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GreenBeeJP:3913
沿革
2007-03 | ソフトウェア開発、販売を目的としてビデェイス株式会社を東京都港区南麻布に設立(資本金500千円) |
2007-05 | 台湾に開発拠点となる子会社 VideAce Technology Co.を設立 |
2007-11 | 本社を東京都港区新橋へ移転 |
2008-03 | 上海に完全子会社の開発拠点VideAce Technology Inc. (現社名 sMedio Technology (Shanghai) Inc. )を設立 |
2009-01 | 台湾のRolltech Technology Co. Ltdの株式の約95%を取得し子会社化 |
2009-07 | 子会社の台湾VideAce Technology co.の全株式を売却 |
2009-09 | ロールテック株式会社に商号変更 |
2010-04 | 本社を東京都中央区日本橋本町へ移転 |
2010-07 | 台湾子会社のRolltech Technology Co. Ltdの全株式を売却 |
2010-08 | 株式会社sMedioに商号変更 |
2011-07 | sMedio Technology (Shanghai) Inc.が中国成都に支店開設 |
2011-10 | 米国カリフォルニア州に完全子会社sMedio America Inc.を設立 |
2012-02 | 米国においてSyncable事業を取得 |
2013-03 | 台湾台北市に支店を開設、スマートデバイス事業の一部保守メンテナンスサービスを開始 |
2014-02 | sMedio Technology (Shanghai) Inc. 成都支店を閉鎖 |
2015-03 | 東京証券取引所マザーズに株式を上場 |
2015-06 | 株式会社情報スペースを子会社化 本社を東京都港区三田へ移転 |
2015-08 | 株式会社ブイログを設立 |
2016-07 | タオソフトウエア株式会社及びその子会社リスクファインダー株式会社を子会社化 |
2017-04 | 本社を東京都中央区新川へ移転 |
2017-05 | 株式会社ミックステクノロジーズを子会社化 |
2017-07 | 株式会社ブイログを吸収合併 |
2018-01 | 株式会社ミックステクノロジーズを吸収合併 |
2018-02 | 台湾支店閉鎖 |
2021-11 | 株式会社情報スペース清算 |
2022-04 | 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズ市場からグロース市場へ移行 |
2022-07 | Kiwi Technology, Inc.社と資本業務提携及びキーウィテクノロジー株式会社を割当先とする第三者割当増資を実施 |
2022-12 | 資本金を10百万円に無償減資 |
事業内容
sMedioは、ソフトウェア関連事業を中心に展開している企業で、その事業内容は大きく分けてパソコン・デジタル家電組込、AI映像解析・分析、セキュリティ&プライバシーソフトウェア、IoTソリューションの4つのセグメントに分類されます。
パソコン・デジタル家電組込みセグメントでは、映像(4K/8K)や音響再生、ブラウザ表示ソフトウェアを顧客製品に組み込む事業を展開しており、主力製品には「VAlution BD」や「Tourbillon」があります。このセグメントは、パソコンやデジタル家電メーカーを主な顧客としています。
AI映像解析・分析セグメントでは、映像の解析・分析をAIで行うサービスを提供しており、「切羽AI評価システムサービス」や「動体認識AI解析サービス」などがあります。この事業は、建設業界を主なターゲットとしており、建設DXサービス事業とも呼ばれています。
セキュリティ&プライバシーソフトウェアセグメントでは、受託開発およびデータ移行・バックアップアプリの制作と提供を行っています。主要製品には「sMedio Cloud Backup」や「RiskFinder」があり、通信業界を中心にサービスを提供しています。
IoTソリューションセグメントでは、センサーとゲートウェイ機器を組み合わせたクラウドでのデータ管理サービスを提供しており、「温度管理ソリューション」や「CO2濃度モニタリングソリューション」があります。この事業は、流通・小売業界を主な顧客としています。
sMedioは、これらの事業を通じて、多様な業界に対して技術的なソリューションを提供し、顧客のニーズに応える製品とサービスを展開しています。
経営方針
sMedioは、デジタルトランスフォーメーションを加速することをミッションとして掲げ、ITの浸透を通じて人々の生活を良い方向に変化させることを目指しています。同社は、中長期的な事業拡大と企業価値向上のため、営業利益を重要な指標とし、顧客別、製品別の売上および出荷台数を重要な構成要素としています。
技術革新が急速に進むソフトウェア業界において、sMedioはAI、IoT分野での製品開発・サービス提供へと事業領域の拡大を企図しています。しかし、同事業領域での競争は非常に厳しく、データ保有の面で優位な立場にないとの認識のもと、収益モデルの移行や製品構成の充実、開発管理体制の強化、知的財産管理体制の確立、個人情報保護の徹底など、複数の課題に対処しています。
特に、ハードウェア製品に搭載するソフトウェア開発から、AI、IoT分野の製品群におけるサービス課金モデルへの移行が求められています。これに伴い、顧客ニーズを的確に捉えた製品・サービスの開発が必要とされており、会社の永続的な成長基盤を強固にすることが課題となっています。
また、開発拠点の地理的分散や、ソフトウェア業界における他社の知的財産の有償利用が一般的であることから、知的財産の効率的な登録管理と他社の知的財産を侵害しない体制の構築、さらにAI、IoT分野での個人情報取り扱いの増加に伴う個人情報保護規制の強化への対応が重要視されています。
sMedioはこれらの課題に対応するため、優秀な人材の確保と内部管理体制の強化にも注力しており、資本市場との建設的な対話を実現するための情報開示体制の強化を進めています。