オカムラ食品工業JP:2938

時価総額
¥217.7億
PER
9.1倍
サーモントラウト養殖、国内外での水産加工品製造、及びアジア各国への水産物卸売を行う。

沿革

1971年8月

水産加工品製造販売を目的として青森県青森市に当社を設立

1988年5月

当社製品の西日本への販売拡大を目的として、九州オカムラ食品工業株式会社を設立

1992年9月

九州オカムラ食品工業株式会社を青森県青森市に移転。同年11月、当社に事業譲渡

水産加工品を地元の一般消費者に直接販売することを目的として、社名を株式会社ポートに変更し、青森市に小売店舗をオープン

2003年2月

ベトナムの業務委託先加工場との輸出入窓口として、東京都中央区にオカムラトレーディング株式会社を設立。その後はベトナムで加工された寿司ネタを主力とする水産加工品の販売会社として成長

2005年2月

持続可能なサーモン養殖ビジネスのノウハウを得ることを目的として、デンマークのMusholm A/Sを買収

2014年5月

北米における日本食マーケット拡大に伴い、高品質の日本食材を提供することを目的として、アメリカ合衆国カリフォルニア州にOkamura USA Inc.を設立

2014年7月

ベトナムで拡大していた日本食マーケットに高品質の日本食材を提供することを目的として、ベトナムの業務委託先加工場との合資にてNakayama Foodsを設立。またNakayama Foodsに日本食材を輸出することを目的とし、東京都中央区に株式会社オカムラを設立

2015年11月

アジア圏での日本食ブーム拡大を背景に、アジア圏における日本食材卸売会社としてOkamura Trading Singapore Pte., Ltd.を設立

2017年6月

Musholm A/Sのノウハウを用い、日本産の養殖サーモンを大規模に養殖することを目的として、青森県西津軽郡深浦町に日本サーモンファーム株式会社を設立

2017年9月

海外加工拠点のベトナム一極集中を解消する目的で、ミャンマーのティラワ経済特区内にOkamura Trading Myanmar Co., Ltd.を設立

2018年7月

アジア圏における卸売事業拡大の一環として、マレーシアでの日本食材販売を目的に、当時Okamura Trading Singapore Pte., Ltd.の顧客であったXenka Trading (M) Sdn. Bhd.を買収

2018年8月

Okamura USA Inc. を清算

2019年2月

経営効率の向上を目的として、株式会社ポートを吸収合併

2019年5月

経営効率の向上を目的として、オカムラトレーディング株式会社ならびに株式会社オカムラを吸収合併

2020年2月

ベトナムの業務委託先加工場の生産管理や品質管理を行う目的でOkamura Trading Vietnam Co., Ltd.を設立

2020年11月

経営効率の向上を目的として、当社養殖事業部を分割し日本サーモンファーム株式会社に吸収

2021年3月

経営効率の向上を目的として、Nakayama FoodsをTrung Son Corp.へ売却

2021年10月

台湾での卸売事業拡大の一環として、Okamura Trading Taiwan Co., Ltd.を設立

2023年5月

タイでの卸売事業拡大の一環として、Okamura Trading (Thailand) Co., Ltd.を設立

2023年9月

東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場

事業内容

オカムラ食品工業グループは、養殖事業、国内加工事業、海外加工事業、海外卸売事業の4つの主要セグメントを通じて、サーモンを中心とした海産物の垂直統合型ビジネスモデルを展開しています。同社は、サーモントラウトの養殖から加工、販売に至るまで一貫した事業を行い、グローバル市場での競争力を高めています。

養殖事業では、デンマークの子会社Musholm A/Sを含む、国内外の施設でサーモントラウトを養殖し、これを国内外の市場に供給しています。特に、デンマークでは年間約3,500トンのサーモントラウトを生産し、その一部はオカムラ食品工業の国内加工事業に供給されます。

国内加工事業では、青森県にある同社の工場で、養殖されたサーモンを使用した数の子、たらこ、イクラ、筋子などの加工品を製造しています。これらの製品は、国内のスーパーマーケットや外食産業に販売されるほか、アジア圏の大手回転寿司チェーンへの輸出も行っています。

海外加工事業では、ミャンマーのティラワ経済特区内に設立した子会社Okamura Trading Myanmar Co., Ltd.でサーモン原料の寿司ネタ加工を主に行い、ベトナムのパートナー工場ではサーモン原料の寿司ネタ加工の他、サバ原料を始めとした焼き魚・煮魚製品の加工も手掛けています。

海外卸売事業では、シンガポール、マレーシア、台湾、タイに拠点を持ち、現地の日系スーパーマーケットや日本食レストランに日本食材を販売しています。これらの事業を通じて、オカムラ食品工業グループは、海の恵みを世界中の人々に届け続けるというミッションのもと、持続可能な事業展開を進めています。

経営方針

オカムラ食品工業は、サーモン養殖事業を中心に、国内外での加工事業や海外卸売事業を展開し、海の恵みを世界中に届けることをミッションとしています。同社は、供給の不安定性の解消と消費の減少の克服を目指し、持続可能な養殖方法の推進とアジア市場での販売促進に力を入れています。特に、サーモン養殖事業では、デンマークと日本国内での生産量拡大を図り、高品質なサーモンの安定供給を目指しています。また、国内養殖事業の効率化や海外卸売事業の強化を通じて、競争力のあるビジネスモデルの構築を進めています。

オカムラ食品工業は、国内外での養殖事業の拡大と効率化、海外市場での営業基盤の強化を主軸に、中長期的な成長戦略を推進しています。デンマークでは魚卵の採取を目的とした養殖を行い、日本国内では養殖規模の拡大を目指しています。また、生産性の向上と品質改善により、高品質なサーモンを低価格で供給する体制の構築を目指しています。さらに、アジア市場での日本食ブームや人口増を背景に、海外卸売事業を強化し、新たな市場への進出を計画しています。これらの戦略を通じて、オカムラ食品工業は、持続可能な水産業の成長とグローバルな競争力の強化を目指しています。