日本パーカライジングJP:4095

時価総額
¥1615.1億
PER
16.6倍
薬品事業、装置事業、加工事業を展開し、国内外で表面処理技術や装置の提供、化学品の製造販売を手がける。

沿革

1928-07会社創立、東京都千代田区に本社を設置
米国のパーカー・ラストプルーフ社から技術導入
1948-12㈱城南パーカライジング工場(現 パーカー加工㈱)を設立
1951-08当社営業部門の一部を分離し、パーカー商事㈱(現 ㈱パーカーコーポレーション)を設立
1960-03新東和通商㈱(現 パーカーエンジニアリング㈱)を買収
1961-10東京証券取引所市場第二部に上場
1962-02熱処理事業部を設置、熱処理事業を開始
1963-05群馬県前橋市に前橋工場を設置
1964-11大阪府大阪市に関西事業部を設置
1965-09神奈川県平塚市に平塚第二工場を設置
1965-12台湾に合弁会社中日金属化工㈱を設立
1967-09東京証券取引所市場第一部に上場
兵庫県伊丹市に伊丹工場を設置
1968-04茨城県総和町に古河工場を設置
1968-05福岡県北九州市に九州第一工場・九州第二工場を設置
1969-02茨城県勝田市に勝田工場を設置
1969-05神奈川県平塚市に平塚第一工場を設置
1970-05大阪証券取引所市場第一部に上場
1971-03千葉県船橋市に船橋工場を設置
1971-05愛知県名古屋市に中京事業部を設置
1971-06広島県福山市に福山工場を設置
1972-05パーカー興産㈱を設立
1973-12福岡県水巻町に九州第三工場を設置
1978-12宮城県岩沼市に仙台工場を設置
1979-06米国にツルテック㈱を設立(2013年10月に社名をパーカーツルテック㈱に変更)
1979-07タイにタイパーカライジング㈱を設立
1979-12栃木県宇都宮市に宇都宮工場を設置
1981-02新潟県燕市に新潟工場を設置
1986-11福岡県北九州市に九州営業所を設置
1987-05神奈川県平塚市に総合技術研究所を設置
1988-03愛知県半田市に愛知工場を設置
1988-05米国・ヘンケル社と技術提携
1989-03滋賀県八日市市に関西工場を設置
1989-10㈱パーカーコーポレーションが(社)日本証券業協会の店頭市場に登録
1990-06岡山県倉敷市に関西SEセンターを設置
1991-02愛知県名古屋市に中京SEセンターを設置
1993-03栃木県宇都宮市に北関東SEセンターを設置
1996-04アイオニクス事業(粉体塗装機器の製造・販売)を秩父小野田㈱より買収
2002-06日本カニゼン㈱を買収
2004-11大阪証券取引所市場第一部の上場を廃止
2005-03㈱パーカーコーポレーションが東京証券取引所市場第二部(現 スタンダード市場)に上場
2005-10パーカー加工㈱が京都パーカライジング㈱及び大阪パーカライジング㈱と合併
2007-04パーカー加工㈱が東海パーカライジング㈱と合併
2010-12インドに日本パーカライジングインディア㈱を設立
2013-06中国にパーカー表面処理技術(上海)を設立
2018-04日本パーカライジング㈱がパーカー興産㈱と合併
2018-09中国に日照パーカー表面処理を設立
2022-04東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行

事業内容

日本パーカライジングは、自社および子会社46社、関連会社9社を含む企業集団で構成されています。同社グループは、薬品事業、装置事業、加工事業、その他の事業を主要な事業セグメントとして展開しています。

薬品事業では、日本国内において日本パーカライジングをはじめとする8社が、海外では21社がそれぞれの地域で事業を展開しています。これらの会社は、表面処理薬品の製造や販売を手掛けており、自動車や電子部品などの製造業に対して、製品の耐久性や機能性を高めるための技術を提供しています。

装置事業においては、国内で3社、海外で8社が活動しています。このセグメントでは、表面処理装置の設計、製造、販売を行っており、顧客の製造プロセスに合わせたカスタマイズが可能な装置を提供しています。

加工事業では、国内9社、海外13社が事業を展開。この事業では、金属加工や熱処理サービスを提供し、自動車や建設機械などの部品の品質向上に貢献しています。

その他の事業としては、ビルメンテナンス業や太陽光発電事業などが含まれており、国内で3社がこれらのサービスを提供しています。これらの事業は、報告セグメントには含まれないものの、同社グループの多角的な事業展開を示しています。

日本パーカライジンググループは、これらの事業を通じて、幅広い産業に対して高品質な製品やサービスを提供し、グローバルな市場での競争力を強化しています。

経営方針

日本パーカライジングは、表面改質技術を核として、持続可能な社会の実現に貢献することを企業理念としています。同社は、資源の有効活用と新しい価値の創造を目指し、サステナビリティ基本方針を制定。これに基づき、長期ビジョン「Vision2030」を策定し、表面改質技術を通じた新たな価値創造と持続可能な社会の実現を目標に掲げています。

中期経営計画では、成長戦略、社会課題解決、企業変革を三本柱とし、2030年の企業像実現に向けた経営基盤の強化に取り組んでいます。具体的には、新規分野の開拓、既存分野の深耕、グローバル展開の加速、グループ・ガバナンスの強化、多様な人材の活躍推進を重点領域として挙げています。

また、2025年3月期の目標として、売上高1,300億円、営業利益169億円、経常利益195億円、売上高営業利益率13%以上、売上高経常利益率15%以上、自己資本利益率(ROE)8~10%以上を掲げています。

日本パーカライジングは、VUCAの時代においても、社会と共に持続的な成長・発展を目指し、大きなチャレンジに果敢に取り組む姿勢を示しています。同社の取り組みは、既存事業の収益力強化と将来を見据えた技術開発の両輪で、持続可能な企業価値の向上を目指しています。