丸善CHIホールディングスJP:3159

時価総額
¥304.5億
PER
学術情報の書籍販売、図書館・教室の設計施工、図書館用書籍の加工・販売、店舗・ネット販売、図書館運営業務受託、学術専門書の出版、保育士派遣・保育園運営など多岐にわたる。

沿革

2008年12月

丸善株式会社と株式会社図書館流通センター(ともに大日本印刷株式会社の連結子会社)が、共同株式移転の方法で共同持株会社を設立する内容の経営統合に関する基本合意を、両社の親会社である大日本印刷株式会社を含む3社で締結。

2010年1月

CHIグループ株式会社の東京証券取引所への上場承認を受け、丸善株式会社は上場を廃止。

2010年2月

CHIグループ株式会社設立。同日CHIグループ株式会社の普通株式を東京証券取引所市場第一部に上場。

2010年6月

当社と株式会社ジュンク堂書店が、当社を完全親会社、株式会社ジュンク堂書店を完全子会社とする内容の株式交換契約を締結。

2010年8月

丸善株式会社の完全子会社として丸善書店株式会社を設立。

2010年10月

当社と株式会社雄松堂書店が、当社を完全親会社、株式会社雄松堂書店を完全子会社とする内容の株式交換契約を締結。

2010年12月

当社グループにおけるインターネット事業の企画・推進のため事業子会社として株式会社honto(2011年6月に商号を「株式会社hontoブックサービス」に変更)を設立。

2011年2月

株式会社ジュンク堂書店、株式会社雄松堂書店をそれぞれ株式交換により当社の完全子会社化。丸善株式会社から丸善書店株式会社株式を現物配当として受ける方法により丸善書店株式会社を当社の直接の完全子会社化。当社の完全子会社として丸善株式会社の出版事業を分社化した丸善出版株式会社を設立。

2011年5月

当社の商号を「丸善CHIホールディングス株式会社」に変更。

2012年1月

店舗事業における経営一本化による事業運営の効率化と採算性の向上を目指して、株式会社ジュンク堂書店を丸善書店株式会社の完全子会社とするグループ内組織再編を実施。

2012年5月

株式会社図書館流通センターが運営するネット通販型書籍販売事業「オンライン書店ビーケーワン」を、当社出資先である株式会社トゥ・ディファクト(電子書籍販売サイト『honto』を運営)に譲渡し、同社と連携して当社グループのハイブリッド書店事業を推進する基盤をつくる。

2015年2月

当社グループにおける書店事業の効率化を図るため、丸善書店株式会社が子会社である株式会社ジュンク堂書店を吸収合併し、その商号を「株式会社丸善ジュンク堂書店」に変更。

2016年2月

当社グループにおける教育・学術関連事業の一層の拡大を目指すため、丸善株式会社が株式会社雄松堂書店を吸収合併し、その商号を「丸善雄松堂株式会社」に変更。

2019年1月

当社グループ会社の丸善雄松堂株式会社、株式会社丸善ジュンク堂書店、丸善出版株式会社が社名に冠する「丸善」は創業150周年を迎えた。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分再編により、当社の上場市場区分をスタンダード市場に移行。

2023年2月

専門情報に関する調査・分析等の業務を支援するWebサービスの推進にあたり、その企画・運営の主体とするため、事業子会社である株式会社hontoブックサービスの定款を変更し、その商号を「株式会社丸善リサーチサービス」に変更。

事業内容

丸善CHIホールディングスは、複数の事業セグメントを通じて幅広いサービスを提供しています。同社グループは、文教市場販売事業、店舗・ネット販売事業、図書館サポート事業、出版事業、その他事業の5つの主要セグメントで構成されています。

文教市場販売事業では、丸善雄松堂株式会社が中心となり、大学や研究機関への学術情報提供、図書館や教室の設計施工、図書館用書籍の販売と加工を手掛けています。店舗・ネット販売事業では、株式会社丸善ジュンク堂書店が主要都市に店舗を構え、書籍や文具の販売及び情報提供サービスを展開しています。

図書館サポート事業は、丸善雄松堂株式会社と株式会社図書館流通センターが担い、公共図書館や大学図書館の運営業務受託や指定管理者制度による運営を行っています。出版事業では、丸善出版株式会社が学術専門書を中心に出版活動を行い、株式会社岩崎書店は児童図書や図書館向け図書の出版を、丸善プラネット株式会社は出版に関わる企画や編集、製作を担当しています。

その他事業としては、丸善雄松堂株式会社が書店や文具店の店舗設備設計施工、株式会社図書流通が書籍の入出荷業務、グローバルソリューションサービス株式会社が通信機器の修理やネットワーク設定、株式会社明日香が保育士派遣や保育園運営を行っています。

これらの事業を通じて、丸善CHIホールディングスは教育・研究機関、図書館、一般消費者に対して多岐にわたるサービスを提供し、知識の普及と文化の発展に貢献しています。

経営方針

丸善CHIホールディングスは、知の生成と流通に貢献することを使命とし、教育・学術機関、図書館、出版業界と連携して、最良な知の生成・流通と知的な環境づくりにおいて革新的な仕組みを創出、提供することを目指しています。同社は、学びとともに生きる社会への取り組み、地域創生への貢献、新しい書店収益モデルの創造を主要戦略テーマとして掲げ、これらのテーマのもとで各社のシナジー効果を最大化する取り組みを行っています。

デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進や、多様化する価値観や未来の社会像を踏まえた新規事業の開発にも力を入れており、これまで以上に学びやビジネスに役立つ知や情報を活用しやすい形のコンテンツや仕組みを提供していくことで、事業革新を進めています。また、持続可能な社会の実現に貢献するため、SDGsへの取り組みも進めており、知の生成や流通に関わる方々と共に、知を求めるすべての人々への接点を拡大し、知を中心とした持続可能な社会の形成に貢献しています。

具体的な事業戦略としては、「丸善リサーチ」の開発着手を発表し、電子書籍やデジタルコンテンツを用いて専門家のリサーチ業務を効率化する事業を進めること、文教市場販売事業ではITシステム導入の強化やハイブリッド型のプラットフォームシステムの拡大、店舗・ネット販売事業ではIT化による業務効率化やサービス関連事業の拡大、図書館サポート事業では地域コミュニティとの連携や公共施設との複合的なサービス提供、出版事業では海外向けコンテンツ発信や電子コンテンツ化に注力するなど、多角的なアプローチで成長戦略を推進しています。