コスモ・バイオJP:3386

時価総額
¥62.4億
PER
14.8倍
コスモ・バイオ株式会社は、ライフサイエンス研究支援を中心に、研究用試薬、機器、臨床検査薬の販売、受託サービス、製造開発事業を展開。具体的には、研究用試薬(汎用試薬、抗体、ホルモン、培地添加剤、ケミカル)、研究用機器(ゲル撮影装置、遺伝子導入装置、PCR装置、超音波破砕装置)、臨床検査薬、創薬研究支援・受託サービス(薬剤候補探索、ターゲット探索、バイオマーカー解析)、研究用試薬・機器の輸出事業、カスタムペプチド合成&抗体作製サービス、鶏卵バイオリアクターを用いたタンパク質製造などを手掛けています。

沿革

事業内容

コスモ・バイオ株式会社は、ライフサイエンス分野における研究用試薬、機器、受託サービス、臨床検査薬の仕入れと卸売販売を主な事業としています。同社グループのエンドユーザーは、大学や公的研究機関、企業の研究者が中心です。同社は、国内外の仕入先から最先端の商品を調達し、自社開発商品を含めた幅広い商品を提供しています。また、研究者のアウトソーシングニーズに応えるため、創薬支援を含む各種受託サービスも展開しています。

同社グループには、ビーエム機器株式会社やCOSMO BIO USA, INC.、株式会社プロテインテック・ジャパンが含まれ、それぞれが特定の分野でのサービスや製品を提供しています。例えば、ビーエム機器株式会社はライフサイエンス研究支援の機器や消耗品を扱う輸入商社であり、COSMO BIO USA, INC.は米国カリフォルニア州に拠点を置き、日本製のライフサイエンス研究用試薬や機器を世界に向けて販売しています。

同社は、約600社の仕入先から約1,300万品に及ぶ商品を導入し、研究者に「分かりやすさ」「安心・安全」を付加価値として提供しています。また、研究用試薬、機器、臨床検査薬のほか、創薬研究支援や受託サービス、研究用試薬・機器の輸出事業など、多岐にわたる事業を展開しています。これにより、ライフサイエンス研究のさまざまな実験や分析活動をサポートし、研究者のニーズに応える商品とサービスを提供しています。

経営方針

コスモ・バイオ株式会社は、生命科学の進歩に貢献することを目的とし、研究用試薬、機器、受託サービス、臨床検査薬の提供を通じて、研究者から信頼されるパートナーとしての役割を果たしています。同社は、売上高と経常利益を重要な経営指標と位置づけ、安定配当を念頭に置いた利益還元方針を基本としながら、ROEやROAの向上にも努めています。また、コーポレートガバナンス体制の強化にも注力しています。

2023年度から始まる新しい3年間の経営計画では、コロナ禍での活動抑制により遅滞した海外展開の見直しと輸出事業の強化を図り、中長期的な成長戦略を推進しています。具体的には、新たな事業基盤の創出、既存事業基盤の強化、企業価値の向上の3つの柱に取り組んでいます。

新たな事業基盤の創出には、既存事業の発展に加え、シーズ探索強化や産学官連携への積極参画を通じた新規事業の開拓、市場競争力の維持・強化、資本提携や業務提携による事業拡大などが含まれます。また、生命科学の基礎研究だけでなく、健康に直接関わる広い分野への進出も目指しています。

既存事業基盤の強化では、技術トレーニングや製品知識向上、部門間の協働による提案力、情報力、商品力の強化、ペプチド合成・抗体作製受託サービス事業や鶏卵バイオリアクター受託事業の収益性向上、新たなビジネスモデルの構築やビジネスパートナーの探索などが挙げられます。

企業価値の向上に向けては、業務効率化とシナジーの生み出し、人事評価制度の見直しやテレワーク制度の導入、譲渡制限付株式報酬や譲渡制限付株式付与制度の設置、サステナビリティの取り組みなど、幅広い施策を展開しています。

これらの戦略を通じて、コスモ・バイオは、生命科学の進歩発展に貢献し、研究者を支えるパートナーとしての地位をさらに強化していく方針です。