- 日本企業
- ラック
ラックJP:3857
沿革
2007年4月 |
(旧)株式会社ラックとエー・アンド・アイ システム株式会社は、共同して株式移転により完全親会社となる持株会社ラックホールディングス株式会社(当社)を設立することを取締役会で決議し、株式移転契約書を締結。 |
2007年6月 |
両社の株主総会において、株式移転による持株会社設立を承認。 |
2007年10月 |
当社設立。 大阪証券取引所ヘラクレス市場およびジャスダック証券取引所に上場。 業務連携強化ならびに経費削減を目的に、管理部門を箱崎オフィスへ集約。 |
2007年11月 |
KDDI株式会社と(旧)株式会社ラックの業務提携、および同社とラックホールディングス株式会社の資本提携を実施。 |
2008年4月 |
グループ会社の事業再編により(旧)株式会社ラックをセキュリティソリューションサービス事業(SSS)に特化し、システムインテグレーションサービス事業(SIS)をエー・アンド・アイ システム株式会社に集約。エー・アンド・アイ システム株式会社と株式譲渡契約を締結し、株式会社保険システム研究所を完全子会社化。 |
2008年7月 |
エー・アンド・アイ システム株式会社が、同社が発行済株式の65%を保有していた株式会社アクシスの株式を100%取得し、完全子会社化。 |
(旧)株式会社ラックが、韓国に子会社Cyber Security LAC Co., Ltd.(現 CSLINK Co.,Ltd.)を設立(2021年3月株式会社ラックサイバーリンクに子会社化)。 |
|
ニイウス コー株式会社およびニイウス株式会社のディーラー事業の継承を目的に、子会社株式会社アイティークルーを設立し、ニイウス コー株式会社およびニイウス株式会社よりディーラー事業を継承。 |
|
2008年8月 |
株式会社アイティークルーがディーラー事業を開始。 |
2009年4月 |
ジャスダック証券取引所に単独上場。 |
2009年12月 |
(旧)株式会社ラックが、中国におけるセキュリティ事業展開を目的にLAC CHINA CORPORATION CO., LTD.を設立(2015年3月清算結了)。 |
2010年4月 |
ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場。 |
2010年5月 |
本社を東京都千代田区平河町に移転。 都内に分散しているグループ会社を同一のオフィスビルに集約。 |
2010年7月 |
株式会社保険システム研究所の全株式を譲渡。 |
2012年4月 |
完全子会社3社((旧)株式会社ラック、エー・アンド・アイ システム株式会社、株式会社アイティークルー)を吸収合併し、商号を株式会社ラックに変更。 |
アイ・ネット・リリー・コーポレーション株式会社の全株式を取得。 |
|
2013年7月 |
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。 |
2013年12月 |
KDDI株式会社との間で、事業拡大に向けた業務・資本提携を強化。 |
2015年4月 |
ネットエージェント株式会社を子会社化。 |
2015年5月 |
株式会社ピー・アール・オーとの間で、合弁会社 株式会社ジャパン・カレントを設立し子会社化。 |
2018年3月 |
KDDI株式会社との間で設立した、KDDIデジタルセキュリティ株式会社の株式を取得し合弁会社化。 |
2018年4月 |
株式会社アジアンリンク(現 株式会社ラックサイバーリンク)を子会社化。 |
2020年4月 |
ネットエージェント株式会社を吸収合併。 |
2021年6月 |
アイ・ネット・リリー・コーポレーション株式会社の全株式を譲渡。 |
2022年1月 |
株式会社野村総合研究所と資本・業務提携を実施。 |
2022年2月 |
株式会社野村総合研究所、KDDI株式会社を引受先とする第三者割当増資を実施。 |
株式会社ジャパン・カレントの株式の一部を譲渡し、持分法非適用の関連会社化。 |
|
2022年3月 |
株式会社野村総合研究所との間で、合弁会社 ニューリジェンセキュリティ株式会社を設立。 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しに伴い、東京証券取引所スタンダード市場へ移行。 |
事業内容
ラックとそのグループ企業は、セキュリティソリューションサービス(SSS事業)とシステムインテグレーションサービス(SIS事業)の2つの主要な事業セグメントを展開しています。
SSS事業では、情報セキュリティ対策の計画立案からリスク評価、規程類の策定・導入・運用管理、セキュリティ監査までの一貫したサービスを提供しています。また、緊急対応サービスや情報流出・漏えいの可能性評価サービス、教育サービスも手がけています。セキュリティ診断サービスでは、Webアプリケーションやサーバ、ネットワーク機器、IoT機器の脆弱性診断を行い、検出された問題に対する詳細な報告と対策支援を提供しています。セキュリティ運用監視サービスでは、JSOC®を通じて24時間365日の監視サービスを提供し、セキュリティ関連製品の構築サービスや脅威情報サービスも行っています。さらに、セキュリティ製品の販売とその保守サービスも提供しています。
SIS事業では、情報系・業務系システムの設計・開発・構築と保守サービスを提供しており、SaaS型ソリューションを活用したシステム構築・開発にも対応しています。金融機関や製造業などの大企業向けには、内製化を支援する高度技術者派遣サービスも提供しています。また、サーバやネットワーク機器、各種ソフトウェアライセンスの販売と、それらの保守サービスも手がけています。クラウド関連のソリューションやITソリューションの販売・提供も行っており、サイバーセキュリティの強化にも貢献しています。
これらの事業を通じて、ラックグループは幅広いセキュリティとシステムインテグレーションのニーズに対応し、顧客のIT環境を支えています。
経営方針
ラックとそのグループ企業は、セキュリティソリューションサービス(SSS事業)とシステムインテグレーションサービス(SIS事業)を2つの主要な事業セグメントとして展開しています。同社は、デジタル社会の進化に伴う複雑化するセキュリティ環境と、デジタルトランスフォーメーション(DX)の加速に対応するため、中期経営計画において「共創と挑戦」をテーマに掲げています。この計画では、サイバーセキュリティとシステムインテグレーションの事業共創を通じて、未来への挑戦を続けることを目指しています。
成長戦略として、同社は「耐久力」「適応力」「デジ力」の3つの方針を定めています。これらにより、サイバーセキュリティとシステムインテグレーションの収益力と付加価値の向上、市場ニーズの把握と技術革新への適応、そしてデジタル技術の全社的な活用を推進しています。また、キャッシュフローの強化と市場変化への適応を目的とした投資を進め、成長の加速を図っています。
ラックは、社会と企業のDX推進、サイバー攻撃の高度化、デジタルデータの活用といった環境変化に対応し、安心・安全な社会基盤の構築に貢献することを目標に掲げています。サイバーセキュリティ事業では、運用監視サービス、診断サービス、緊急対応サービスを通じて、セキュリティサービスの競争力を維持・向上させることに注力しています。一方、システムインテグレーション事業では、SaaS型クラウドソリューションの導入・活用支援や、生成AIを活用した社内生産性の向上などに取り組んでいます。
これらの戦略を通じて、ラックはデジタル社会を生き抜く指針となる企業を目指し、持続可能な成長を追求しています。