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デジタルハーツホールディングスJP:3676
沿革
2001年4月 |
東京都杉並区方南一丁目に有限会社デジタルハーツを設立。 主にコンソールゲームを対象とするデバッグサービスの提供を開始。 |
2003年10月 |
株式会社に組織変更。 |
2007年9月 |
Microsoft Corp.より「Xbox 360®」の推奨ゲームテスト企業認定(AXTP)を日本企業として初めて取得。 |
2008年2月 |
東京証券取引所マザーズ市場に上場。 |
2011年2月 |
東京証券取引所市場第一部へ市場変更。 |
2011年7月 |
韓国に連結子会社としてDIGITAL Hearts Korea Co., Ltd.を設立。 |
2011年10月 |
アメリカに連結子会社としてDIGITAL HEARTS USA Inc.を設立。 |
2011年12月 |
タイに連結子会社としてDIGITAL Hearts (Thailand) Co., Ltd.を設立。 |
2012年3月 |
東京都新宿区に連結子会社として株式会社G&Dを設立。 ゲームソフトウェア開発のアウトソーシングサービスの提供を開始。 |
2012年5月 |
3Dコンテンツ制作及びそれに付帯する業務を当社より分離し独立事業会社化、東京都新宿区に連結子会社として株式会社デジタルハーツ・ビジュアルを設立。 |
2012年11月 |
Aetas株式会社の株式を取得し連結子会社化。 同社を通じて総合ゲーム情報サイト「4Gamer.net」を運営するメディア事業を開始。 |
2013年10月 |
株式会社デジタルハーツが単独株式移転により当社を設立し、当社株式は東京証券取引所市場第一部に上場(株式会社デジタルハーツは2013年9月に上場廃止)。 株式会社デジタルハーツの子会社6社について、現物配当によりその株式を取得し、当社の直接の子会社となる。 |
2013年11月 |
システム開発事業を行う株式会社ネットワーク二一の株式を取得し連結子会社化。 |
2014年4月 |
ゲームの受託開発を行う株式会社プレミアムエージェンシーの株式取得及び第三者割当増資引受により連結子会社化。 |
2016年1月 |
株式会社プレミアムエージェンシーを存続会社とし、株式会社G&D及び株式会社デジタルハーツ・ビジュアルを消滅会社とする吸収合併を実施するとともに、商号を株式会社フレイムハーツに変更。 |
2016年7月 |
中国に連結子会社としてDIGITAL HEARTS (Shanghai) Co., Ltd.を設立。 |
2017年6月 |
代表取締役の異動をはじめ、経営体制を刷新。第二創業期としてエンタープライズ領域における事業拡大を推進。 |
2017年10月 |
株式会社デジタルハーツを存続会社とし、株式会社ネットワーク二一を消滅会社とする吸収合併を実施。 |
2017年10月 |
DIGITAL Hearts Korea Co., Ltd.及びDIGITAL Hearts(Thailand)Co., Ltd.の事務所を閉鎖。 |
2018年6月 |
米国のセキュリティベンチャー企業であるSynack, Inc.と協業を開始し、セキュリティ事業に本格参入。 |
2018年7月 |
株式会社ハーツユナイテッドグループから株式会社デジタルハーツホールディングスへ商号を変更。 |
2018年8月 |
システムテスト事業を行う株式会社エイネットの株式を取得し連結子会社化。 |
2018年11月 |
ソフトウェアテスト技術者資格保有者数が国内最大規模となり、ソフトウェアテストに関する国際的な資格認定団体であるInternational Software Testing Qualifications Board(以下「ISTQB」)のパートナープログラムにおいてPlatinum Partner認定を取得。 |
2019年1月 |
韓国においてゲームデバッグ及びローカライズサービスを提供するOrgosoft Co., Ltd.の株式を取得し連結子会社化。 |
2019年8月 |
豊富なテスト自動化ノウハウ及びテストエンジニアを有するLOGIGEAR CORPORATIONの株式取得及び第三者割当増資引受により連結子会社化。 |
2019年11月 |
ペネトレーションテストサービスを提供する株式会社レッドチーム・テクノロジーズを設立。 |
2019年12月 |
当社の連結子会社である株式会社デジタルハーツがLINGUITRONICS Co., Ltd.と合弁でDigital Hearts Linguitronics Taiwan Co., Ltd.を台湾に設立。 |
2021年3月 |
中国ゲームメーカーに対するアジア圏でのマーケティング支援を行うMetaps Entertainment Limitedの株式を取得し、同社及びその子会社、計8社を連結子会社化。 |
2021年3月 |
当社の連結子会社であるLOGIGEAR CORPORATIONがSalesforceの導入・保守運用を中心とするシステムコンサルティングを行うMK Partners, Inc.の株式を取得し連結子会社化。 |
