丸尾カルシウムJP:4102

時価総額
¥68.3億
PER
26倍
合成樹脂、塗料、ゴム補強充填剤、薬品、食品添加用の炭酸カルシウム製造販売、タルク、シリカなど無機化学品の販売。

沿革

1926年10月

兵庫県明石市に丸尾儀兵衛(五代)を代表社員として丸尾製粉合資会社を設立、塗料原料である白亜の製造販売を開始。(現本社及び本社工場)

1931年3月

本社工場に軽質炭酸カルシウム工場を新設。

1948年11月

丸尾儀兵衛(六代)を代表取締役として丸尾製粉株式会社を設立。

1949年2月

本社工場にて膠質炭酸カルシウムの製造開始。

8月

丸尾製粉株式会社が丸尾製粉合資会社を吸収合併。

1957年3月

兵庫県明石市に土山工場を新設し、膠質・軽質炭酸カルシウムの製造開始。

1963年8月

商号を丸尾カルシウム株式会社と改称。

1964年1月

大阪証券取引所市場第二部に上場。

1月

茨城県稲敷郡に土浦工場を新設し、膠質・軽質炭酸カルシウムの製造開始。

1966年5月

土浦工場に重質炭酸カルシウム工場を新設。

1970年5月

長野県下伊那郡に長野鉱業所を新設し、重質炭酸カルシウムの製造開始。

(2001年3月閉鎖)

1979年3月

九州カルシウム株式会社(現連結子会社)を設立し、重質炭酸カルシウムの製造開始。

1983年10月

兵庫県明石市に中央研究所を新設。

1989年6月

大阪市福島区に丸尾大阪ビル完成。

1996年9月

神戸市兵庫区に神戸本部を新設し、本社業務を行う。

2003年9月

中国に丸尾(上海)貿易有限公司(現連結子会社)を設立。

2005年7月

神戸本部を本社へ移転統合。

2007年9月

中国に東莞立丸奈米科技有限公司(現連結子会社)を設立。

2013年7月

東京証券取引所と大阪証券取引所の市場統合に伴い、大阪証券取引所市場第二部は、東京証券取引所市場第二部に統合。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行。

事業内容

丸尾カルシウム及びそのグループ会社(子会社3社を含む)は、合成樹脂、塗料、ゴムの補強充填剤、薬品、食品添加用などの用途に向けた各種炭酸カルシウムの製造販売を主な事業としています。丸尾カルシウムは化合炭酸カルシウム及び重質炭酸カルシウムの製造を行い、子会社である九州カルシウム株式会社は重質炭酸カルシウムの製造、東莞立丸奈米科技有限公司は化合炭酸カルシウムの製造をそれぞれ担当しています。販売は丸尾カルシウムと九州カルシウム株式会社、丸尾(上海)貿易有限公司が行っています。

また、丸尾カルシウムは関連会社である中国砿業株式会社から重質炭酸カルシウムを仕入れ、自社で販売も行っています。さらに、丸尾カルシウムと丸尾(上海)貿易有限公司は、関係会社以外からタルク、シリカなどの無機化学品を購入し、これらも販売しています。

売上高の比率を見ると、化合炭酸カルシウムが前連結会計年度で42.0%、当連結会計年度で42.4%となっており、重質炭酸カルシウムやその他の無機化学品も含め、丸尾カルシウムグループの製品ラインナップは多岐にわたっています。これらの製品は、合成樹脂や塗料、ゴムなどの産業分野で広く利用されており、丸尾カルシウムグループはこれらの分野における重要なサプライヤーとなっています。

経営方針

丸尾カルシウムは、1926年の創業以来、「創造 融和 誠実」を社是とし、炭酸カルシウムの新たな価値創造を目指しています。同社グループは、合成樹脂、塗料、ゴムの補強充填剤、薬品、食品添加用などの用途に向けた炭酸カルシウムの製造販売を主事業としており、化合炭酸カルシウム及び重質炭酸カルシウムの製造を行っています。

経営戦略として、同社は人材の活性化、品質の向上、新しいチャレンジの実行、データの見える化、およびカーボンニュートラルへの取り組みを重点領域としています。これらの戦略を通じて、企業価値の維持向上を目指しています。特に、人材の活性化を最優先し、品質向上を全社で浸透させること、そして炭酸カルシウムの新しい価値を世界に提案することに力を入れています。

また、経営指標としては、豊かで持続可能な社会実現に向け、ROE8%を中長期の目標として掲げています。これを達成するために、同社は国内外で通用する世界品質の研究開発・生産・営業体制の確立を目指し、2050年のカーボンニュートラル達成に向けた取り組みも進めています。

丸尾カルシウムは、これらの戦略を基に、既存顧客の発展に資する製品の供給と新規分野・顧客の開拓に取り組み、持続可能な成長を目指しています。