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ビーブレイクシステムズJP:3986
事業内容
ビーブレイクシステムズは、クラウド型の基幹業務システム(ERP)の開発・販売と、顧客向けの受託システム開発やIT人材の派遣を中心に事業を展開しています。同社の主力はサービス業向けクラウドERP「MA-EYES」と、自社開発の基盤ソフト「J-Fusion」で、SaaS提供や一括導入、スクラッチ開発など複数の形態で導入できます。
主要な顧客は労働集約型やプロジェクト型のサービス業、広告業、ECの決済関連事業者などで、システムベンダー経由の案件もあります。同社の売上は導入時の一時収益(フロー型)とクラウド利用料や保守などの継続収益(ストック型)で構成され、派遣・受託開発が安定的な収入源になっています。
同社は事業をパッケージ事業とシステムインテグレーション事業の二本柱で運営しています。パッケージ事業ではMA-EYESのV/Aシリーズで管理会計を中核に勤怠や販売・在庫管理などを揃え、セミオーダー方式で顧客業務に合わせたカスタマイズを短期間かつ低コストで実施します。システムインテグレーション事業では主にJava案件に特化して顧客先常駐の開発や人材派遣を行い、フリーランス紹介サイト「Humalance」を通じて外部パートナーと協業する体制を取っています。
経営方針
同社は中長期的にパッケージ事業と受託開発事業の両輪で成長を図り、売上高および利益の拡大を目指しています。具体的には、導入時に得られる一時収益と、クラウド利用料や保守といった継続収益の比率を高めることで収益の安定化を図る方針です。そのために「MA-EYES」を中心としたパッケージの拡販と、派遣・受託開発による安定的なキャッシュフローの確保を両立させる戦略を取っています。
重点投資分野としては、パッケージ機能の拡充とサービスラインの拡大に注力しています。需要動向を踏まえた新機能の開発や、重要な基盤機能の強化、SaaS版のラインナップ拡充を進めることで受注機会を増やす計画です。同社は短期間・低コストでのカスタマイズ提供や、業務に合わせた半受注方式を武器に競合と差別化しています。
新市場や事業拡大については、現在の主要ターゲット外の業種へ機能拡張を行い、全国での販売体制を強化する方針です。営業組織の育成やリサーチ・企画活動を通じて受注率を高め、フリーランス紹介サイト「Humalance」など外部リソースを活用して開発力を確保することで、システムインテグレーション事業の売上拡大を狙っています。人材獲得と育成にも継続投資を行い、プロジェクトリーダーやマネージャーの育成を進めています。
技術面では、次世代MA-EYESの大幅な基盤更新や、自社開発の基盤ソフトを活用した効率化を推進しています。クラウド提供の優位性を高めるためにアーキテクチャの刷新や運用自動化を進め、開発言語に特化した技術力の蓄積で品質と納期を担保する取り組みを行っています。また、事業拡大に伴う内部管理体制の強化にも取り組み、財務報告の信頼性を高めるための体制整備を進めています。