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紀文食品JP:2933
沿革
1948-05 | 水産物類の製造・加工及び販売を目的として、㈱紀文商店を東京都中央区に設立 |
1952-02 | 松坂屋銀座店(名店街)に出店 |
1957-11 | 釜文蒲鉾㈱と新設合併し、㈱紀文を東京都中央区に設立 |
1959-03 | 大阪市西区に大阪出張所を開設(現㈱紀文西日本 営業統轄部) |
1961-11 | 名古屋市中村区に名古屋出張所を開設(現中部支社) |
1962-12 | 本社を東京都中央区東都水ビルに移転 |
1963-10 | 横浜市戸塚区に横浜工場を建設 |
1968-02 | 宮城県仙台市(現仙台市青葉区)に仙台駐在所を開設(現東北支社) |
1970-06 | 静岡県島田市に静岡工場を建設 北海道札幌市(現札幌市西区)に㈱札幌紀文を設立(現北海道支社) |
1970-10 | 福岡県福岡市(現福岡市中央区)に九州支店を開設(現㈱紀文西日本 九州営業部) |
1970-11 | 北海道札幌市(現札幌市西区)に札幌工場を建設 |
1977-09 | 旧㈱紀文の株式の額面変更を目的に、新㈱紀文を存続会社とした吸収合併を実施 |
1977-11 | 豆乳を発売し、飲料事業に参入 |
1978-10 | 千葉県船橋市に船橋工場を建設 |
1978-11 | 北米における水産練り製品の販売を目的として、アメリカにHOSHO AMERICA,INC.(現KIBUN FOODS (U.S.A.),INC.)を設立(現連結子会社) |
1982-03 | 本社を東京都中央区日交銀座ビルに移転 アジア圏での水産練り製品の販売を目的として、香港にKIBUN HONG KONG COMPANY LIMITEDを設立(現連結子会社) |
1982-06 | アジア圏での水産練り製品の販売を目的として、シンガポールにKIBUN FOODS SINGAPORE PTE.,LTD.を設立(現連結子会社) 海外における生産の拠点として、タイにHOSHO BANGKOK CO.,LTD.(現KIBUN (THAILAND) CO.,LTD.)を設立(現連結子会社) |
1982-09 | 佐賀県鳥栖市に佐賀工場を建設 |
1982-12 | 大阪府泉佐野市に大阪工場を建設 |
1985-01 | コーポレート・アイデンティティ(CI)を導入し、ハートフラワーマークを採用 |
1992-04 | ㈱紀文食品に商号変更 |
1993-01 | 物流と情報処理インフラの複合ロジスティクス業務を目的として、東京都大田区に㈱紀文フレッシュシステムを設立(現連結子会社) |
1993-04 | タイに、東南アジア、アメリカ、ヨーロッパ向けの生産工場建設 |
1993-12 | グループ内の飲食事業、リース事業等を集約し、東京都中央区に㈱豊珠興産を設立(現連結子会社) |
1995-03 | 札幌工場を閉鎖し、北海道恵庭市に恵庭工場を建設 |
1997-01 | 珍味事業進出を目的として、㈱北食を買収し子会社化(現連結子会社) |
1997-08 | 千葉県印旛郡栄町に東京工場を建設 |
2000-04 | 営業拠点集約により、全国8支社体制とする |
2005-01 | 農畜水産物の販売及び輸出入等を目的として、東京都中央区に㈱紀文産業を設立(現連結子会社)し、食品の卸売事業開始 |
2007-04 | 大阪工場及び佐賀工場を集約して、岡山県総社市に岡山総社工場を建設(現㈱紀文西日本 岡山総社工場) |
2007-07 | 本店を東京都中央区南海東京ビルディングに移転すると共に、本社事務所ビルを日の出オフィスとして東京都港区住友不動産竹芝ビルに移転(現 野村不動産海岸ビル) |
2012-02 | ㈱豊珠興産から保険事業部門を分離し、東京都港区に㈱豊珠保険サービスを設立(現連結子会社) |
2012-12 | 韓国での水産練り製品の製造販売を目的として、韓国にKIBUN KOREA INC.を設立(現連結子会社) |
