛培朗緩衝塑料有限公司(現・鐘化(蘇州)緩衝材料有限公司)設立 海外子会社青島海華繊維有限公司設立 |
2004-06 | 海外子会社カネカニュートリエンツL.P.設立 |
2004-09 | 「鐘淵化学工業株式会社」から「株式会社カネカ」へ商号変更 |
2006-07 | カネカテキサスCorp.がカネカハイテックマテリアルズInc.を合併 |
2009-04 | サンビック㈱に追加出資し子会社化 |
2010-07 | ユーロジェンテックS.A.(現・カネカユーロジェンテックS.A.)に出資し子会社化 |
2010-10 | 海外子会社カネカイノベイティブファイバーズSdn.Bhd.設立 |
2011-08 | 海外子会社カネカモディファイヤーズドイチュラントGmbH設立 |
2012-04 | カネカアピカルマレーシアSdn.Bhd.を連結子会社化 米国関係会社を、米州統括会社であるカネカアメリカズホールディングInc.、事業会社であるカネカノースアメリカLLC、カネカファーマアメリカLLC(現・カネカメディカルアメリカLLC)の3社体制に再編 アジア統括会社として鐘化企業管理(上海)有限公司設立 |
2013-07 | 食品事業部門の販売会社4社(カネカ食品販売㈱、東京カネカ食品販売㈱、東海カネカ食品販売㈱、九州カネカ食品販売㈱)をカネカ食品㈱に再編 |
2013-10 | 海外子会社PT.カネカフーズインドネシア設立 鐘化(佛山)化工有限公司(現・鐘化(佛山)高性能材料有限公司)を連結子会社化 |
2015-05 | 海外子会社カネカMSマレーシアSdn.Bhd.設立 |
2015-06 | 海外子会社カネカタイランドCo.,Ltd.設立 |
2015-10 | 欧州統括会社としてカネカヨーロッパホールディングカンパニーN.V.設立 |
2016-01 | セメダイン㈱を公開買付けによる株式取得により連結子会社化 |
2017-04 | 国内地域統括会社として㈱カネカ北海道設立 |
2018-01 | 東武化学㈱に追加出資し子会社化 |
2022-04 | 東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行 |
2022-08 | セメダイン㈱を株式交換により完全子会社化 |
事業内容
カネカは、多岐にわたる事業セグメントを持つグローバル企業です。同社とその関係会社は、主に「Material Solutions Unit(材料ソリューション)」、「Quality of Life Solutions Unit(生活品質ソリューション)」、「Health Care Solutions Unit(ヘルスケアソリューション)」、「Nutrition Solutions Unit(栄養ソリューション)」の4つのドメインで事業を展開しています。
「Material Solutions Unit」では、社会インフラやモビリティの発展を支える先端素材を提供しています。これには、軽量化や燃費向上に貢献する素材や、環境に優しい生分解性バイオポリマーなどが含まれます。
「Quality of Life Solutions Unit」は、住宅や生活インフラの省エネ・スマート化、情報化社会の革新に応える素材とサービスを提供しています。これには、スチレン系発泡樹脂やポリイミドフィルム、太陽電池などが含まれます。
「Health Care Solutions Unit」では、医療・健康・介護分野でのデバイスと医薬の融合ソリューション、バイオ医薬や再生・細胞医療などの先端医療技術に基づく事業を展開しています。これには、医療機器や低分子医薬品原料、API、バイオ医薬品が含まれます。
「Nutrition Solutions Unit」は、「食」の多様化や健康増進ニーズに応える特色ある素材やサプリメントを提供し、農業・畜産・水産分野の食料生産支援にも寄与しています。マーガリン、ショートニング、パン酵母、香辛料などがこのセグメントに含まれます。
さらに、カネカは損害保険・生命保険の代理業務や構内作業なども手がけており、カネカ高砂サービスセンターやカネカ保険センターなどがこれに該当します。これらの事業を通じて、カネカは地球環境保護や快適な生活、高齢化社会への貢献を目指しています。
経営方針
カネカは、環境・エネルギー、食糧、健康という3つの社会的課題を解決するための成長戦略を推進しています。同社は、これらの課題を「サステナビリティのクライシス」と位置付け、技術革新とグローバル展開を通じて、革新的な素材開発によるソリューションを提供することを目指しています。カネカの存在意義は、「人と技術の創造的融合を繰り返し、社会的課題を解決し、世界を健康にする」ことにあります。
経営方針として、カネカはESG経営を「世界を健康にする健康経営-Wellness First」と定義し、全ての活動の基盤としています。同社は、サステナブルな健康経営を目指し、化学という「不思議の海」の冒険を通して、人々の人生に役立つ会社になることを目標としています。
戦略的には、「選択と集中」による事業ポートフォリオの変革を急ぎ、革新的な素材開発(Breakthrough Technology)を進めることで、未来への投資として研究開発活動に経営資源を積極的に投入しています。また、成長戦略に資するスピード・スケールのある投資をタイムリーに実行し、コア事業群を強化しながら、先端+大型新規事業の飛躍的成長によるポートフォリオ変革のスピードを上げています。
さらに、カネカは経営基盤の強化にも注力しており、新規事業の社会実装化をスピードアップし、DXによる業務の革新と高度化を進めています。オープンイノベーションを通じて、アライアンスやM&Aを積極的に実行し、事業ポートフォリオの変革と非連続な成長を加速させています。
このように、カネカは、サステナビリティのクライシスに対応するための革新的なソリューションの提供を通じて、社会的課題の解決と世界の健康に貢献することを目指しています。