ビリングシステムJP:3623

時価総額
¥61.2億
PER
19.4倍
企業の決済作業とキャッシュ・フローの効率化をサポートする業務受託事業、コンサルティング事業を展開。クイック入金サービス、収納代行サービス、即時口座振替サービス、送金サポートサービス、公共料金支払代行サービス、カードリーダーソリューションサービスなどを提供。

沿革

2000年6月

東京都港区において、企業の経理事務の合理化を支援することを目的に設立、「決済事務」に関連するサービス提供の準備を開始。

2001年10月

株式会社ジャルカードと提携し、株式会社日本航空のチケットレスサービスに郵便貯金による資金回収手段の提供を開始。

2002年7月

株式会社ジャパンネット銀行(現PayPay銀行株式会社)を利用し、消費者金融向けに送金サポートサービスの提供を開始。

証券会社向けクイック入金サービスの提供を開始。

2004年11月

収納代行業務の委託先であるトランスファーネット株式会社に出資し、関連会社とする。

「マルチペイメント」サービス(サービス名称:Pay-easy(ペイジー))を利用し、損害保険各社の自賠責保険の共同システム「e-JIBAI」に対し、収納代行サービスを提供。

収納代行サービスを汎用的サービスとして展開することを目的に株式会社エヌ・ティ・ティ・データ(現株式会社NTTデータ)と決済アウトソーシングに関わる業務提携契約締結。

2008年3月

東京証券取引所マザーズに株式を上場。

2008年9月

業容の拡大に伴い本店を東京都港区芝公園に移転。

2010年1月

トランスファーネット株式会社の株式を追加取得し、同社を連結子会社とする。

2010年11月

業容の拡大に伴い本店を東京都港区浜松町に移転、また、本社事務所を東京都千代田区内幸町に新設。

2011年3月

業務の効率化を図るため本店を東京都千代田区内幸町に統合。

2015年11月

QCS株式会社の全株式を取得し、同社を連結子会社とする。

2016年3月

インバウンド旅行者対応として、中国テンセント社と契約し、スマホ決済アプリWeChat Payの提供を開始。

2017年6月

シンクライアント型決済リーダーソリューションサービスの提供を開始。

2017年7月

スマートフォン決済アプリ「PayB」のサービス提供を開始。

2018年9月

FinGo株式会社を設立し、カードリーダーソリューションサービスを強化。

2018年10月

インバウンド旅行者対応として、中国のアリババグループのアント・フィナンシャルサービスグループと契約し、スマホ決済アプリAlipayの提供を開始。

2020年1月

QCS株式会社を吸収合併。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所マザーズ市場から、グロース市場に移行。

2022年9月

取手事務センターを開設。

2023年6月

本店を東京都千代田区内幸町一丁目2番2号に移転

事業内容

ビリングシステム株式会社とその子会社2社は、企業の決済作業とキャッシュ・フローの効率化をサポートする業務受託事業とコンサルティング事業を展開しています。同社グループは、企業の財務活動を支援する決済支援事業を中心に、インターネットを通じたサービスを提供しており、企業が金融機関との個別手続きを同社に委託することで、決済業務の効率化を図っています。

具体的なサービスには、クイック入金サービス、収納代行サービス、即時口座振替サービス、送金サポートサービス、公共料金支払代行サービス、カードリーダーソリューションサービスなどがあります。これらのサービスを通じて、企業間の決済業務や集金業務の効率化をサポートし、事務処理の負担を軽減しています。

また、ファイナンス支援事業では、企業の請求書発行業務や決済業務の代行から得られた決済情報を金融機関等の提携金融事業者へ提供し、企業のキャッシュ・フローを可視化することで、投融資を安全かつ円滑に運営するためのデータ管理及び取次を行っています。

その他事業としては、決済支援事業やファイナンス支援事業に直接紐づかない事業コンサルティングサービス等を提供しており、企業の経営効率化に貢献しています。ビリングシステム株式会社グループは、これらの多岐にわたるサービスを通じて、企業の財務活動の効率化と経営のサポートを行っています。

経営方針

ビリングシステム株式会社は、企業の決済業務の効率化とコストダウンを実現するためのサービスを提供しています。同社は、決済基盤を軸に新しいワークフローを提供し、顧客の利益創出を目指しています。その経営方針には、誠実と責任、創造と革新、発展と成長という価値観が根底にあります。また、ビジョンとして、創意工夫と相互の啓発、決済サービスを中核に新しい領域のサービス提供、パートナー企業とのアライアンス推進、ビジネスインフラとしての自覚を持つことを掲げています。

経営戦略としては、キャッシュレス決済の急速な進展に対応し、訪日中国人観光客向けスマホ決済アプリ「WeChat Pay」「Alipay」や、スマホ決済サービス「PayB」などの新たな決済サービスを提供しています。これらのサービスは、自動販売機や店頭など場所を選ばずに利用できるキャッシュレス決済端末の販売にも力を入れています。

経営上の目標達成状況の判断には、スマホ決済サービスやキャッシュレス決済端末の販売における売上高を客観的な指標としています。市場が成長段階にあるため、投資フェーズと捉え、市場が成熟し回収フェーズに入った段階で収益性についても注視する方針です。

対処すべき課題としては、人材の確保と教育、アライアンスの強化、システムの増強、事業開発力の強化が挙げられます。これらの課題に対して、ビリングシステム株式会社は、積極的な事業拡大とともに、組織全体の底上げ、営業力強化、質の高い運用環境の維持、新しいサービスの開発に注力しています。これにより、同社は、企業の財務活動の効率化と経営のサポートを一層強化していく方針です。