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丸尾カルシウムJP:4102
沿革
1926年10月 |
兵庫県明石市に丸尾儀兵衛(五代)を代表社員として丸尾製粉合資会社を設立、塗料原料である白亜の製造販売を開始。(現本社及び本社工場) |
1931年3月 |
本社工場に軽質炭酸カルシウム工場を新設。 |
1948年11月 |
丸尾儀兵衛(六代)を代表取締役として丸尾製粉株式会社を設立。 |
1949年2月 |
本社工場にて膠質炭酸カルシウムの製造開始。 |
8月 |
丸尾製粉株式会社が丸尾製粉合資会社を吸収合併。 |
1957年3月 |
兵庫県明石市に土山工場を新設し、膠質・軽質炭酸カルシウムの製造開始。 |
1963年8月 |
商号を丸尾カルシウム株式会社と改称。 |
1964年1月 |
大阪証券取引所市場第二部に上場。 |
1月 |
茨城県稲敷郡に土浦工場を新設し、膠質・軽質炭酸カルシウムの製造開始。 |
1966年5月 |
土浦工場に重質炭酸カルシウム工場を新設。 |
1970年5月 |
長野県下伊那郡に長野鉱業所を新設し、重質炭酸カルシウムの製造開始。 (2001年3月閉鎖) |
1979年3月 |
九州カルシウム株式会社(現連結子会社)を設立し、重質炭酸カルシウムの製造開始。 |
1983年10月 |
兵庫県明石市に中央研究所を新設。 |
1989年6月 |
大阪市福島区に丸尾大阪ビル完成。 |
1996年9月 |
神戸市兵庫区に神戸本部を新設し、本社業務を行う。 |
2003年9月 |
中国に丸尾(上海)貿易有限公司(現連結子会社)を設立。 |
2005年7月 |
神戸本部を本社へ移転統合。 |
2007年9月 |
中国に東莞立丸奈米科技有限公司(現連結子会社)を設立。 |
2013年7月 |
東京証券取引所と大阪証券取引所の市場統合に伴い、大阪証券取引所市場第二部は、東京証券取引所市場第二部に統合。 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行。 |
事業内容
丸尾カルシウム及びそのグループ会社(子会社3社を含む)は、合成樹脂、塗料、ゴムの補強充填剤、薬品、食品添加用などの用途に向けた各種炭酸カルシウムの製造販売を主な事業としています。丸尾カルシウムは化合炭酸カルシウム及び重質炭酸カルシウムの製造を行い、子会社である九州カルシウム株式会社は重質炭酸カルシウムの製造、東莞立丸奈米科技有限公司は化合炭酸カルシウムの製造をそれぞれ担当しています。販売は丸尾カルシウムと九州カルシウム株式会社、丸尾(上海)貿易有限公司が行っています。
また、丸尾カルシウムは関連会社である中国砿業株式会社から重質炭酸カルシウムを仕入れ、自社で販売も行っています。さらに、丸尾カルシウムと丸尾(上海)貿易有限公司は、関係会社以外からタルク、シリカなどの無機化学品を購入し、これらも販売しています。
売上高の比率を見ると、化合炭酸カルシウムが前連結会計年度で42.0%、当連結会計年度で42.4%となっており、重質炭酸カルシウムやその他の無機化学品も含め、丸尾カルシウムグループの製品ラインナップは多岐にわたっています。これらの製品は、合成樹脂や塗料、ゴムなどの産業分野で広く利用されており、丸尾カルシウムグループはこれらの分野における重要なサプライヤーとなっています。
経営方針
丸尾カルシウムは、1926年の創業以来、「創造 融和 誠実」を社是とし、炭酸カルシウムの新たな価値創造を目指しています。同社グループは、合成樹脂、塗料、ゴムの補強充填剤、薬品、食品添加用などの用途に向けた炭酸カルシウムの製造販売を主事業としており、化合炭酸カルシウム及び重質炭酸カルシウムの製造を行っています。
経営戦略として、同社は人材の活性化、品質の向上、新しいチャレンジの実行、データの見える化、およびカーボンニュートラルへの取り組みを重点領域としています。これらの戦略を通じて、企業価値の維持向上を目指しています。特に、人材の活性化を最優先し、品質向上を全社で浸透させること、そして炭酸カルシウムの新しい価値を世界に提案することに力を入れています。
また、経営指標としては、豊かで持続可能な社会実現に向け、ROE8%を中長期の目標として掲げています。これを達成するために、同社は国内外で通用する世界品質の研究開発・生産・営業体制の確立を目指し、2050年のカーボンニュートラル達成に向けた取り組みも進めています。
丸尾カルシウムは、これらの戦略を基に、既存顧客の発展に資する製品の供給と新規分野・顧客の開拓に取り組み、持続可能な成長を目指しています。