ダイトウボウJP:3202

時価総額
¥27.3億
PER
20.1倍
不動産賃貸、商業施設運営・管理、寝装品製造・販売、衣料品・ユニフォーム・繊維素材の製造・販売を展開。

沿革

1896年2月

資本金100万円で東京モスリン紡織株式会社を設立

1911年9月

羊毛トップ製造開始

1921年6月

東京キャリコ製織株式会社を合併

1923年2月

名古屋製絨工場、操業開始

1936年12月

社名を大東紡織株式会社と改める

1941年6月

沼津毛織株式会社を合併

1944年3月

社名を大東工業株式会社と改める

1947年5月

社名を大東紡織株式会社と改める

1949年5月

株式を東京証券取引所に上場

1960年11月

衣料事業を開始

1961年10月

株式を名古屋証券取引所に上場

1974年2月

㈱ペンタスポーツ(㈱ロッキンガムペンタ)を設立し、中軽衣料事業を開始

1980年10月

寝装製品の製造開始

1981年12月

三島市郊外にショッピングセンター「サンテラス駿東」(現「サントムーンアネックス」)を建設し、賃貸開始

1990年12月

新潟分工場(羊毛ふとん製造)を分離し、新潟大東紡㈱(現連結子会社)を設立

1991年3月

寝装営業部を分離し、大東紡寝装㈱を設立

1996年7月

新防縮加工素材(Eウール)を開発

1996年9月

ショッピングセンター運営管理会社として、大東紡エステート㈱(現連結子会社)を設立

1997年4月

三島市郊外にショッピングセンター「サントムーン柿田川」を開業

2000年8月

中国寧波市に中国杉杉集団と合弁で衣料品製造会社寧波杉杉大東服装有限公司を設立

2001年11月

上海事務所を開設

2005年9月

中国寧波市に中国杉杉集団と合弁で衣料品製造会社寧波杉京服飾有限公司を設立

2007年12月

ショッピングセンター「サントムーン柿田川」の増改築完了

2008年9月

ショッピングセンター「サントムーンアネックス」の改築完了

2008年10月

㈱コスモエイから婦人服企画提案型OEM事業の一部を譲受

2010年8月

中国上海市に衣料品販売会社上海大東紡織貿易有限公司(現連結子会社)を設立

2011年2月

上海事務所を閉鎖

2012年2月

寧波杉京服飾有限公司を存続会社とする吸収合併により寧波杉杉大東服装有限公司を解散

2014年2月

当社を存続会社とする吸収合併により大東紡寝装㈱を解散

2015年7月

㈱ロッキンガムペンタを解散

2016年9月

社名をダイトウボウ株式会社と改める

本社を日本橋小舟町から日本橋本町へ移転

2017年3月

寧波杉京服飾有限公司の出資持分を全て売却

2017年10月

単元株式数を1,000株から100株へ変更

2018年8月

資本金を15億円から1億円へ減資

2019年3月

和田哲㈱からヘルスケア事業の一部を譲受

2020年3月

ショッピングセンター「サントムーン柿田川」内に、新棟「サントムーン オアシス」を開業

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からスタンダード市場及び名古屋証券取引所の市場第一部からプレミア市場に移行

事業内容

ダイトウボウ株式会社とそのグループ企業(子会社3社および関連会社1社)は、主に3つの事業セグメントを展開しています。これらは商業施設事業、ヘルスケア事業、そしてせんい事業です。

商業施設事業では、ダイトウボウ自身が不動産賃貸を手掛けており、子会社の大東紡エステート株式会社が商業施設の運営・管理を行っています。このセグメントは、物理的なスペースの提供から、施設の日々の運営管理までをカバーしています。

ヘルスケア事業は、子会社の新潟大東紡株式会社が製造した寝装品などの製品を、ダイトウボウを通じて販売しています。この事業は、人々の健康と快適な睡眠をサポートする製品の提供に注力しています。

せんい事業は、衣料品、ユニフォーム、繊維素材の製造・販売を行っており、このセグメントはさらに3つの部門に分かれています。衣料部門では、子会社の上海大東紡織貿易有限公司が購入した衣料品をダイトウボウおよび外部に販売。ユニフォーム部門では、ダイトウボウ自身がユニフォームを販売しています。素材部門では、ダイトウボウ及び関連会社の宝繊維工業株式会社が繊維素材等を販売しています。

これらの事業セグメントを通じて、ダイトウボウグループは多岐にわたる製品とサービスを提供し、様々な顧客ニーズに応えています。

経営方針

ダイトウボウ株式会社は、120年を超える歴史と伝統を持ち、経営理念「進取の精神」と「自利利他の心」に基づき、持続的成長と中長期的な企業価値の向上を目指しています。同社は、社会に役立つ企業、環境に優しい企業、人々の笑顔を大切にする企業として、日本のより良い未来の創造に貢献することを目標としています。

経営環境においては、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、政府の行動制限緩和や経済対策の効果により、景気は緩やかな持ち直しを見せています。しかし、円安・資源高によるコストアップや消費者物価上昇による消費者マインドの冷え込みが懸念されています。

このような状況の中、ダイトウボウは「中期経営計画ブレークスルー2024 ~PROGRESS IN THE NEW NORMAL~」を推進しています。この計画では、商業施設事業への経営資源の傾斜配分を継続し、低採算の一部アパレルOEM業務や低機能な寝具の製造販売を縮小する一方で、ジェンダーフリーなアパレルOEMや高機能のヘルスケア製品販売へのシフトを推進しています。また、SDGsに準拠したテーマでの事業展開やESG概念の意識を強化し、自社ECサイトなど非対面チャネルの活用を通じて、新たなビジネスチャンスを捉えていく方針です。

財務目標としては、2024年3月期に営業利益率9%以上、NetDER150%以下、ROE6.5%以上を掲げています。また、経営管理上では、財務マネジメントの強化、人材育成、ガバナンスのさらなる強化に取り組んでいます。

ダイトウボウは、新たな時代の変化に対応し、事業ポートフォリオの見直しや収益性・将来性の高い業務へのシフトを強めることで、中期経営計画の基本的な考え方を維持し、持続可能な成長を目指しています。