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ADR120SJP:3750
事業内容
サイトリ細胞研究所は、医療アセットへの投資、不動産売買、不動産事業プロジェクトへの投資、保有不動産の管理を行う企業グループです。連結子会社7社を持ち、これらの事業を展開しています。
メディカル事業では、サイトリ・セラピューティクス株式会社やサイトリ・セルセラピー株式会社などが医療アセットへの投資を行っています。サイトリ・セラピューティクスは、セルーション遠心分離器やセルセラピーキットを医療機関に販売し、再生細胞を用いた治療を提供しています。
サイトリ細胞研究所は、セルーションセルセラピーキットを用いて男性腹圧性尿失禁治療のための医療機器としての承認を取得しました。現在、保険適用に向けた手続きを進めており、保険診療下での治療提供を目指しています。
リアルアセット事業では、不動産部門がデューイ株式会社と株式会社サテライト名古屋で構成されています。高収益な不動産の保有や賃貸管理、開発案件への投融資、不動産仲介の役務提供を行っていますが、サテライト名古屋は公営競技の場外売場の運営事業を終了しました。
サイトリ細胞研究所は、特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断しています。これにより、透明性の高い経営を行っています。
経営方針
サイトリ細胞研究所は、細胞治療サービスを中心に成長戦略を推進しています。同社は、コーポレートガバナンスの強化を通じて企業価値の向上を目指し、景気変動に強い企業体質を構築するために保有不動産の売却を進めています。
同社の経営戦略は、リアルアセット事業からメディカル事業への注力にあります。特に、細胞治療における研究開発、自由診療および保険診療下でのサービス提供、そして海外展開を3つの柱としています。
サイトリ細胞研究所は、医療アセット事業を通じて難治性疾患や認知症、生活習慣病関連疾患の解決に取り組んでいます。特に、サウジアラビアをはじめとした海外市場への進出を積極的に推進しています。
同社は、医療機器の製造・輸出入・販売に加え、細胞治療の研究開発を迅速化し、差別化された競争力のあるサービスを展開することで企業価値を高めることを目指しています。
経営目標として、売上高、営業利益、ROEの向上を掲げ、安定した配当を維持することを基本方針としています。2025年3月期の配当は、業績と財務体質を考慮し無配とする決定を下しました。