日本カーバイド工業JP:4064

時価総額
¥170.3億
PER
ファインケミカル製品、医薬品原薬・中間体、粘・接着剤、半導体用金型クリーニング材、セラミック基板の製造販売、フィルム・ステッカー・再帰反射シートの製造販売、住設用押出成形品・住宅用アルミ建材、高機能手摺の製造販売、産業プラントの設計・施工・設備、カーボンニュートラルトランジション設備のエンジニアリング。

沿革

1935年10月

日本カーバイド工業株式会社を資本金83万7,500円をもって設立

本店を富山県下新川郡道下村本新751番地に設置

1936年1月

国産肥料株式会社を合併

1936年2月

工場操業開始(現魚津工場)

1940年1月

本店を東京市麹町区丸の内二丁目2番地1に移転

1941年6月

大阪駐在所設置(1962年8月大阪支店に改称、2020年4月大阪営業所に改称)

1947年8月

三和化学工業株式会社設立(1967年5月株式会社三和ケミカルに商号変更、現連結子会社)

1949年5月

東京証券取引所に株式上場

1959年6月

早月工場建設

1961年7月

大阪証券取引所に株式上場

1962年4月

ビニフレーム工業株式会社設立(現連結子会社)

1963年8月

本店を東京都千代田区丸の内三丁目3番1号に移転

1969年7月

ダイヤモンドエンジニアリング株式会社設立(現連結子会社)

1980年1月

株式会社北陸セラミックに資本参加(現連結子会社)電子材料事業に進出

1988年4月

タイにTHAI DECAL CO.,LTD.設立(2021年4月NIPPON CARBIDE INDUSTRIES(THAILAND)CO.,LTD.に商号変更、現連結子会社)

1988年10月

タイにELECTRO-CERAMICS(THAILAND)CO.,LTD.設立(現連結子会社)

1990年1月

株式会社関東応化に資本参加(1997年4月エヌシーアイ電子株式会社に商号変更、2018年12月当社により吸収合併)

1991年5月

ニッカポリマ株式会社を設立し再帰反射シート事業に進出(ニッカポリマ株式会社は2013年6月に解散)

1991年9月

米国にNIPPON CARBIDE INDUSTRIES(USA)INC.設立(現連結子会社)

1994年12月

インドネシアにPT ALVINY INDONESIA設立(2023年1月 PT NIPPON CARBIDE INDUSTRIES INDONESIA に商号変更、現連結子会社)

中国に恩希愛(杭州)化工有限公司設立(2015年11月恩希愛(杭州)薄膜有限公司に商号変更、現連結子会社)

1997年2月

ベトナムにNCI(VIETNAM)CO.,LTD.設立(現連結子会社)

1999年1月

米国にNIPPON CARBIDE INDUSTRIES(South Carolina)INC.設立(現連結子会社)

1999年8月

本店を東京都港区港南二丁目11番19号に移転

2011年10月

インドにNIPPON CARBIDE INDIA PVT.LTD.設立(現連結子会社)

2012年1月

2014年8月

2014年12月

2015年2月

ニッセツ株式会社設立(2014年12月当社により吸収合併)

ブラジルにNIPPON CARBIDE INDUSTRIA DO BRASIL LTDA.設立(現連結子会社)

ニッセツ株式会社の吸収合併に伴い京都製造所設置

本店を東京都港区港南二丁目16番2号に移転

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行

事業内容

日本カーバイド工業は、多岐にわたる事業セグメントを展開しています。主な事業内容として、ファインケミカル製品、医薬品原薬・中間体、粘・接着剤、半導体用金型クリーニング材、セラミック基板の製造販売を行う電子・機能製品事業があります。これに加え、フィルム、ステッカー、再帰反射シートの製造販売を手掛けるフィルム・シート製品事業、住設用押出成形品・住宅用アルミ建材、高強度・高機能手摺の製造販売を行う建材関連事業、そして鉄鋼・化学・電力・環境分野の産業プラントの設計・施工・設備、カーボンニュートラルトランジション設備を主体としたエンジニアリング事業を展開しています。

日本カーバイド工業及びその子会社は、これらの事業を通じて、国内外で幅広い製品とサービスを提供しています。例えば、電子・機能製品事業では、ELECTRO-CERAMICS(THAILAND)CO.,LTD.や㈱三和ケミカルが製造した製品を販売しています。フィルム・シート製品事業では、NIPPON CARBIDE INDIA PVT.LTD.やPT NIPPON CARBIDE INDUSTRIES INDONESIAなど複数の子会社が製造販売を行っており、恩希愛(杭州)薄膜有限公司が製造した再帰反射シートを主に日本カーバイド工業が販売しています。建材関連事業では、ビニフレーム工業㈱が住設用押出成形品・住宅用アルミ建材等を製造販売しており、エンジニアリング事業では、ダイヤモンドエンジニアリング㈱が産業プラントの設計・施工・設備及び機器の製作等を行っています。

これらの事業を通じて、日本カーバイド工業は多様なニーズに応える製品とサービスを提供し、幅広い分野でその存在感を示しています。

経営方針

日本カーバイド工業は、技術力を核とした価値創造を通じて社会の発展に貢献することをミッションとし、中期経営計画「NCIキラリ2025」を推進しています。この計画では、サステナブルな社会への貢献と同社のサステナブルな成長を目指しており、「キラリ=One&Only」の追求を基本方針として掲げています。具体的には、技術力による差別化を図り、独自の製品を市場に提供することで、社会に価値をもたらすことを目標としています。

財務目標として、2025年度には売上高620億円、営業利益70億円、ROE12%以上、D/Eレシオ0.5倍以下を掲げています。これらの目標達成に向け、エレクトロニクスやセーフティなどの戦略市場での売上高の拡大を図り、2025年度には戦略市場分野全体で売上高250億円、営業利益50億円の達成を目指しています。また、新製品開発にも力を入れ、戦略市場分野での売上高に占める新製品の比率を2025年度には35%以上に引き上げる計画です。

さらに、SDGs経営の推進にも注力しており、社会の関心やニーズの変化を捉え、5つのマテリアリティを設定。これらを実現するための具体的な目標や計画を検討しています。カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みも進めており、2050年のカーボンニュートラル達成を目指しています。

従業員のやりがいと満足度の向上にも取り組んでおり、多様な人材が能力を最大限発揮し、共に成長できる環境の整備に努めています。これらの戦略を通じて、日本カーバイド工業は持続可能な企業価値の向上を目指しています。