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セルシスJP:3663
沿革
年 月 |
概要 |
1991年5月 |
株式会社セルシスを設立。 |
1993年9月 |
業務用アニメ制作ソフトウェア「RETAS!PRO」(現、RETAS STUDIO)発売。 |
2001年8月 |
マンガ制作ソフトウェア「ComicStudio」発売。 |
2003年11月 |
KDDI au CDMA 1X WIN(Java版)で携帯電話向けマンガビューア「ComicSurfing」(現、「CLIP STUDIO READER」)が公式ビューアとして採用。「コミックステーション」で本格的携帯電話向け電子コミック配信サービス開始。 |
2003年12月 |
電子コミック制作ソフトウェア「ComicStudioEnterprise」(現、「CLIP STUDIO LAYOUT」)発売 |
2006年12月 |
株式会社名古屋証券取引所セントレックス市場(現ネクスト市場)に株式会社セルシス株式を上場。 |
2009年4月 |
イラスト制作ソフトウェア「IllustStudio」発売 |
2010年11月 |
株式会社東京証券取引所市場第二部に株式会社セルシス株式を上場。 |
2011年1月 |
株式会社名古屋証券取引所セントレックス市場の株式会社セルシス株式を上場廃止。 |
2011年11月 |
株式会社セルシス及び株式会社エイチアイは、株主総会の承認を前提として、共同株式移転の方法により共同で当社を設立することに同意に達し、両社の取締役会において当該株式移転に関する「株式移転契約書」の締結及び「株式移転計画書」の共同作成を決議。 |
2012年1月 |
株式会社セルシスの第21回定時株主総会及び株式会社エイチアイの臨時株主総会において、両社が共同で株式移転の方法により当社を設立し、両社がその完全子会社となることについて決議。 |
2012年4月 |
株式会社セルシス及び株式会社エイチアイが株式移転の方法によりアートスパークホールディングス株式会社(2022年9月に社名変更したため、現、株式会社セルシス)を設立。当社の普通株式を株式会社東京証券取引所市場第二部に上場。 |
2012年5月 |
イラスト・マンガ・Webtoon・アニメーション制作アプリ「CLIP STUDIO PAINT」発売 |
2013年9月 |
「CLIP STUDIO PAINT」英語版、中国語(繁体字)版を提供開始 |
2014年7月 |
「CLIP STUDIO PAINT」フランス語版、スペイン語版の提供開始 |
2015年6月 |
「ComicStudio」、「IllustStudio」販売終了 |
2016年5月 |
「CLIP STUDIO PAINT」韓国語版の提供開始 |
2017年9月 |
「CLIP STUDIO PAINT」ドイツ語版の提供開始 |
2017年11月 |
「CLIP STUDIO PAINT」のサブスクリプションモデルの提供開始 |
2019年1月 |
Socionext Embedded Software Austria GmbHの全株式を取得、当社の子会社化。 |
2019年2月 |
Socionext Embedded Software Austria GmbHがCandera GmbHへ商号変更。 |
2019年6月 |
株式会社カンデラジャパンを設立。 |
2019年12月 |
Candera America Inc.を設立。 |
2021年3月 |
事業構造改革のため、株式会社エイチアイの全株式を売却。 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行 |
2022年6月 |
当社の100%子会社、株式会社CLIPソリューションズを設立。 |
2022年9月 |
組織再編により、当社が株式会社セルシスを吸収合併し、事業持株会社体制へ移行するとともに、当社の商号をアートスパークホールディングス株式会社から株式会社セルシスに変更。 |
2022年11月 |
株式会社CLIPソリューションズが株式会社andDC3へ商号変更 |
事業内容
セルシスグループは、株式会社セルシスを中心に、連結子会社である株式会社andDC3、Candera GmbH、株式会社カンデラジャパンを含む4つの事業会社で構成されています。同社グループは、コンピューター関連のソフトウェアおよび周辺機器の企画、開発、販売、使用許諾、保守管理などを行っており、経営管理およびそれに付随する事業を営んでいます。
セルシスグループの事業は主に2つのセグメントに分かれています。第一のセグメントはクリエイターサポート事業で、グラフィック技術の研究開発とその実用化を推進しています。このセグメントでは、イラスト、マンガ、Webtoon、アニメーション制作アプリ「CLIP STUDIO PAINT」シリーズの企画から開発までを手掛け、インターネットを通じてこれらのソフトウェアの提供や、クリエイターの創作活動を支援するWebサイト「CLIP STUDIO」での販売、使用許諾を行っています。また、電子書籍配信ソリューション「CLIP STUDIO READER」や電子書籍オーサリングソフトウェアなど、様々なデバイスやプラットフォームに対応したグラフィック系コンテンツの制作・流通・再生に関するソリューションを提供しています。
第二のセグメントはUI/UX事業で、自動車関連分野を中心に、車載向けソフトウェア開発プラットフォーム「CGI Studio」やUIオーサリングソフトウェア群「UI Conductor」の開発を行っています。これらの製品を通じて、車載機、デジタルカメラ、スマートフォンなどのUIソリューションとしての使用許諾や、UIのデザインからソフトウェア開発、組込み業務までの受託開発を行い、ライセンス収入や開発費、保守・サポート費を得ています。
経営方針
セルシスグループは、デジタルコンテンツの創作から利用・活用に至るまでの全過程を支援する環境の提供を経営理念として掲げ、その実現に向けた成長戦略を推進しています。同社は、安定した経営を維持しつつ、売上高と営業利益の向上を中長期の重要な経営指標として設定しています。
成長戦略の一環として、セルシスグループは開発力の強化に注力しています。これには、グループ内の研究開発業務の重複を防ぎ、人的リソースの効率化を図るための組織体制の構築、グループ共通の開発環境の整備、共通コアエンジンの開発推進、および自社IP製品の開発体制の強化が含まれます。
また、セルシスグループはセグメント別施策にも力を入れています。クリエイターサポート事業では、主力製品である「CLIP STUDIO PAINT」の研究開発とサービスの充実を図り、国内外でのクリエイター数の最大化を目指しています。電子書籍分野では、顧客サポートの強化を通じて市場でのポジションを保持し、新規デバイスの登場などの機会に拡大を図ります。グラフィック分野では、ソフトウェア販売とのシナジーを生かし、デジタルコンテンツの制作・流通・再生に関するサービス提供に注力します。
UI/UX事業では、自社IP製品ビジネス中心の売上獲得へのビジネスモデル転換を図り、原価低減及び利益の拡大を目指しています。特に、自動車関連分野では、車載向けソフトウェア開発プラットフォーム「CGI Studio」やUIオーサリングソフトウェア群「UI Conductor」の研究開発をグループ全体で推進し、積極的な営業活動を展開しています。
さらに、セルシスグループは人材の確保及び育成、グループ経営の効率化を優先的に対処すべき課題としています。これにより、急速な技術革新への対応と継続的な研究開発を支え、事業拡大の源泉としています。