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ティーライフJP:3172
事業内容
ティーライフは、自社企画の健康茶、健康食品、化粧品を中心に、カタログやインターネットを通じて通信販売を行う企業です。同社は製造加工のノウハウを活かした商品企画を強みとし、「いつまでも健康・いつまでもキレイ」を掲げて独自性の高い商品を展開しています。
主な顧客は個人の消費者と、テレビショッピングやカタログ販売を行う通信販売会社などの法人です。同社は直販による商品販売が中心である一方、連結子会社を通じた卸売や商品プロデュース、不動産賃貸や出荷受託による物流収入も合わせて収益を上げています。
事業は「ウェルネス事業」と「ロジスティクス事業」の二本柱で構成されています。ウェルネス事業では自社商品と仕入商品を含む通信販売や卸売、商品開発から販売方法の提案までの企画を行い、ロジスティクス事業では同社所有の不動産を活用した賃貸と出荷業務の受託を担っています。
経営方針
ティーライフは、2025年8月から2028年7月までの中期計画で「今日を極め、未来を創る」を掲げ、3期目の2028年7月期に連結売上高131.8億円(13,180百万円)、営業利益率6.6%、ROE10.1%を目標としています。同社は既存事業の安定化と新規事業への先行投資を両輪に据え、構造改革で採算性を高めつつ成長投資を実行することで、持続的な企業価値向上を目指しています。
重点投資分野では、同社の強みである自社企画の健康茶・健康食品・化粧品の開発力を軸に、直販チャネルの強化と顧客維持策に力を入れます。具体的には、商品ごとの差別化ポイントを明確化して付加価値型の商品開発を進め、既存顧客のリピート率向上や新規顧客開拓のための販売手法見直し、業務プロセスの効率化によるコスト削減を実行します。また、自社保有の倉庫賃貸や出荷受託といったロジスティクス収入を活用し収益の多角化を図ります。
新市場開拓では、越境ECの推進と北米を中心とした食品卸売事業の拡大に積極投資を行い、国内企業の海外進出を支援するプラットフォーム事業の立ち上げを計画しています。M&Aはシナジーや目的を明確にしたうえで、買収後の統合作業(PMI)まで設計して実行し、将来的にグループの中核となる事業の獲得を目指します。こうした海外向けの動きと既存の直販・卸売チャネルの組み合わせで新たな収益モデルを構築します。
技術革新については、業務のデジタル化を通じた生産性向上を優先しています。具体策として受注・在庫・出荷のシステム連携強化や顧客データを活用した販売最適化、業務の自動化による作業効率化を進め、部門間の情報のボトルネック解消や人材育成と合わせて強固な経営基盤を作ります。コンプライアンスやリスク管理も同時に強化し、投資の効果を確実に利益につなげる体制を整えています。