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富士山マガジンサービスJP:3138
沿革
2002年7月 |
東京都渋谷区に株式会社ネットエイジ(現ユナイテッド株式会社)のインキュベーション事業として当社設立(資本金:15,000千円) |
2002年8月 |
当社役職員、外部コンサルタントを割当先として、第三者割当増資を実施(資本金:16,975千円) |
2002年12月 |
「Fujisan.co.jp」をリリースし雑誌定期購読サービス事業を開始 トランス・コスモス株式会社、株式会社大阪屋(現楽天ブックスネットワーク株式会社)等を割当先として、第三者割当増資(資本金54,225千円) |
2003年12月 |
株式会社大阪屋(現楽天ブックスネットワーク株式会社)と業務提携 |
2005年10月 |
既存株主、当社役職員を割当先として、第三者割当増資を実施(資本金104,725千円) |
2006年6月 |
本社移転(東京都渋谷区南平台) |
2006年12月 |
当社開発子会社であるFujisan Magazine Service USA,INC.設立(資本金1,200千円) |
2007年2月 |
デジタル雑誌ストアをリリースし、デジタル雑誌販売サービスを開始 |
2008年4月 |
法人向け定期購読サービス「富士山法人プレミアムサービス」を開始 携帯向け定期購読雑誌サイト「Fujisanモバイル」をリリース |
2009年8月 |
携帯メディアサイト「MagMe.jp」をリリースし、メディア事業を開始 |
2009年10月 |
出版社の直販業務において、受注から配送までを一括して請け負う「Fujisan Value Chain Support」サービス(丸請サービス)を開始 |
2010年2月 |
中国語雑誌3,173誌を一斉に取り扱い開始 |
2010年5月 |
米国直輸入雑誌850誌を一斉に取り扱い開始 |
2010年7月 |
iPhone/iPad対応版「Fujisan Reader」リリース |
2010年8月 |
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社、当社役職員を割当先として第三者割当増資(資本金159,147千円) カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社と業務資本提携 |
2012年11月 |
Android版「Fujisan Reader」リリース |
2013年6月 |
「MagMe.jp」サイトを閉鎖し、メディア事業を廃止 |
2015年7月 |
東京証券取引所マザーズ市場に株式上場 |
2018年6月 |
株式会社電通と共同で、電子雑誌取次会社である株式会社magaport事業開始 連結経営を開始 |
2018年11月 |
PR事業を営む103R株式会社を子会社化 |
2019年3月 |
社会保険の加除式出版事業を営む株式会社しょうわ出版を子会社化 |
2019年10月 |
株式会社イードと合弁でECサイトの運営及び出版社が運営するECサイトの運営支援を行う株式会社イデアを設立 |
2020年6月 |
103R株式会社のPR事業を吸収の上、103R株式会社株式を譲渡、子会社から除外 |
2021年3月 |
カルチュア・エンタテインメント株式会社が当社株式を売却したことにより、当社のその他の関係会社(親会社等)から外れる。 |
2021年3月 |
株式会社図書館流通センターと業務提携契約を締結 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しによりマザーズ市場からグロース市場へ移行。 |
事業内容
富士山マガジンサービスは、雑誌の定期購読サービスを提供する企業であり、その事業は主に「雑誌販売支援事業」の単一セグメントに集約されています。同社は、2002年の創業以来、雑誌の定期購読市場において、読者と出版社の間の流通プラットフォームとして機能してきました。同社の主要サービスには、紙媒体とデジタル雑誌の定期購読、一部売りサービス、デジタル雑誌の販売、バンドルサービス、そして無料の雑誌サンプル提供サービス「タダ読み」が含まれます。
富士山マガジンサービスは、個人購読者だけでなく、法人顧客に対してもサービスを提供しており、「富士山法人プレミアムサービス」を通じて、法人向けに特化した定期購読プランを展開しています。これにより、美容室や調剤薬局などの事業体や、図書館、官公庁などが、同社のサービスを利用しています。
また、出版社向けには、定期購読者の獲得と維持を支援するための「Fujisan VCS(Value Chain Support)」サービスを提供しており、これには取次サービスと丸請サービスが含まれます。取次サービスでは、富士山マガジンサービスが出版社の代わりに購読者からの注文を処理し、丸請サービスでは、顧客管理や配送などの業務を同社が請け負います。
富士山マガジンサービスは、デジタル雑誌の販路拡大や、記事単位テキストデータの生成、記事データのキュレーションサイトへの提供など、新しい事業領域にも進出しています。これらのサービスを通じて、同社は雑誌販売ビジネスの多様化とデジタル化を推進しています。
経営方針
富士山マガジンサービスは、出版業界における流通プラットフォーマーとして、雑誌の定期購読サービスを中心に事業を展開しています。同社は、読者に求められる雑誌を提供し、出版社には著作発表の機会と収益を提供することで、日本の出版文化と読書文化の発展に貢献することを企業理念としています。
中長期的な経営戦略として、同社は定期購読の新たな形態を普及させることに注力しています。これには、定期購読期間に応じた割引や特典の提供、紙媒体とデジタル版のバンドル提供などが含まれます。これらの施策を通じて、定期購読者の増加を目指し、出版社に対して安定収益の獲得機会を提供することで、出版業界全般の活性化を図っています。
さらに、同社は定期購読者の購読情報を基にした広告収益、雑誌と連動したECプラットフォーム「マガコマース」の提供、記事コンテンツ単位での販売支援、出版社のWEBメディア展開支援など、出版社に対する新たな収益源の提供にも取り組んでいます。これにより、出版社の収益基盤強化を目指しています。
優先的に対処すべき課題として、デジタル雑誌の取次事業や出版社WEBメディアの構築支援など、デジタルメディア領域での収益源構築に注力しています。また、雑誌の購買データや出版社メディアの来訪者情報を活用したEC事業、メディア事業、広告配信事業の展開を通じて、雑誌出版領域におけるビッグデータ事業者を目指しています。
これらの戦略を実行することで、富士山マガジンサービスは、雑誌の定期購読市場におけるリーダーとしての地位を確立し、出版業界の発展に貢献していく方針です。