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セントラル硝子JP:4044
沿革
1936-10 | アンモニア法によるソーダ灰と苛性ソーダを製造することを第1次目的として、資本金750万円をもって、宇部曹達工業㈱を創立し、宇部工場を建設 |
1938-01 | 苛性ソーダの生産を開始 |
1940-12 | ソーダ灰の生産を開始 |
1949-05 | 株式を東京証券取引所に上場 |
1953-10 | ソーダ灰製造設備の一部を塩安ソーダ法に切り替え、ソーダと同時に肥料用塩安の生産を開始 |
1958-05 | 旧セントラル硝子㈱を設立、板ガラス事業へ進出 |
1959-06 | 旧セントラル硝子㈱は堺工場(現:セントラル硝子プロダクツ㈱)を建設し、普通板ガラスの生産を開始 |
1960-01 | 塩安をベースとする高度化成肥料を開発、宇部工場に湿式燐酸製造設備を建設し、塩加燐安の生産を開始 |
1963-01 | 旧セントラル硝子㈱を吸収合併し、社名をセントラル硝子㈱に変更 |
1963-04 | 東亜燃料工業㈱と提携して化学品製造会社セントラル化学㈱(現:川崎工場)を設立 |
1963-12 | 松阪工場(現:セントラル硝子プロダクツ㈱)を建設し、安全ガラスの生産を開始 |
1964-05 | 松阪工場(現:セントラル硝子プロダクツ㈱)において、デュープレックス法による磨板ガラスの生産を開始 |
1967-04 | 松阪工場(現:セントラル硝子プロダクツ㈱)において、型板ガラスの生産を開始 |
1969-06 | 松阪工場(現:セントラル硝子プロダクツ㈱)において、フロート法によるフロート板ガラスの生産を開始 |
1971-03 | ガラス長繊維製造会社セントラルグラスファイバー㈱を設立 |
1973-02 | 硝子研究所、化学研究所設置(現:基盤化学研究所、New-STEP研究所) |
1974-04 | 宇部工場において、弗化水素酸プラント完成 |
1976-02 | 宇部工場において、燐安の生産を開始 |
1978-02 | 宇部研究所開設(現:機能化学研究所) |
1982-07 | ガラス短繊維製造会社セントラルグラスウール㈱(現:セントラルグラスファイバー㈱)を設立 |
1982-12 | 堺工場(現:セントラル硝子プロダクツ㈱)において、フロート法によるフロート板ガラスの生産を開始 |
1984-05 | 宇部工場において、有機弗化物の多目的プラント完成 |
1987-03 | 宇部工場において、弗素樹脂プラント完成 |
1988-04 | 宇部工場において、高純度弗素系ガスの多目的プラント完成 |
1988-05 | 肥料生産部門を分離し、その承継会社としてセントラル化成㈱を設立 |
1989-12 | セントラルガラスアメリカ,Inc.を当事者として、米国フォードモーター社グループと米国において自動車用加工ガラス会社カーレックスガラスCo.を設立 |
1992-12 | 宇部工場において、フロート法によるフロート板ガラスの生産を開始 |
1994-05 | 宇部工場において、医療品原薬プラント完成 |
2002-01 | セントラルガラスインターナショナル,Inc.を通じ、米国の弗素化合物のコントラクト・ラボベンチャー企業であるシンクェストラボラトリーズ,Inc.を買収 |
2002-12 | 仏国サンゴバングループと自動車用ガラス共同販売会社セントラル・サンゴバン㈱を設立 |
2003-04 | セントラル化学㈱(現:川崎工場)を吸収合併 |
2003-08 | セントラルガラスヨーロッパLtd.を通じ、弗素化合物を取り扱う英国のファインケミカル企業であるアポロサイエンティフィックLtd.に資本参加 |
2004-04 | 日本合同肥料㈱と肥料共同販売会社セントラル合同肥料㈱(現:セントラル化成㈱)を設立 |
2005-03 | 台湾の化学品及び設備装置販売会社基佳電子材料股份有限公司に資本参加 |
2006-06 | ソーダ電解事業から撤退 |
2009-04 | 中国の上海康鵬科技グループと中国において有機弗素化合物製造・販売会社浙江中硝康鵬化学有限公司を設立 |
2009-05 | 宇部工場において、フロート窯の生産を休止 |
2011-04 | カーレックスガラスアメリカ,LLCを当事者として、米国のZeledyne ,LLCから一部資産・事業を取得し、フロートガラス製造及び自動車向け加工ガラスの製造販売事業を開始 |
2012-04 | セントラル化成㈱はセントラル合同肥料㈱を、セントラルグラスファイバー㈱はセントラルグラスウール㈱をそれぞれ吸収合併 |
2012-11 | セントラル・サンゴバン・インベストメント㈱を当事者として、仏国サンゴバングループと中国において自動車用加工ガラス製造会社聖戈班中硝安全玻璃(青島)有限公司を設立し製造事業を開始 |
