三越伊勢丹ホールディングスJP:3099

時価総額
¥9318.7億
PER
21.2倍
百貨店業、クレジット・金融・友の会業、不動産業等を展開、三越伊勢丹などを含む。

沿革

事業内容

三越伊勢丹ホールディングスは、多岐にわたる事業セグメントを展開しています。主要な事業としては、百貨店業、クレジット・金融・友の会業、不動産業が挙げられます。

百貨店業では、国内外に多数の店舗を展開しており、㈱三越伊勢丹をはじめ、㈱札幌丸井三越、㈱函館丸井今井など国内の複数の都市に加え、海外では伊勢丹(中国)投資有限公司やイセタン(シンガポール)Ltd.など、アジアを中心に事業を行っています。

クレジット・金融・友の会業では、㈱エムアイカードや㈱エムアイ友の会を通じて、クレジットカード事業や顧客向けの友の会サービスを提供しています。これらのサービスは、顧客の購買体験を豊かにするとともに、顧客ロイヤルティの向上に寄与しています。

不動産業においては、㈱三越伊勢丹や㈱三越伊勢丹プロパティ・デザインなどが、商業施設の開発や運営を手掛けています。これらの事業を通じて、同社は都市部のランドマークとなるような商業施設の創出に貢献しています。

その他の事業としては、㈱三越伊勢丹システム・ソリューションズや㈱三越伊勢丹ヒューマン・ソリューションズなど、ITや人材サービスを提供する企業も含まれており、これらはグループ全体の運営を支える重要な役割を担っています。

以上のように、三越伊勢丹ホールディングスは、百貨店業を核としながらも、クレジット・金融、不動産、さらにはITや人材サービスなど、多様な事業を展開しているグループです。これらの事業を通じて、同社は顧客に対して多角的な価値を提供し続けています。

経営方針

三越伊勢丹ホールディングスは、顧客の生活を豊かにすることを目指し、百貨店を中核とした小売グループとしての成長戦略を推進しています。同社は、お客様第一の精神を持ち、時代の変化や価値観の多様化に合わせたサービス提供に努めています。2021年度には、中期経営計画(2022年度~2024年度)を策定し、2023年度には過去最高益を目指すなど、企業価値の向上に注力しています。

同社は、百貨店事業の収益構造改善に取り組み、「百貨店を科学する」という方針のもと、経費コントロールを徹底しています。また、デジタル化の推進や新たな収益源の創出により、百貨店ビジネスモデルの変革を図っています。さらに、金融事業や不動産事業を成長事業と位置づけ、これらの事業を通じて強固な事業ポートフォリオの構築を目指しています。

顧客基盤の拡大にも力を入れており、「個客とつながるCRM戦略」を重点戦略として位置づけています。この戦略により、識別顧客数や識別顧客売上高の大幅な伸長を実現しています。また、外国顧客の新規獲得と識別化にも取り組んでおり、インバウンド消費の回復に備えています。

同社は、「再生」「展開(まち化準備)」「結実」の3つのフェーズで長期スパンの成長を描いており、各フェーズの重点戦略をバックキャストで組み立てています。「連邦戦略」を推進し、グループが持つスキルやノウハウを組み合わせて提供価値の向上を図り、新たな事業機会の創出に努めています。これらの戦略を通じて、三越伊勢丹ホールディングスは持続的な成長を目指しています。