ソケッツJP:3634

時価総額
¥48億
PER
音楽、映像、書籍などのエンターテイメントと美容、食品、旅行などの非エンターテイメントデータベース開発、インターネットサービス提供。

沿革

2000年6月

東京都港区港南において、携帯電話向け通信アプリケーションの開発及びサービスの提供を目的として、株式会社メディアソケットを設立(資本金50百万円)

2000年8月

携帯電話向けコミュニケーションサービスの提供を開始

2001年2月

音楽データベース活用サービス開始

2001年3月

本社を東京都千代田区一番町に移転

2002年12月

米国向け携帯電話アプリケーション開発・提供を目的とした、MEDIA SOCKET US,INC.を設立

2005年3月

本社を東京都港区虎ノ門に移転

2006年1月

KDDI株式会社の総合音楽サービス「LISMO」向けアプリケーションの開発、サーバーおよびサービスの運営を開始

2006年9月

KDDI株式会社と資本業務締結

2007年4月

米国向けサービスの終了により、米国向け携帯電話アプリケーション開発・提供を目的とした、MEDIA SOCKET US,INC.を清算

2007年8月

商号を株式会社ソケッツに変更

2009年4月

東京証券取引所マザーズに株式を上場

2009年6月

株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(現:株式会社NTTドコモ)へ「コミック検索」の提供を開始

2009年8月

2010年10月

本社を東京都渋谷区千駄ヶ谷一丁目に移転

楽天株式会社(現:楽天グループ株式会社)へ「メディア商品のクロスセルデータ・サービス」の提供を開始

2012年9月

株式会社T.C.FACTORYを株式取得により連結子会社化

2013年10月

カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社と資本業務提携

2015年4月

本社を東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目に移転

2015年5月

株式会社NTTドコモと株式会社レコチョクが提供する「dヒッツ®powered byレコチョク」にレコメンドエンジンの提供を開始

2015年10月

連結子会社である株式会社T.C.FACTORYを吸収合併

2016年5月

楽天株式会社が提供する「Rakuten Music」に音楽データベース、レコメンドエンジン、音楽配信システムの提供を開始

2017年1月

LINE MUSIC株式会社が提供する「LINE MUSIC」にレコメンドエンジンの提供を開始

2017年5月

HJホールディングス株式会社が提供する「Hulu」に映像メタデータの提供を開始

2018年4月

株式会社ジュピターテレコム(現:JCOM株式会社)が提供する「J:COM TV」に放送データの提供を開始

2019年4月

2020年8月

2020年8月

2021年3月

2022年1月

2022年4月

2022年6月

2022年9月

2022年9月

資生堂ジャパン株式会社に感性メタデータの提供を開始

東京証券取引所市場第二部へ市場変更

株式会社サイバーエージェントが提供する「ABEMA」に映像データの提供を開始

株式会社NTTドコモが提供する「dTV」に映像および人物データの提供を開始

株式会社NTTぷらら(現:株式会社NTTドコモ)が提供する「ひかりTV」に映像データの提供を開始

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行

クッキーレス感性ターゲティング広告サービス「Trigs」商用サービス開始

株式会社プレミアム・プラットフォーム・ジャパン(現:株式会社U-NEXT)が提供する「Paravi」に映像データの提供を開始

株式会社フジテレビジョンが提供する「FOD」に映像データの提供を開始

事業内容

ソケッツは、エンターテイメントと非エンターテイメントの両方に関連する幅広いデータベースの開発に注力している企業です。同社は、音楽、映像、書籍、人物、イベントなどのエンターテイメント関連のデータと、美容、食品、飲料、衣料、消費材、旅行などの非エンターテイメント関連のデータを活用したインターネットサービスの開発およびシステム提供を行っています。具体的には、「データ提供サービス」「レコメンドサービス」「パーソナライズサービス」「検索サービス」「アナリティクス(データ分析)サービス」などを提供しており、これらのサービスは通信会社、Eコマース会社、音楽・映像関連のインターネットサービス会社、音楽レーベル会社、商品開発メーカー、流通小売会社などに利用されています。

ソケッツのビジネスモデルには、「ライセンス」「開発」「運用」の三つの事業があります。ライセンス事業では、月額従量制や月額固定制の料金体系を採用しています。開発事業では、初期開発やサービス拡張に伴う追加開発を行い、運用事業では、主に年間契約に基づきサービス事業者のシステムの一部を運用しています。

同社のサービスは、KDDI株式会社、株式会社レコチョク、株式会社NTTドコモ、ヤフー株式会社、楽天グループ株式会社、LINE MUSIC株式会社、HJホールディングス株式会社(サービス名「Hulu」)、株式会社サイバーエージェント(サービス名「ABEMA」)、株式会社集英社、株式会社プレミアム・プラットフォーム・ジャパン(サービス名「Paravi」)、株式会社フジテレビジョン(サービス名「FOD」)など、多数の企業に提供されており、これらの企業を通じてサービス利用者に提供されています。

経営方針

ソケッツは、独自の「感性メタデータ」と「感性AI」技術を核に、エンターテイメントと非エンターテイメントの両分野にわたる幅広いデータベースの開発と提供に注力しています。同社は、音楽、映像、書籍から美容、食品、旅行に至るまで、多岐にわたるデータを活用したデータ提供サービスやパーソナライズサービスを展開しており、これらのサービスは通信会社やEコマース企業など、多様な業界に利用されています。

中期経営計画において、ソケッツは技術革新の波に乗り、特にAIやデータ分析の分野での研究開発に力を入れています。同社は、人間の感性や感情を理解し、それをデータ化することで、よりパーソナライズされたサービスの提供を目指しています。このアプローチは、クッキーレス時代におけるデータの質の重要性が高まる中、企業やサービス提供者にとって大きな価値を提供すると考えられます。

また、ソケッツは、エンターテイメント分野だけでなく、美容や健康、ファッションなどの非エンターテイメント分野においても感性メタデータの開発・提供を拡大しています。これにより、ライセンス提供先を多岐にわたる業界に拡大し、新たな収益源を確保しています。

さらに、インターネット広告市場におけるクッキー利用の制限は、ソケッツにとって新たな事業機会をもたらしています。同社の技術は、利用者の行動履歴ではなく、接している情報の文脈を解釈する「コンテキスチャル・ターゲティング」広告手法に非常に適しており、この分野での展開も進めています。

これらの戦略を通じて、ソケッツは収益力の向上と持続的な成長を目指し、より思いやりと多様性に溢れる豊かな社会への貢献を目標としています。