2014-11 | 米国のガラス製品等製造・販売会社であるGuardian Industries Corp.から子会社であるGuardian Automotive Products,Inc.(カーレックスガラスオブインディアナ, Inc.)及びGuardian Automotive-E S.A.(カーレックスガラスルクセンブルク S.A.)を買収(Guardian Automotive Products,Inc.はセントラルガラスアメリカ,Inc.を通じ買収) |
2015-04 | セントラル硝子東京㈱はセントラル硝子北海道㈱、セントラル硝子東北㈱、セントラル硝子中部㈱、セントラル硝子関西㈱、セントラル硝子九州㈱及び㈱加儀商店を吸収合併し、社名をセントラル硝子販売㈱へ変更 |
2015-05 | ソーダ灰の生産を停止 |
2017-01 | カーレックスガラスアメリカ,LLCは、カーレックスガラスカンパニー,LLC及びカーレックスガラスオブインディアナ,Inc.を吸収合併 |
2017-03 | チェコ共和国にリチウムイオン電池用電解液製造・販売会社セントラルガラスチェコs.r.o.を設立 |
2021-10 | 松阪工場(現:セントラル硝子プロダクツ㈱)において、型板窯の生産を休止 |
2022-03 | 松阪工場堺製造所(現:セントラル硝子プロダクツ㈱)において、フロート窯の生産を休止 |
2022-04 | セントラル硝子プロダクツ㈱を設立 |
2022-05 | カーレックスガラスアメリカ,LLC及びカーレックスガラスルクセンブルク S.Aの全株式(持分)をAtlas Holdings LLCが設立した特別目的会社に譲渡 |
2023-03 | セントラルガラスアメリカ,LLCを清算 |
2023-04 | 板ガラス及び関連製品の製造、加工及び販売事業を、簡易吸収分割により、セントラル硝子プロダクツ㈱に承継 |
事業内容
セントラル硝子は、ガラス事業と化成品事業の2つの主要なセグメントを持つ企業です。ガラス事業では、建築用ガラス、自動車用ガラス、ガラス繊維を製造・販売しています。建築用ガラスはセントラル硝子が製造し、セントラル硝子販売株式会社を通じて販売されています。自動車用ガラスは、同社が製造し、セントラル・サンゴバン株式会社を通じて販売されています。ガラス繊維はセントラルグラスファイバー株式会社が製造・販売しています。
化成品事業では、素材化学品、医療化学品、電子材料、エネルギー材料、肥料を扱っています。素材化学品と医療化学品はセントラル硝子が製造・販売し、電子材料はセントラル硝子、基佳電子材料股份有限公司、韓国セントラル硝子株式会社が販売しています。エネルギー材料は、セントラル硝子、セントラルガラスチェコs.r.o.、浙江中硝康鵬化学有限公司、ジェイセル株式会社が製造し、セントラル硝子、セントラルガラスチェコs.r.o.、セントラルガラスインターナショナル,Inc.、上海中硝商貿有限公司、韓国セントラル硝子株式会社が販売しています。肥料はセントラル化成株式会社が製造・販売しています。
これらの事業を通じて、セントラル硝子は幅広い製品を提供し、建築、自動車、医療、電子、エネルギーなど多岐にわたる産業に貢献しています。同社は、製造から販売まで一貫したサービスを提供することで、高品質な製品を市場に供給し続けています。
経営方針
セントラル硝子は、ガラス事業と化成品事業を中心に展開する企業であり、その成長戦略は、独創的な技術を活用して新たな成長を目指すことに焦点を当てています。2022年5月11日に策定された2022年度から2024年度までの中期計画では、事業基盤の強化と高機能、高付加価値製品分野の拡充を目指しています。具体的には、伸ばすべき事業への経営資源の集中投入、化成品事業における投資成果の回収と将来投資の継続、ガラス事業の構造改革と収益事業への再生、およびその他の事業の収益力向上とフリーキャッシュフローの最大化を図っています。
また、同社は研究開発の強化を継続し、全従業員が品質意識を高めることで、ステークホルダーへの安心と信頼を提供することを目指しています。健全な財務基盤の維持、株主還元、投資、財務規律のバランスが取れたキャッシュフローの配分、地球環境への貢献を通じて、温室効果ガス排出量の削減と環境負荷低減に貢献する製品や技術の提供にも注力しています。
中期計画の最終年度である2024年度の経営目標としては、営業利益140億円、営業利益率8%、ROE(自己資本利益率)12%、株主総還元性向30%以上、株主資本配当率(DOE)3.6%を掲げています。これらの目標達成に向けて、セントラル硝子は事業構造の改善とグループ企業力の強化に努めています。