イチカワJP:3513

時価総額
¥81.6億
PER
8.1倍
抄紙用具関連事業と工業用事業を展開し、抄紙用フエルト、抄紙用ベルト、スレート用フエルト、工業用フエルトなどの製造、販売を手がける。

沿革

1918-11市川毛織の前身・東京毛布(株)が当社旧市川工場の地に設立される。
1942-10日本フエルト(株)と合併し、日本フエルト(株)市川工場となる。
1949-11企業再建整備法により日本フエルト(株)から分離し、市川毛織(株)設立(本社:千葉県市川市)。
1950-05ナイロン混紡フエルトを開発。
1951-05東京証券取引所に株式を上場。
1953-12植毛カーペット(イチロン)の製造販売を開始。
1960-08子会社・友部工業(株)を設立。
1961-12子会社・(株)イチロンサービスを設立。
1963-11本社を千葉県市川市から東京都文京区(現在地)に移転。
1964-07柏工場(千葉県柏市)を新設、ニードルフエルトの製造を開始。
1965-05フエルト用洗剤の製造販売を開始。
1968-04子会社・(有)市毛加工を設立。
1970-07鐘淵紡績(株)練馬工場のフエルト事業部門を買収。
1971-05環境保全用機器装置類及び高分子凝集剤の製造販売を開始。
1973-04紙・パルプ用プラスチックカンバスの販売を開始。
1974-10友部工業(株)を吸収合併し、友部工場(茨城県笠間市)とする。
1975-04当社の販売部門を基に、フエルト販売代理店を合併し、子会社・市川毛織商事(株)を設立。
1975-10子会社・(有)柏加工を設立。
1976-01子会社・(有)友部加工を設立。
1977-03子会社・市毛不動産(株)を設立。
1982-12子会社・(株)アイケー配送センターを設立。
1984-11市川毛織商事(株)全額出資により、米国現地法人、イチカワ・アメリカ・インコーポレーテッドを設立。
1986-05インテリア事業部門を撤収。
1986-06(株)アイケー配送センターと(株)イチロンサービスを合併して、(株)アイケーサービス(現・連結子会社)を設立。
1988-04シュープレス用ベルト第1号を米国に輸出。
1988-10第1回物上担保附転換社債40億円発行。
1991-05イチカワ・アメリカ・インコーポレーテッドをイチカワ・ノース・アメリカ・コーポレーション(現・連結子会社)に商号変更。
1993-04市川毛織商事(株)を吸収合併。
1993-09紙・パルプ用プラスチックカンバス事業を撤収。
1994-04(有)市毛加工と(有)柏加工ならびに(有)友部加工を合併して、(有)アイケー加工(現・連結子会社)を設立。
1996-04岩間工場(茨城県笠間市)を新設。
1996-08市毛不動産(株)を(株)アイケーエージェンシーに商号変更。
1997-10デュッセルドルフ駐在事務所(ドイツ)を設置。
1998-04工営事業を撤収。
1998-07シュープレス用ベルトの開発が製紙業界の発展に寄与したことにより「佐々木賞」を受賞。
1998-10市川工場を閉鎖し、生産機能を柏・岩間工場へ集約。
2000-03柏工場においてISO14001認証取得。
2000-10上海駐在事務所(中国)を設置。
2001-10デュッセルドルフ駐在事務所を現地法人化し、イチカワ・ヨーロッパGmbH(現・連結子会社)を設立。
2003-03ISO9001認証取得。
2003-06新たなコーポレート・ガバナンスの導入。取締役員数の削減ならびに任期の短縮と執行役員制度の導入。
2004-04研究部門と開発部門を集約し開発研究所(茨城県笠間市)を設置。
2004-05営業部門を本社から柏工場敷地内に移転。
2005-04中国現地法人、宜紙佳造紙脱水器材貿易(上海)有限公司(現・連結子会社)を設立。
2005-07商号変更、新商号「イチカワ株式会社」。
2008-04子会社・(株)アイケーサービスを存続会社とし、子会社・(株)アイケーエージェンシーを吸収合併。
2017-07タイ王国にサテライトオフィスを設置。
2018-07タイのサテライトオフィスを発展的に解消し、イチカワ・アジア・カンパニーリミテッド(現・連結子会社)を設立。
2019-05岩間工場においてISO14001認証取得。
2022-04東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からスタンダード市場へ移行。
2023-05開発研究所を岩間工場内に移転。

事業内容

イチカワは、抄紙用具関連事業と工業用事業の2つの主要セグメントを通じて、幅広い製品とサービスを提供しています。同社とその子会社7社からなる企業集団は、製造から販売に至るまでの事業活動を展開しています。

抄紙用具関連事業では、抄紙用フェルト、抄紙用ベルト、スレート用フェルトなどの製品を提供しています。これらの製品は、紙の製造過程で重要な役割を果たしています。製造プロセスの一部は、連結子会社である有限会社アイケー加工に外注されています。

工業用事業では、工業用フェルトや関連仕入品を取り扱っています。これらの製品は、さまざまな工業分野での用途に対応しています。

販売に関しては、イチカワ自身のほか、イチカワ・ノース・アメリカ・コーポレーション、イチカワ・ヨーロッパGmbH、宜紙佳造紙脱水器材貿易(上海)有限公司、イチカワ・アジア・カンパニーリミテッド、株式会社イチカワテクノファブリクスなどの子会社や代理店を通じて、国内外で製品を販売しています。

また、連結子会社の一つである有限会社アイケー加工は、製品の加工を担当し、株式会社アイケーサービスは、製品の荷役・保管やその他のイチカワから委託された業務を行っています。これにより、イチカワは製品の製造から販売、さらにはサポートサービスに至るまで、一貫したサービスを提供しています。

経営方針

イチカワは、抄紙用具の高度専門企業として、市場のニーズに応える高機能製品の提供を目指しています。同社は、株主、顧客、社員の満足度向上を重視し、社会と共存する企業を目標に掲げています。経営環境の変化に対応するため、2030年に向けたビジョン「IK VISION2030」を策定し、サステナブルな社会への貢献と高い満足度を持つ会社を目指しています。

中期経営計画「NE-24」では、「会社を創り直す3年」というスローガンのもと、製造コストと品質面での競争力を高め、収益基盤の強化に努めています。具体的には、抄紙用具事業において「世界一の品質」を目指し、顧客志向を追求することで「イチカワ=頼れる存在」ブランドへの移行を図ります。また、新事業として、環境にやさしく人々の生活を豊かにする製品や部材の提供を目標に掲げています。

「NE-24」の初年度では、安定的な収益基盤の確保、新製品の開発、世界シェア拡大を目指した販売体制の強化などに取り組みました。2年目では、遅延している施策の巻き返し、コスト低減、新製品と新用途の開発体制強化に努めるとともに、デジタル技術の活用による生産性向上を目指しています。SDGs活動を経営の重要課題と位置付け、環境負荷の低減と持続的成長を目指しています。

イチカワは、抄紙用具関連事業と工業用事業を通じて、国内外で製品を販売し、一貫したサービスを提供しています。同社は、革新的な挑戦を続け、ステークホルダーと社会と共に成長する企業を目指しています。