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ユニチカJP:3103
事業内容
ユニチカは、主に「高分子事業」、「機能資材事業」および「繊維事業」の3つの事業セグメントを展開しています。これらの事業は、ユニチカとその子会社28社、関連会社1社によって構成されています。
高分子事業では、ユニチカはナイロンフィルム、ポリエステルフィルム、ナイロン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアリレート樹脂の製造・販売を行っています。日本エステル株式会社はエステル製品を製造し、ユニチカグループに供給しています。テラボウ株式会社はプラスチック・化成品の加工・販売を担当しています。
機能資材事業において、ユニチカはガラス繊維製品の販売を行い、活性炭繊維、ポリエステル不織布、コットン不織布、ポリエステル繊維の製造・販売も手がけています。ユニチカグラスファイバー株式会社はガラス繊維製品を製造し、ユニチカガラスビーズ株式会社はガラスビーズの製造・販売を行っています。
繊維事業では、ユニチカは繊維二次製品の販売を行っています。ユニチカテキスタイル株式会社は各種繊維の製造を担当し、ユニチカトレーディング株式会社はこれらの製品を販売しています。大阪染工株式会社は織編物の染色・整理加工を行い、ユニチカトレーディング株式会社に製品を供給しています。
経営方針
ユニチカは、2024年11月に新たな事業再生計画を策定し、地域経済活性化支援機構や取引金融機関の支援を受けながら再建を目指しています。この計画は、最大430億円の債権放棄を含む金融支援を前提としており、2030年3月期には売上高700億円、営業利益65億円を目指しています。
ユニチカの成長戦略は、事業ポートフォリオの変革に重点を置いています。具体的には、不採算事業からの撤退や供給能力の適正化、コスト削減によるローコスト運営体制の確立、付加価値の高い製品の販売拡大、組織運営体制の強化を進めています。特に高分子事業を中心に、将来性のある分野へのシフトを図っています。
2026年3月期を初年度とする事業再生計画では、構造改革対象事業の他社への譲渡や生産移管を進める一方で、高分子事業や無機系素材事業における新たな用途展開や付加価値製品の販売拡大を図ります。また、物流改革や業務効率改善を通じて、コスト削減にも取り組んでいます。
ユニチカは、売上高、営業利益、当期純利益を重視し、財務体質の強化を図っています。自己資本比率の向上や有利子負債の削減を目指し、キャッシュ・フローの管理にも注力しています。これにより、持続可能な成長を実現し、経営目標の達成を目指しています。