FFRIセキュリティJP:3692

時価総額
¥564.3億
PER
76.1倍
サイバー・セキュリティ事業とソフトウェア開発・テスト事業を展開し、FFRI yaraiやFFRI yarai analyzerなどのセキュリティ製品を提供。

事業内容

FFRIセキュリティは、サイバー・セキュリティ事業とソフトウェア開発・テスト事業を展開しています。サイバー・セキュリティ事業では、コンピュータ・システムを外部の脅威から守るための技術とリサーチを基盤に、セキュリティ脆弱性やマルウェア、IoTセキュリティなどの分野で強みを持っています。

FFRIセキュリティは、セキュリティ製品として「FFRI yarai」や「FFRI yarai analyzer」を提供しています。「FFRI yarai」は、パターンファイルに依存しないヒューリスティック検出技術を用いて、未知・既知のマルウェアやセキュリティ脆弱性を防御します。「FFRI yarai analyzer」は、プログラムやファイルを自動解析し、マルウェア混入のリスクを判定します。

また、FFRIセキュリティは、ナショナルセキュリティ・サービスやその他のセキュリティ・サービスを提供しています。これには、セキュリティ脅威の調査・分析、脆弱性検査、セキュリティ人材育成のための教育・研修サービス、コンサルティング、セキュリティ情報の提供などが含まれます。

ソフトウェア開発・テスト事業では、FFRIセキュリティはソフトウェアの設計・開発・評価・解析に関わる技術者の派遣を行っています。また、ソフトウェアの不具合を発見し、リスクを回避するためのテストの計画・設計・実施も提供しています。これにより、ソフトウェアの品質向上とリスク管理を支援しています。

経営方針

FFRIセキュリティは、急速に変化するサイバー脅威に対応するため、世界トップレベルのセキュリティ・リサーチ・チームの構築を目指しています。同社は、広範なセキュリティ技術とリサーチ能力を活用し、顧客のセキュリティリスク管理を強力に支援しています。

同社の中期経営計画では、2026年3月期までに売上高59億6,600万円、営業利益13億8,600万円を目指しています。成長の鍵は優秀なエンジニアの確保と育成であり、売上増加と適正な利益確保を目標としています。

FFRIセキュリティは、サイバー安全保障の市場拡大を背景に、研究開発戦略を強化しています。独自の技術と知見を活かし、高付加価値の製品・サービスを提供し、将来の脅威に先回りする対策技術の開発に注力しています。

ナショナルセキュリティ戦略では、日本発の企業としての優位性を活かし、政府と連携してサイバー安全保障の実現に取り組んでいます。高品質なサービスと製品を提供し、国家プロジェクトにも積極的に参加しています。

FFRIセキュリティは、研究開発の強化とともに、人材の確保と育成にも注力しています。給与水準の見直しや公正な評価制度、充実した社内教育制度を通じて、技術者の育成と全体の技術レベル向上を図っています。

また、同社はサイバー安全保障のリーディングカンパニーとしての地位を確立するため、ブランディングにも力を入れています。政府や防衛関連組織からの信頼を得て、革新的な技術で安全保障上の課題に取り組んでいます。

内部管理体制の強化も重要視しており、業務運営の効率化やリスク管理のための体制を整備しています。情報資産の管理体制も強化し、ISO/IEC 27001:2022の認証を取得するなど、情報セキュリティの向上に努めています。