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三越伊勢丹ホールディングスJP:3099
事業内容
三越伊勢丹ホールディングスは、複数の事業セグメントを展開しています。主な事業は百貨店業で、国内外に多くの店舗を持ち、㈱三越伊勢丹や㈱札幌丸井三越などが主要な会社です。これにより、幅広い商品とサービスを提供しています。
クレジット・金融・友の会業も重要なセグメントで、㈱エムアイカードや㈱エムアイ友の会が中心となり、クレジットカードの発行や会員向けの特典サービスを提供しています。これにより、顧客の購買体験を向上させています。
不動産業では、㈱三越伊勢丹プロパティ・デザインや㈱伊勢丹会館が主要な役割を果たし、商業施設の開発や管理を行っています。これにより、店舗の魅力を高め、顧客の集客を図っています。
その他の事業には、システム開発や人材派遣、旅行業などが含まれます。㈱三越伊勢丹システム・ソリューションズや㈱三越伊勢丹ヒューマン・ソリューションズがこれを担い、多様なニーズに応えています。
経営方針
三越伊勢丹ホールディングスは、長期的な成長を目指し、「お客さまの暮らしを豊かにする、“特別な”百貨店を中核とした小売グループ」をビジョンに掲げています。このビジョンを実現するため、同社は「再生」「まち化準備」「結実」の3つのフェーズに分けた中期経営計画を推進しています。
2025年から始まる新中期経営計画では、「個客業」への変革を進め、顧客一人ひとりに合わせた価値提供を目指しています。これにより、営業利益やROEの向上を図り、企業価値の持続的な成長を追求しています。特に、識別顧客売上高の増加を重要な指標とし、2027年度には6,870億円、2030年度には7,140~7,310億円を目指しています。
外部環境の変化に対応しつつ、国内外の富裕層や都市部人口の増加を機会と捉え、成長を図ります。内部環境では、販管費のコントロールや事業再編を通じて生産性を向上させ、顧客基盤の強化を進めています。また、金融事業や不動産事業との連携を深め、外部収益の拡大を図る「連邦」戦略を推進しています。
百貨店事業では、伊勢丹新宿本店や三越日本橋本店のリモデルを通じて、独自性を強化し、世界中から顧客を集めることを目指しています。海外事業では、フィリピンやタイでの複合不動産開発に参画し、新たなビジネスモデルを模索しています。不動産事業では、「まち化」の具現化を進め、各事業の価値を最大化することを目指しています。
金融事業では、顧客基盤を活かし、独自の金融サービスを提供することで、顧客拡大を図っています。国内関連事業では、BtoBやBtoCビジネスの拡大を通じて、収益の拡大とビジネスモデルの進化を目指しています。これらの戦略を通じて、三越伊勢丹ホールディングスは、持続的な成長と企業価値の向上を追求しています。