霞ヶ関キャピタルJP:3498

時価総額
¥1890.6億
PER
9.5倍
不動産コンサルティングの有力企業。ホテル開発、冷凍冷蔵倉庫や冷凍自動倉庫、ホスピス住宅の開発・運営を展開。2025年8月に霞ヶ関ホテルリート上場、2025年9月にクアラルンプールで物流事業を始動。国内を基盤にドバイで不動産開発を推進、東南アジア諸国ではマレーシア中心の物流展開。

事業内容

霞ヶ関キャピタルは不動産コンサルティングを中核に、開発企画からファンド組成、アセットマネジメントまで一貫して手がける事業を展開しています。同社は土地の付加価値創出と収益不動産の開発・運営を通じて、社会的課題の解決と成長分野への投資機会の創出に注力しています。

主要な顧客は、開発リスクをとってキャピタルゲインを狙う開発投資家と、賃料収入などの長期収益を重視する不動産投資家やファンドです。同社の収益は主に(1)土地売却益、(2)プロジェクトマネジメント報酬、(3)成功報酬、(4)アセットマネジメント報酬の4点から成り立っており、各フェーズで異なる投資家と役割を分担しています。

事業は単一の不動産コンサルティングセグメント内で複数の領域を持ち、ホテル開発・運営、賃貸型の冷凍冷蔵倉庫や冷凍自動倉庫を中心とした物流事業、駅近を重視したホスピス住宅などのヘルスケア施設開発、さらにドバイや東南アジアでの海外開発を進めています。同社は運営効率や空間設計のノウハウを活かし、国内外でのブランド展開と施設価値の向上を図っています。

経営方針

同社は不動産コンサルティングを中核に、ホテル事業、物流事業、ヘルスケア事業、海外事業の4つを成長の柱として事業拡大を目指しています。事業基盤の確立と持続的な成長のために、組織的な案件ソーシングの強化や資金調達能力の向上、内部管理体制の整備を進める計画です。具体的には、経験豊富な人材の採用と教育・研修による人材底上げ、金融機関や取引先との情報交換によるネットワーク強化を重点施策としています。

同社はホテル開発・運営や冷凍冷蔵倉庫を中心とした物流、駅近を重視したホスピス住宅などヘルスケア施設、さらにドバイや東南アジアでの海外開発に重点投資を行い差別化を図っています。開発企画からファンド組成、アセットマネジメントまで一貫したサービスを提供することで、土地の付加価値創出と長期収益の両面で顧客ニーズに応え、土地売却益、プロジェクトマネジメント報酬、成功報酬、アセットマネジメント報酬の4つの収益源を確保する戦略をとっています。

同社は新市場開拓や事業拡大にあたり、海外展開と国内でのアセット多様化を並行して進めています。海外では現地事業者との提携や現地市場の実地調査を通じてプロジェクトを立ち上げ、国内では物流・ヘルスケアといった成長セクターに特化した専用ファンドや共同投資スキームの組成を検討しています。また調達先の多様化や先進的な資金調達手法の検討を通じて、機動的な資金供給体制の構築を目指しています。

同社は技術革新を経営の競争力強化に直結させる取り組みを進めています。具体的には、建物設計や工程管理での三次元設計やデータ連携の導入、設備の稼働状況を把握するセンサーによる遠隔監視、ポートフォリオの収益性を高めるためのデータ分析基盤の整備と運用を進めています。あわせて内部監査やコンプライアンス研修を定期的に実施し、技術と管理の両面でリスクを抑えつつ事業価値を高めることを目指しています。