FFRIセキュリティJP:3692

時価総額
¥148.5億
PER
41.9倍
サイバーセキュリティ対策製品「FFRI yarai」やマルウェア自動解析ツール「FFRI yarai analyzer」を提供する研究開発型企業。

沿革

平成19年7月

「世界トップレベルのセキュリティ・リサーチ・チームを作り、コンピュータ社会の健全な運営に寄与する」ことを目的に、東京都新宿区山吹町において資本金10,000千円をもって株式会社フォティーンフォティ技術研究所を設立

平成19年7月

包括的セキュリティリサーチサービス「Prime Analysis」の提供を開始

平成19年8月

セキュリティエンジニア技術研修「FFRI Expert Seminar」の提供を開始

平成20年3月

本社を東京都新宿区天神町に移転

平成20年12月

本社を東京都新宿区矢来町に移転

東京都新宿区天神町にR&Dセンターを設立

平成21年5月

標的型攻撃対策ソフトウェア「FFRI yarai」の販売を開始

平成22年6月

セキュリティ脆弱性を悪用した攻撃からシステムを保護し、防御能力を飛躍的に向上させるための製品「FFRI yarai 脆弱性攻撃防御機能」の販売を開始(現在は販売終了)

平成22年7月

沖縄県那覇市田原に沖縄R&Dセンターを設立

平成23年7月

マルウェア自動解析ツール「FFRI yarai analyzer」の販売を開始

平成24年6月

本社事務所、R&Dセンター、沖縄R&Dセンターを東京都渋谷区恵比寿に移転・統合

平成24年11月

インターネットバンキングを狙うMITB攻撃対策ツール「FFRI Limosa」の販売を開始

平成25年6月

当社事業の認知度向上と企業ブランドの確立を図るため、「株式会社フォティーンフォティ技術研究所」から「株式会社FFRI」に社名変更

平成26年1月

マルウェア自動解析システム「FFRI yarai analyzer Professional」の販売を開始

平成26年9月

東京証券取引所マザーズに株式を上場(現在はグロース市場へ移行)

平成26年12月

Android用スマートフォン・タブレットで利用するアプリの危険性を簡単に診断できるセキュリティアプリ「FFRI安心アプリチェッカー」の販売を開始(現在は販売終了)

平成27年4月

個人PC向けセキュリティソフトウェア「FFRI プロアクティブ セキュリティ」の販売を開始(現「FFRI yarai Home and Business Edition」)

平成29年12月

平成31年1月

令和2年3月

令和2年6月

令和3年5月

個人・小規模事業者向け次世代エンドポイントセキュリティ「FFRI yarai Home and Business Edition」の販売を開始

エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社との合弁会社で高度な技術を有するセキュリティ人材を育成することを目的とする株式会社エヌ・エフ・ラボラトリーズを設立

神奈川県横須賀市光の丘に横須賀ナショナルセキュリティR&Dセンターを設立

本社を東京都千代田区丸の内に移転

当社が営むサイバー・セキュリティ事業を商号に示し、幅広い層で認知の拡大と向上を図るべく、「株式会社FFRI」から「株式会社FFRIセキュリティ」に社名変更

株式会社シャインテックの全株式を取得し、完全子会社化

事業内容

FFRIセキュリティは、サイバーセキュリティ事業とソフトウェア開発・テスト事業の2つの主要な事業セグメントを持つ企業です。サイバーセキュリティ事業では、技術革新により多様化・複雑化するコンピュータシステムへの脅威に対応するため、標的型攻撃やランサムウェアなどからシステムを守る研究開発を行っています。この事業セグメントでは、セキュリティ脆弱性やマルウェア関連分野、IoTセキュリティ分野の研究開発に特化し、国際的なセキュリティカンファレンスであるBlack Hatでの研究成果の発表実績もあります。

同社は、ナショナルセキュリティセクター、パブリックセクター、プライベートセクターという3つの主要な販売区分において、セキュリティサービスとセキュリティプロダクトを提供しています。セキュリティサービスには、セキュリティ脅威の調査・分析、脆弱性検査、セキュリティ人材育成のための教育・研修サービス、コンサルティング、セキュリティ情報の提供などが含まれます。セキュリティプロダクトでは、パターンファイルに依存しないヒューリスティック検出技術による製品を提供し、主な製品には標的型攻撃対策製品「FFRI yarai」やマルウェア自動解析ツール「FFRI yarai analyzer」があります。

ソフトウェア開発・テスト事業では、ソフトウェアの設計・開発・評価・解析などの業務に関わる技術者の派遣や、ソフトウェアの不具合を発見、または重大な不具合が発生していないことを確認するテストの計画・設計、実施を提供しています。これにより、ソフトウェアの不具合によるリスクを回避するサービスを提供しています。

経営方針

FFRIセキュリティは、サイバーセキュリティとソフトウェア開発・テストの二つの主要事業を展開している企業です。同社は、コンピュータシステムに対する脅威の多様化と複雑化に対応するため、世界トップレベルのセキュリティ・リサーチ・チームを構築し、広範なセキュリティコア技術とリサーチ能力を背景に、顧客のセキュリティリスク管理を強力に支援しています。

中期経営計画では、第17期から第19期までの3年間で売上高30億8,000万円、営業利益4億9,100万円を目標としています。成長の実現には、優秀なエンジニアの確保と教育が重要であると位置づけ、売上の増加と適正な利益の確保を目指しています。

経営戦略として、同社は研究開発戦略とナショナル・セキュリティ戦略の二つの軸を中心に事業を推進しています。研究開発戦略では、国内でほぼ唯一のサイバーセキュリティのコア技術からの研究開発を行い、新しい研究成果による高い付加価値と市場競争力を持つ製品・サービスの開発に注力しています。ナショナル・セキュリティ戦略では、純国産企業としての優位性を活かし、高品質のサービス及び製品を提供し、政府と一体となって安全保障の実現に向けたプロジェクトに取り組んでいます。

また、同社は人材育成、セキュリティリテラシーの向上、ブランディング、コンシューマー市場での拡販など、複数の課題に対処しながら、セキュリティ製品・サービスの拡販と技術力の向上に努めています。これらの戦略的取り組みを通じて、FFRIセキュリティはサイバーセキュリティ市場におけるリーダーとしての地位を確固たるものにし、持続可能な成長を目指しています。