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みのやJP:386A
事業内容
みのやは、菓子専門店「おかしのまちおか」を直営でチェーン展開する小売企業です。同社はキャンディ、ガム、チョコレート、スナック、米菓、ビスケットなど幅広い菓子をそろえ、日常の楽しさや季節の需要に応じた売場づくりで来店客の満足を高めています。
主な顧客は子どもから高齢者までの地域住民や家族連れで、店舗での対面販売が収益の中心です。同社は全店を直営で運営し、季節商戦や限定商品の展開、地域イベント対応などで来店を促して売上を作っています。
同社は関東・中京・関西の三地域に重点を置く地域密着型の出店を進め、2025年6月時点で合計208店舗(路面店83、商業施設内店125)を展開しています。物流面では関東と関西に自社の物流センターを各2拠点持ち、仕入れから店舗配送までの流れを管理しつつ荷役や配送の一部を協力会社に委託して効率化を図っています。商品構成は大手メーカーの定番品に加え輸入菓子やメーカー共同開発の限定品を取り入れ、店舗ごとの陳列や装飾で差別化を図っています。
経営方針
同社は中期経営計画に基づき、今後3年間で安定的かつ継続的な利益確保を目指しています。目標の評価指標として出店店舗数、売上高、経常利益を設定し、計画は年1回見直すローリング方式で運用しています。直営チェーンの「おかしのまちおか」は2025年6月時点で合計208店舗(路面店83、商業施設内店125)を展開しており、これらの拡大と既存店の成長により売上と利益の底上げを図る方針です。加えて、2025年7月の東京証券取引所上場により、今後は増資資金を活用して投資を賄い、財務基盤の安定化を図る計画です。
重点投資分野としては新規出店と既存店のリニューアル、物流基盤の強化、ブランド構築が挙げられます。具体的には出店候補地の情報収集や現地調査の精度向上、新規の商業施設デベロッパー開拓、老朽化した店舗の改装や売場レイアウトの見直しを通じて来店動機を高めます。商品面では大手メーカーの定番商品を基軸に、旧規格品や期間限定の「スポット商品」を一括仕入れして割安に提供することで「品揃えの豊富さ」と「買い得感」を差別化要因としています。物流面では関東・関西に自社物流センターをそれぞれ複数拠点持ち、仕入れから店舗配送までの流れを管理して効率化を図っています。
同社は新市場開拓と事業拡大において、関東・中京・関西の人口規模の大きい地域での地域密着型の集中出店を継続する方針です。従来の商業施設中心に加え、これまで接点の少なかった新規デベロッパーへのテナント参入も視野に入れ、販路を多角化します。また季節商戦や地域イベント、限定商品の投入を計画的に行うことで既存店売上の底上げを図り、店舗ごとの売上データをもとに出店や改装の優先順位を判断します。資金調達面では上場を機に借入依存を低減し、増資での投資回収を進める方針です。
技術革新への取り組みでは、業務効率化によるコストコントロールを重視しています。発注業務やシフト表作成の自動化を目的とした表計算ツールの導入、入出荷作業の精度向上、紙ベース業務の削減といった施策を進め、人手不足・人件費上昇に対応するためにパート・アルバイトの戦力化や現場オペレーションの標準化を図ります。併せて販売データの分析に基づく商品構成や売場作りの改善を進めることで、収益性向上と持続的成長を目指しています。