東亞合成JP:4045

時価総額
¥1875.4億
PER
15.3倍
基幹化学品、ポリマー・オリゴマー、接着材料、高機能材料、樹脂加工製品、その他の事業を展開し、カセイソーダ、アクリルポリマー、瞬間接着剤などの製造販売を手がける。

沿革

1942年3月

矢作工業株式会社として名古屋に設立。(硫安、硫酸等を製造販売)

1944年7月

昭和曹達株式会社、北海曹達株式会社およびレーヨン曹達株式会社の3ソーダ会社を吸収合併し、社名を東亞合成化学工業株式会社と改称。
工場を名古屋、高岡および坂出に置く。

1945年11月

本店を東京都港区西新橋に移転。

1949年5月

株式を東京証券取引所に上場。

1949年9月

東洋レーヨン株式会社(現 東レ株式会社)と提携してナイロン原料(アノン、ラクタム)供給契約を締結。1950年から供給を開始。

1950年8月

オークライト工業株式会社(後に東亞樹脂工業株式会社と改称、1973年1月株式会社寺岡製作所と合併のうえ、アロン化成株式会社と改称  現連結子会社)を設立。

1957年11月

徳島工場を新設。

1960年10月

わが国で最初のアクリル酸エステルの企業化に成功。

1963年10月

瞬間接着剤「アロンアルフア」生産開始。

1973年12月

名古屋工場に住友化学工業株式会社(現 住友化学株式会社)との業務提携によるプロピレン法アクリル酸エステル設備完成。

1983年10月

粗アクリル酸供給源として昭和電工株式会社(現 株式会社レゾナック)と共同出資で大分ケミカル株式会社を設立。

1985年12月

名古屋工場の苛性ソーダ製造方式を、水銀法からイオン交換膜法に転換。

1988年3月

徳島工場の苛性ソーダ製造方式を、隔膜法からイオン交換膜法に転換。

1989年5月

ニューヨーク事務所を現地法人化し、トウアゴウセイ・アメリカ・インクを設立。(現連結子会社)

1989年7月

米国ボーデン社と提携、合弁企業ボーデン・トウアゴウセイ・カンパニーを設立。(現 エルマーズ・アンド・トウアゴウセイ・カンパニー  現持分法適用関連会社)

1991年6月

つくば研究所(後に先端科学研究所と改称)を開設。

1993年1月

トウアゴウセイ・ホンコン・リミテッド設立。(現連結子会社)

1994年7月

東亞合成化学工業株式会社創立50周年を機に社名を東亞合成株式会社と改称。

1995年7月

中国広東省珠海市に当社子会社トウアゴウセイ・ホンコン・リミテッド100%出資の東亞合成(珠海)有限公司を設立。(現連結子会社)

1995年9月

アロン化成株式会社株式を大阪証券取引所市場第二部に上場。

1996年7月

シンガポールにシンガポール・アクリリック・エステル・ピーティーイー・リミテッド(現 トウアゴウセイ・シンガポール・ピーティーイー・リミテッド  現連結子会社)を設立。

1996年9月

アロン化成株式会社株式を東京証券取引所市場第二部に上場。

2000年3月

アロン化成株式会社株式を東京、大阪両証券取引所市場第一部に上場。

2000年9月

台湾に光硬化型樹脂の販売を目的とする台湾東亞合成股有限公司を設立。(現連結子会社)

2000年12月

台湾に光硬化型樹脂の製造を目的とする東昌化学股有限公司を設立。(現連結子会社)

2001年1月

当社100%出資の東亞テクノガス株式会社に当社工業ガス事業を営業譲渡。(現連結子会社)

2002年7月

鶴見曹達株式会社を完全子会社化。

2003年4月

共栄商事株式会社を存続会社として三省商事株式会社を合併し、株式会社TGコーポレーションと改称。(現連結子会社)

2004年1月

中国江蘇省張家港市に大日本インキ化学工業(現 DIC株式会社)と合弁で光硬化型樹脂の製造・販売を目的とする張家港東亞迪愛生化学有限公司(現 東亞合成(張家港)新科技有限公司  現連結子会社)を設立。

2004年7月

シンガポール・アクリリック・エステル・ピーティーイー・リミテッド(現 トウアゴウセイ・シンガポール・ピーティーイー・リミテッド)を完全子会社化。(現連結子会社)

2006年10月

高分子凝集剤事業を分割し、三井化学株式会社との合弁会社であるMTアクアポリマー株式会社を設立。(現連結子会社)

