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エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマートJP:3850
事業内容
エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマートは、AIなどの先進的なデジタル技術を活用し、ローコードによるスピーディーなアプリケーション開発を可能にする「エンタープライズ・ローコードプラットフォーム」の開発・販売を主軸としています。同社は、業務アプリケーションやクラウドサービスの提供に加え、製品導入に向けたコンサルティング、教育支援、システム構築など幅広い事業を展開しています。
同社の事業は、ソフトウェア事業とサービス事業の2つのセグメントから構成されています。ソフトウェア事業では、「intra-mart Accel Platform(iAP)」の販売・保守、iAP上で動作する業務アプリケーション「intra-mart Accel Applications」、およびクラウド型で提供する「Accel-Mart」を展開しています。これらの製品は総称して「intra-mart」と呼ばれています。
「intra-mart Accel Platform(iAP)」は、Webアプリケーション開発に役立つ業務部品群(APIコンポーネント)を備えたプラットフォームです。ローコード開発を用いることで、プログラミングスキルがなくても業務に適したシステムを短期間で構築可能です。また、「intra-mart Accel Applications」は、グループウェアや文書管理などの業務アプリケーションを提供しています。
「Accel-Mart」は、プログラミング初心者から上級者までが業務用アプリを開発できるクラウドサービスです。プログラミング知識がなくても簡単にアプリ開発が可能な「Quick」と、開発環境を充実させた「Plus」の2種類を提供しています。これにより、小規模から全社展開まで一貫して業務改善を実現できます。
販売方法は、特約店パートナーを通じた間接販売と、同社グループによる直接販売に分かれています。契約体系は、従来の売切り型ライセンスから、サブスクリプション型ライセンスへの転換を進めています。これにより、顧客ニーズの多様化に対応し、カスタマーサクセスを重視しています。
サービス事業では、intra-mart製品の導入に伴うコンサルティング、教育支援、システム構築を展開しています。コンサルティングサービスでは、DX業務改革を支援する「IM-QuickActivate」を提供し、教育支援ではローコード開発やBPMの研修プログラムを用意しています。システム構築では、特約店パートナーと協力し、intra-martを中心としたオープンソース環境の構築支援を行っています。
その他事業として、他社のハードウェアやソフトウェアの仕入販売も行っています。これにより、エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマートは、幅広いニーズに応える総合的なサービスを提供しています。
経営方針
エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマートは、2022~2025年度の中期経営計画において、顧客のビジネス変革を支援するグローバルDXパートナーを目指しています。この計画の一環として、クラウド・サブスクリプションへの転換を進め、ユーザー主体のアジャイル開発と内製化を促進するためにローコード製品を充実させています。
同社は、業務プロセス改善コンサルティングからローコードによるシステム開発、保守までを一貫してサポートする体制を強化しています。これにより、顧客のビジネス変革を全般的に支援し、業務アプリケーションのターゲット市場拡大に注力しています。
2025年度には、顧客起点の経営改革を推進し、新規事業の収益化とグループ一体運営を目指しています。これにより、エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマートは、顧客の多様なニーズに応えるための成長戦略を実現しようとしています。