2013-07 | 豆乳を中心とするチルド飲料拡売を目的として、キッコーマンデイリー㈱に出資し、当社チルド飲料販売機能を同社に移管(2015年11月キッコーマン飲料㈱に株式を譲渡) |
2015-11 | 西日本地域における水産練り製品、惣菜の製造・販売を目的として、大阪市西区に㈱紀文西日本を設立、2016年4月に当社の会社分割により、西日本地域の食品製造販売事業を継承(現連結子会社) |
2016-08 | 食品の安全衛生検査事業を目的として、千葉県船橋市に㈱紀文安全食品センターを設立(現連結子会社) |
2018-02 | 欧州における水産練り製品の販売を目的として、オランダにKIBUN EUROPE B.V.を設立(現連結子会社) |
2019-06 | 中国における水産練り製品の販売を目的として、中国にKIBUN CHINA CO.,LTD.を設立(現連結子会社) |
2021-04 | 東京証券取引所市場第一部に株式を上場 |
2022-04 | 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第一部からプライム市場に移行 |
2024-03 | 国内市場及び海外市場での協業による成長を目的として、マルハニチロ㈱と資本業務提携契約を締結 |
事業内容
紀文食品は、国内外で多岐にわたる事業を展開しています。主な事業セグメントは、国内食品事業、海外食品事業、および食品関連事業の3つです。
国内食品事業では、水産練り製品、惣菜、水産珍味などの製造販売を行っており、蒲鉾、カニカマ、竹輪、はんぺん、伊達巻、さつま揚げなどが主な製品です。また、中華惣菜や糖質0g麺などの麺状製品、玉子加工惣菜も手掛けています。これらの製品は、恵庭工場や東京工場など、同社および子会社の工場で製造され、日本全国に供給されています。
海外食品事業では、カニカマを中心とした水産練り製品の製造販売を行っており、これらの製品は北中米、アジア、オセアニア、欧州に供給されています。また、すり身や魚介類、穀物などの輸出入も行っており、特にすり身はアラスカ産を調達し、日本やアジアの生産地に供給しています。
食品関連事業では、紀文フレッシュシステムがロジスティクス事業を担当しており、チルド食品の国内物流を中心に、3PLビジネスや共同配送事業を展開しています。また、情報システム事業も手掛け、物流センターのネットワークを通じて国内取引先への確実な配送を支えています。その他、生産設備のリース事業や飲食事業、広告宣伝事業なども行っています。
これらの事業を通じて、紀文食品は食品製造販売のみならず、その周辺事業にも幅広く関わり、国内外で事業を展開しています。
経営方針
紀文食品は、革新と挑戦と夢を経営理念に掲げ、食を通じてお客様の明るく健康な生活に貢献することを目指しています。同社は、タンパク加工技術と品質衛生管理技術の融合により、おいしさと楽しさを提供し、お客様の満足度を向上させることに注力しています。また、食に関する幅広い事業展開を通じて、社会の発展と豊かなライフスタイルの確立に貢献し、グローバルな企業グループを目指しています。
中期経営計画2023では、「持続的成長サイクルの確立」を基本戦略としており、成長性と収益性の基盤づくりに取り組んでいます。国内食品事業では、健康志向や簡便性を重視した商品ラインアップの充実や、SNSを活用したプロモーション、小売店での店頭演出の強化などにより、着実な成長を目指しています。海外食品事業では、和食・水産練り製品を通じた現地食文化への浸透や、健康志向ニーズに対応した商品展開、新規市場開拓に力を入れています。食品関連事業では、ITと物流の高度な連動を強化し、高品質かつ環境負荷に配慮したチルド物流サービスを推進しています。
経営効率の改善にも注力し、トータルコストの見直しや生産効率の改善、新規原材料の開発などにより、コスト競争力のある強靭な企業体質を目指しています。また、将来の成長に向けた研究開発や、気候変動問題への対応など、サステナビリティに関する課題にも積極的に取り組んでいます。
紀文食品は、これらの戦略を通じて、国内外での事業拡大と持続可能な成長を目指しています。