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田岡化学工業JP:4113
沿革
1919-04 | 田岡商店を創業 |
1922-11 | 合成染料の製造に着手 |
1934-10 | 田岡染料製造株式会社を設立 |
1939-02 | 第二工場を新設(2010年3月閉鎖、用地を売却) |
1944-11 | 田岡合成工業株式会社に商号を変更 |
1946-12 | 田岡染料製造株式会社に商号を復帰 |
1949-12 | 大阪証券取引所に株式を上場 |
1955-05 | 住友化学工業株式会社(現 住友化学株式会社)が資本参加 |
1959-11 | 合成ゴム用増粘剤(ゴム用粘着剤)の製造を開始 |
1961-07 | 瞬間接着剤の製造を開始 |
1972-01 | 田岡化学工業株式会社に商号を変更 |
1977-08 | 株式会社田岡化学分析センターを設立 |
1978-11 | 豊中包装株式会社を設立(2004年全株式譲渡) |
1986-04 | 東京営業所(現 営業本部東京支店)を開設 |
1992-05 | 本社社屋の完成(現 事務研究棟) |
1994-04 | 中華人民共和国に合弁会社 田岡化学(天津)有限公司を設立(2005年5月出資持分を譲渡) |
1997-08 | 多目的合成工場の完成 |
1999-08 | 中華人民共和国に合弁会社 杭州国岡化工有限公司を設立(2008年10月出資持分を譲渡) |
2000-10 | 三建化工株式会社と合併(播磨工場(現 播磨工場(播磨地区))および愛媛工場(現 播磨工場(愛媛地区))を設置) |
2002-08 | 中華人民共和国に田岡(天津)有機化学有限公司を設立(2014年1月清算) |
2004-12 | 播磨工場(播磨地区) 紙用加工樹脂の工場新設 |
2005-12 | 淀川工場 精密中間体マルチ工場の完成 |
2010-06 | 播磨工場(播磨地区) 新事務棟社屋の完成 |
2013-01 | シンガポール共和国にタオカ ケミカル シンガポール プライベート リミテッドを設立 |
2013-02 | 田岡播磨ジェネラルサービス株式会社を設立 |
2013-07 | 大阪証券取引所の現物市場の東京証券取引所への統合に伴い、東京証券取引所に株式を上場 |
2017-07 | 播磨工場(播磨地区) 新多目的工場の完成 |
2019-10 | 中華人民共和国に田岡化工材料(上海)有限公司を設立 |
2020-09 | 営業本部および本社部門を大阪市淀川区新高に移転、本社とする |
2022-03 | 播磨工場(播磨地区) 新多目的プラント(N-2)の完成 |
2022-04 | 東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第二部からスタンダード市場へ移行 |
2022-10 | 合弁会社MTオプティクス株式会社を設立 |
事業内容
田岡化学工業およびその関係会社7社は、化学工業分野において幅広い事業セグメントを展開しています。主な事業内容は、精密化学品、機能材、樹脂添加剤、化学分析受託事業に大別されます。
精密化学品事業部では、医薬品や農薬の中間体、電子材料、樹脂原料、合成染料などの生産を行っており、これらは主に田岡化学工業が担当しています。機能材事業部では、接着剤やゴム薬品の製造を手がけ、ゴム薬品に関してはタオカケミカルインドプライベートリミテッドや田岡化工材料(上海)有限公司が関与しています。
樹脂添加剤事業部では、加工樹脂、ワニス、可塑剤、その他工業薬品の製造を行っており、これらの事業も田岡化学工業と田岡化工材料(上海)有限公司が中心となっています。加えて、化学分析受託事業があり、各種化学分析の受託を行っており、この部門は株式会社田岡化学分析センターが担当しています。
これらの事業セグメントを通じて、田岡化学工業グループは化学工業分野における多様なニーズに応える製品とサービスを提供しています。また、事業の再編により、精密化学品事業部と機能材事業部が新設され、機能樹脂部門および化成品部門が樹脂添加剤事業部に統合されるなど、事業構造の最適化も進められています。
経営方針
田岡化学工業は、化学技術を基盤に新たな価値を創造し、社会の持続的な発展に貢献することを経営理念としています。同社は2022年度から2024年度にかけての新中期経営計画を策定し、売上高500億円および投下資本利益率(ROIC)10%以上の継続達成を中長期的な事業目標として掲げています。
基本戦略として、既存事業の収益拡大に加え、新しい事業創出と既存事業の新しい展開を図ることを目指しています。これには、有機合成技術の知見や機動性の高い生産対応、短期間での工業化を実現するなど、同社の強みを生かした成長分野での新規参入や事業機会の探索、事業拡大が含まれます。
また、人材確保・育成、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進、リスクマネジメントの強化、社会のサステナブルな発展への貢献など、アクションプランも掲げています。事業戦略では、樹脂原料やワニスなどの注力事業、医薬・農薬中間体や電子材料などの受託事業、ゴム薬品や接着剤などの育成事業に加え、光学樹脂用原料等の新規開発品の早期立ち上げやグラフェンナノリボン等の新規事業探索機能の強化を進めています。
2022年度の業績は、中国でのワニス販売の寄与や原料価格の高騰に伴う販売価格の上昇があったものの、需要家の在庫調整による樹脂原料の出荷数量減少などにより、目標達成には至りませんでした。しかし、同社は設備投資や研究開発に積極的に投資し、新製品開発や海外事業の拡大を目指しています。これらの取り組みを通じて、田岡化学工業は持続可能な成長を目指しています。