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JFLAホールディングスJP:3069
事業内容
JFLAホールディングスは、「食を通じた新たな価値の創造と提供」をミッションに掲げ、3つの事業セグメントを展開しています。これらは、生産事業、流通事業、販売(外食)事業です。各セグメントは、国内外での生産、流通、販売の3機能が相互に価値を発揮するように設計されています。
生産事業では、乳製品や発酵調味料、日本酒、焼酎、パン菓子類の製造販売を行っています。具体的には、株式会社弘乳舎や九州乳業株式会社、茨城乳業株式会社が乳製品を手がけ、盛田株式会社や株式会社栄喜堂が食品類や酒類の製造販売を行っています。
流通事業では、欧州を中心に世界各国から輸入した食品類・酒類を国内で販売しています。国内では株式会社アルカンや東栄貿易株式会社が活動し、海外では英国のT&S Enterprises (London) Limitedが高級和食レストランに食材を卸しています。欧州全域に販路を拡大するため、Atariya Foods Limitedが統括しています。
販売事業では、株式会社アルテゴがフランチャイズ本部としてベーグルやクレープの飲食店を運営しています。ブランドには「BAGEL & BAGEL」や「MOMI&TOY’S」などがあります。海外では、英国で和食材関連スーパー「Atari-Ya shop」を運営しています。
その他の事業として、JFLAホールディングスはウェルエイジング事業を通じて、健康増進や豊かな生活の実現を目指しています。これにより、食を通じた新たな価値の提供をさらに広げています。
経営方針
JFLAホールディングスは、2023年9月に発表した事業再生計画に基づき、地域経済活性化支援機構からの支援を受け、経営基盤の強化を図っています。具体的な施策として、製品の値上げやポートフォリオの見直し、設備投資、不採算子会社や工場の整理、経費の見直し、経営管理体制の強化、財務基盤の強化を進めています。
同社は持続的成長モデルの確立を目指し、消費者のライフスタイルの変化に応じた商品・サービスの提供や、デジタルトランスフォーメーション(DX)による競争力強化を推進しています。また、製販一体型モデルの深化や、健康増進を目指す新規事業(ウェルエイジング事業)の推進にも注力しています。
事業リスクの耐性強化も重要な戦略の一部です。安定的な生産と供給を確保するためのリスク耐性強化や、グループ会社の収益率基準の設定、財務体質の強化を進めています。これにより、不安定な事業環境においても事業継続が可能な体制を構築しています。
さらに、JFLAホールディングスはSDGsの実現を目指し、環境保全や地域貢献に取り組んでいます。具体的には、乳業や醸造工場でのCO2削減や、フードロスの低減、障がい者雇用や人材の多様化を推進しています。これにより、持続可能な社会の実現に貢献しています。