セキュアヴェイルJP:3042

時価総額
¥25億
PER
33倍
情報セキュリティ事業では「NetStare®」や「LogStare®」を提供し、人材サービス事業では情報セキュリティエンジニアの育成・派遣を行う。

事業内容

セキュアヴェイルは、情報セキュリティ事業と人材サービス事業の2つの主要な事業セグメントを持っています。情報セキュリティ事業では、コンピュータセキュリティの運用・監視・ログ分析サービスを提供し、セキュリティ製品の開発・販売も行っています。この事業は、セキュアヴェイルとその子会社であるLogStareが担当しています。

セキュアヴェイルの情報セキュリティ事業の中核を成すのが「NetStare®(ネットステア)」です。このサービスは、24時間365日体制でネットワークインフラを監視し、機器故障や通信障害、サイバー攻撃を早期に発見します。SOCとNOCを融合させたプロフェッショナルサービスで、ログ分析やセキュリティポリシーの改善提案も行います。

「NetStare® for Medical」は、医療機関向けのセキュリティ運用サービスで、ランサムウェア攻撃などのサイバー脅威に対する対策を提供します。医療情報システムの安全管理ガイドラインに準拠し、アクセスログの監視やレビューを支援します。病院の規模や予算に応じて、5つのサービスから選択可能です。

「NetStare for OT/IoT」は、自動車産業のサプライチェーンに特化したセキュリティ運用サービスです。自動車産業サイバーセキュリティガイドラインに対応し、サプライチェーン攻撃の脆弱性を診断します。組織の規模や予算に応じて、必要な対策を提供します。

LogStareが提供する「LogStare®(ログステア)」は、システム監視、ログ管理、AI予測を一つのソフトウェアで実現し、クラウドで提供します。これにより、導入障壁やコストを抑え、企業のセキュアなIT運用を支援します。これらのサービスは、セキュリティ運用監視とログ分析を軸に、事業基盤の安定化を目指しています。

人材サービス事業は、キャリアヴェイルを通じて情報セキュリティエンジニアの育成・派遣を行っています。セキュアヴェイルの育成プログラムを基に、実習訓練を実施し、専門知識を持つエンジニアを派遣します。これにより、顧客の社内からも情報セキュリティをサポートできる体制を整えています。

経営方針

セキュアヴェイルは、成長戦略として「貢献」を企業理念に掲げ、最高品質のサービスを通じて顧客の発展に寄与することを目指しています。同社は、ITセキュリティ専業として、セキュリティ運用ノウハウ、人材育成、自社開発ソフトウェアの3つの強みを活かし、事業を展開しています。

同社の成長戦略の一環として、垂直統合型ビジネスモデルを確立しています。これにより、24時間365日体制での運用・監視サービスから、ログ分析システムやネットワーク運用監視システムの開発、提供、保守までをワンストップで提供し、サービス品質の向上を図っています。

セキュアヴェイルは、営業体制の強化を重視し、新たな販売パートナーの開拓や既存パートナーの深耕に取り組んでいます。また、顧客との関係性強化を図り、契約継続や取引拡大を目指しています。これにより、安定した収益基盤の確立を目指しています。

サービスの強化と新規開発も重要な戦略です。顧客の多様化するニーズに応じたクラウド型サービスや業種特化型サービスの開発を進め、サービスの差別化と高付加価値化を図っています。これにより、新規顧客の獲得と既存契約の更新率向上を目指しています。

人材確保と育成も成長戦略の一環です。優秀な技術者の確保と育成を通じて、サービスの安定提供と進化を図ります。これにより、組織全体のレベルアップを目指し、競争力を強化しています。

セキュアヴェイルは、2026年3月期までに連結売上高1,320百万円、連結営業利益109百万円を目標としています。売上高営業利益率8.2%を重要な経営指標とし、収益性と生産性を重視した経営活動を行っています。

同社は、グロース市場の上場維持基準適合を重要な経営課題とし、2026年3月までに基準を満たすことを目指しています。企業価値の向上に取り組み、株主や投資家からの信頼を得ることで、上場維持基準の適合を目指しています。