2021年3月 |
当社の連結子会社であるLOGIGEAR VIETNAM CO., LTD.がTP&P Technology Company, Ltd.と合弁でTPP SOFT, JSCをベトナムに設立。 |
2021年6月 |
フリーランスエンジニア等のIT人材サービス事業を強みとする株式会社アイデンティティーの株式を取得し連結子会社化。 |
2021年7月 |
ISTQBパートナープログラムの最上位となるGlobal Partner認定を取得。 |
2022年1月 |
当社の連結子会社であるLOGIGEAR CORPORATIONがOracle製品の導入支援や保守・運用支援を行うDEVELOPING WORLD SYSTEMS LIMITEDの株式を取得し連結子会社化。 |
2022年3月 |
SAPの導入及び運用コンサルティングに関して豊富な実績とノウハウを有する株式会社CEGBの株式を取得し連結子会社化。 |
2022年4月 |
当社の完全子会社である株式会社デジタルハーツのエンタープライズ事業を、同じく当社の完全子会社である株式会社AGEST(旧:株式会社デジタルハーツネットワークス)に承継させる吸収分割を行うとともに、エンタープライズ事業を行う国内企業の株式会社レッドチーム・テクノロジーズと株式会社ロジギアジャパンをAGESTに統合するグループ組織再編を実施。 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。 |
2022年6月 |
株式会社GameWithと資本業務提携を締結。 |
2022年7月 |
株式会社AGESTを存続会社とし、株式会社エイネットを消滅会社とする吸収合併を実施。 |
2022年8月 |
当社の連結子会社である株式会社AGESTがソーバル株式会社より品質評価事業を吸収分割により承継。 |
2022年11月 |
グループブランディングの統一を目的として、当社の連結子会社であるOrgosoft Co., Ltd.の商号をDIGITAL HEARTS Seoul Co., Ltd.に変更。 |
事業内容
デジタルハーツホールディングスとそのグループ企業は、ソフトウェアの品質保証を中心に事業を展開しています。具体的には、ソフトウェアの不具合を検出し顧客企業に報告するシステムテストサービスやデバッグサービスを提供しており、ソフトウェアの開発支援や保守・運用、セキュリティ対策など、テスト工程と親和性の高い関連サービスも手がけています。これにより、顧客企業の高品質なソフトウェア開発を総合的に支援しています。
デジタルハーツホールディングスグループは、IT人材不足やソフトウェアの複雑化といった現代の課題に対応するため、専門的な知見を持つテストエンジニアの確保・育成に努め、全国各地に事業拠点を展開しています。約8,000名のテスト人材を確保し、顧客企業の開発体制に合わせた柔軟なサービス提供を実現しています。
事業セグメントは大きく分けて「エンタープライズ事業」と「エンターテインメント事業」があります。エンタープライズ事業では、Webシステムや業務システムなどのエンタープライズ向けシステムのシステムテスト、セキュリティテスト、ERPの導入支援などを提供しています。一方、エンターテインメント事業では、コンソールゲームやモバイルゲームなどのエンターテインメント向けコンテンツの国内デバッグ、グローバルサービス(翻訳・LQA、マーケティング支援)、クリエイティブサービス(受託開発・2D/3Dグラフィック制作)、メディアサービス(「4Gamer.net」の運営)などを手がけています。
これらのサービスを通じて、デジタルハーツホールディングスグループは、ソフトウェアの品質保証分野で幅広いニーズに応える体制を整えています。
経営方針
デジタルハーツホールディングスは、「SAVE the DIGITAL WORLD」という企業理念のもと、ソフトウェアの品質保証を核とした事業展開を行っています。同社は、エンタープライズ事業の拡大とエンターテインメント事業の進化・新規ビジネスチャンスの追求を中心に、成長戦略を推進しています。
エンタープライズ事業では、中核子会社AGESTを軸に、エンジニアの確保・育成に力を入れています。具体的には、中途採用の強化、未経験者を対象とした独自の教育プログラムによるエンジニア育成、ハイスキルエンジニアの増強、産学連携による先端技術の追求などを行っています。また、M&Aを通じた人材強化や技術力向上も積極的に進めています。
エンターテインメント事業では、デバッグサービスの高付加価値化や、ゲームの海外同時展開支援などを通じて、グローバル事業の拡大を目指しています。さらに、AGESTの株式分配型スピンオフ及び上場準備を決議し、2024年3月期以降、グループ各社の管理部門の増強やガバナンス体制の強化を図り、両事業の自立と持続的成長を目指しています。
デジタルハーツホールディングスは、エンタープライズ事業とエンターテインメント事業の両輪で、デジタルサービスの品質・安全性向上に貢献し、成長を加速させる戦略を推進しています。