2010年6月

三井化学株式会社と合弁でエチレンカーボネートの製造を目的とするMTエチレンカーボネート株式会社を設立。(現連結子会社)

2011年2月

R&D総合センターを開設。

2011年7月

アロン化成株式会社を完全子会社化。

2011年11月

アロン化成株式会社がものづくりセンターを開設。

2013年1月

鶴見曹達株式会社および日本純薬株式会社を吸収合併。

2016年8月

トウアゴウセイ・タイランド・カンパニー・リミテッドを設立。(現連結子会社)

2018年7月

アロンカセイ・タイランド・カンパニー・リミテッドを設立。(現連結子会社)

2018年7月

トウアゴウセイ・タイランド・カンパニー・リミテッドの第1期プロジェクトであるアクリルポリマー工場を竣工。

2019年1月

創立75周年を機に企業理念を改定。

2019年10月

トウアゴウセイ・タイランド・カンパニー・リミテッドの第2期プロジェクトであるエラストマーコンパウンド工場を竣工。

2020年10月

高岡創造ラボを開設。

2021年1月

大分ケミカル株式会社を吸収合併。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からプライム市場へ移行。

2022年12月

東亞合成(張家港)新科技有限公司を完全子会社化。

事業内容

東亞合成は、基幹化学品事業、ポリマー・オリゴマー事業、接着材料事業、高機能材料事業、樹脂加工製品事業、その他の事業という幅広いセグメントを展開しています。基幹化学品事業では、カセイソーダやカセイカリ、次亜塩素酸ソーダなどの電解製品、硫酸、工業用ガス、アクリル酸、アクリル酸エステルなどのアクリルモノマーの製造販売を行っており、東亞テクノガス㈱やトウアゴウセイ・シンガポール・ピーティーイー・リミテッドなどが関連会社として位置づけられています。

ポリマー・オリゴマー事業では、アクリルポリマー、高分子凝集剤、光硬化型樹脂などのアクリルオリゴマーの製造販売を手掛け、MTアクアポリマー㈱や東昌化学股份有限公司などが主要な関係会社です。

接着材料事業では、瞬間接着剤や機能性接着剤の製造販売を行っており、アロン包装㈱やトウアゴウセイ・アメリカ・インク、エルマーズ・アンド・トウアゴウセイ・カンパニーなどがこのセグメントに含まれます。

高機能材料事業は、高純度無機化学品や無機機能材料の製造販売を展開しており、子会社1社と他関連会社1社が関与しています。

樹脂加工製品事業では、管工機材製品、建材・土木製品、ライフサポート製品、エラストマーコンパウンドの製造販売を行い、アロン化成㈱やアロンカセイ・タイランド・カンパニー・リミテッドなどがこのセグメントに属しています。

その他の事業としては、輸送事業や商社事業があり、東亞物流㈱や東亞興業㈱、㈱TGコーポレーション、東亞ビジネスアソシエ㈱などが関連会社として挙げられています。これらの事業を通じて、東亞合成は多岐にわたる化学製品の製造販売を行っており、幅広い産業分野に貢献しています。

経営方針

東亞合成は、化学業界において多岐にわたる事業を展開している企業です。その成長戦略として、2023年から2025年にかけての中期経営計画「Leap Forward to the Next 2025」を策定し、推進しています。この計画では、研究開発と設備投資に重点を置き、特異な研究開発力の強化と生産基盤の強化を目指しています。これにより、ユニークで付加価値の高い事業の拡大を図り、変化する事業環境にも強い事業基盤を築くことを目標としています。

具体的な施策としては、新製品・新技術の開発力強化、海外売上高の拡大、持続可能な社会の実現への貢献が挙げられます。これらを通じて、モビリティ、電子材料、メディカルケアなどの分野で競争力のある製品や技術を生み出し、新事業の実績化を目指します。また、海外市場での生産・販売活動の展開や、高付加価値製品のシェア拡大にも注力します。

さらに、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進や、先見性を持った人材の確保・育成、サステナブル経営の推進など、経営の質の向上にも力を入れています。これらの施策を通じて、2025年の中期経営計画では、連結売上高1,830億円、連結営業利益200億円(売上高営業利益率11.0%)、EBITDA320億円などの数値目標を掲げています。

東亞合成は、これらの成長戦略を基に、持続可能な成長を目指し、化学の力で新しい幸せを届けることを企業理念としています。