小松マテーレJP:3580

時価総額
¥325.7億
PER
53.3倍
繊維事業を中心に、合繊ファブリックや薄膜ファブリックの開発・製造・販売、繊維製品や環境関連製品の販売、ナイロン素材の加工、物流サービス、健康関連素材の企画・製造販売、建設業、樹脂製品の製造販売、建築設計・施工管理を手掛ける。

沿革

1943年10月

石川県小松市京町において絹・人絹織物の精練・染色加工を行う小松織物精練染工株式会社(資本金100万円)を設立。

1955年11月

大阪出張所開設。

1955年12月

丸の内工場(石川県小松市)完成。

1961年10月

合繊織物の染色・捺染加工を開始。

1962年7月

東京出張所開設。

1963年10月

社名を小松精練株式会社に変更、本店所在地を石川県小松市小馬出町へ移転。

1964年1月

第1工場(石川県能美郡根上町)完成。

1968年6月

第2工場(石川県能美郡根上町)完成。

1970年2月

福井出張所(福井県福井市)開設。

1970年10月

大阪証券取引所市場第二部に上場、合成皮革加工開始。

1974年5月

第3工場(石川県能美郡根上町)完成。

1974年10月

丸の内工場閉鎖。

1975年5月

本店所在地を石川県能美郡根上町へ移転。

1978年12月

東京証券取引所市場第二部に上場。

1980年9月

東京証券取引所及び大阪証券取引所市場第一部銘柄に指定。

1982年6月

小松エージェンシー株式会社(現 インターリンク金沢株式会社 連結子会社)を設立。

1983年1月

ケーエス染色株式会社(現 株式会社コマクソン 連結子会社)を設立。

1986年3月

自社発電所完成。

1987年4月

第3工場より第5工場分離。

1990年3月

美川工場(石川県石川郡美川町)完成。

1991年3月

研究開発センター完成。

1991年9月

株式会社コマツインターリンク(現 連結子会社)を設立。

1991年10月

ファッションセンター及び物流センター完成。

1994年1月

株式会社ロジックス(現 株式会社コマツインターリンク 連結子会社)の株式100%を取得。

1996年4月

名古屋営業所開設。

2001年1月

名古屋営業所閉鎖。

2001年5月

上海事務所(中国上海市)を開設。

2003年9月

小松住江テック株式会社(現 株式会社コマクソン 連結子会社)を設立。

2004年11月

大阪証券取引所第一部上場を廃止。

2005年2月

市町村合併により能美郡根上町から能美市に、石川郡美川町から白山市に住所表示変更。

2006年12月

小松住江テック株式会社は200百万円増資(当社が全額引き受け)し、社名を株式会社ケイズテック(現 株式会社コマクソン 連結子会社)に変更。

2007年3月

美川工場及び株式会社ケイズテックのエネルギーをLNGに転換。

2008年4月

株式会社ヤマトヤ(現 株式会社コマツインターリンク 連結子会社)の株式100%を取得。

2008年10月

ケーエス染色株式会社は175百万円増資(当社が全額引き受け)。

2009年3月

当社の本社工場及びケーエス染色株式会社のエネルギーをLNGに転換。

本社棟完成。

2009年5月

株式会社ケイズテックの株式1,960株を取得し、100%子会社となる。

2011年2月

株式会社ロジックスは株式会社コマツインターリンクを存続会社として合併し、清算。

2013年4月

株式会社ヤマトヤと小松エージェンシー株式会社は株式会社コマツインターリンクを存続会社として合併し、清算。

2013年8月

株式会社ケイズテックはケーエス染色株式会社を存続会社として合併し、清算。ケーエス染色株式会社は社名を株式会社コマクソンに変更。

2015年11月

ファブリック・ラボラトリー完成。

2017年3月

株式会社セイホウ(現 連結子会社)の株式100%を取得。

2018年10月

社名を小松マテーレ株式会社に変更。

2020年5月

インターリンク金沢株式会社(現 連結子会社)を設立。

2020年10月

中国江蘇省蘇州市に小松美特料(蘇州)貿易有限公司(現 連結子会社)を設立。

2022年2月

吉田産業株式会社(現 連結子会社)の株式80%を取得。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しに伴い、市場第一部からプライム市場へ移行。

事業内容

小松マテーレは、自社および子会社8社、関連会社3社で構成される企業グループであり、主に「繊維事業」を中心に事業を展開しています。同社の事業内容は、合繊ファブリックや薄膜ファブリックの企画、開発、製造、販売に及びます。また、小松美特料(蘇州)貿易有限公司では、繊維製品や環境関連製品、製造設備及び部品、染料・薬品の販売を手掛けています。

㈱コマクソンは、ナイロン素材の無地・捺染加工や自動車内装表皮材、産業資材用特殊素材の開発生産を行っており、㈱コマツインターリンクは、生機・製品の保管・輸送等の物流サービス及びその周辺事業を提供しています。インターリンク金沢㈱は、繊維製品・環境関連商品の販売を、吉田産業㈱は、経編ニット生地及びニット製品の製造販売を行っています。

㈱セイホウは、健康関連素材の企画及び製造販売を手掛け、㈱トーケンは土木建築工事の設計・施工・管理及び土地開発造成等の総合建設業を展開しています。根上工業㈱は、樹脂・製品等の製造及び販売を、㈱OFFICE LABOは建築物の企画・設計・施工管理・施工及びコンサルティング業務を提供しています。また、合同会社アマイケは自社ブランド織物の製造及び販売を行っています。これらの事業を通じて、小松マテーレグループは繊維事業を核としつつ、多岐にわたる事業領域で活動しています。

経営方針

小松マテーレは、繊維事業を中心に、多岐にわたる事業領域で活動する企業グループです。同社は、化学素材メーカーへの転身を目指し、「美・健康・快適・安全・環境」の5つのテーマを軸に、人々の生活を豊かにする素材の開発・製造・販売に取り組んでいます。事業環境の急激な変化に対応するため、組織体制の強化と積極的な経営投資を実行し、ヘルスケア、機能性素材開発、地球環境保護の取り組みを強化しています。また、デジタル技術を活用した新規事業や新たなビジネスモデルの開発にも注力しています。

小松マテーレグループは、持続可能な社会の実現に向けた環境配慮への取り組みを加速させており、「小松マテーレ・サステナビリティ・ビジョン(KSV)」に掲げた課題に優先的に取り組んでいます。特に、環境配慮型素材「mateReco」の売上高比率を2030年度に50%にまで拡大する目標を掲げ、新たな価値を創造しています。

海外市場への事業展開も重要な戦略の一つであり、海外売上高の拡大を目標に、ブランディング向上や新規市場開拓に努めています。また、営業主導の戦略的マーケティングと攻略型マーケティングを実施し、生産・販売・技術開発が一体となった開発体制を強化しています。

さらに、原燃料や資材価格の高騰に対応するため、収益構造の改善に取り組んでいます。新商品の開発や新たな事業展開を進めることで収益確保を目指し、コスト削減にも努めています。これらの戦略を通じて、小松マテーレは社会に貢献できる企業経営を目指しています。