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ファーマフーズJP:2929
沿革
1997年9月 |
機能性食品素材の開発・販売等を目的として、京都府久世郡久御山町に㈱ファーマフーズ研究所を設立。 |
1999年4月 |
京都市下京区に本社移転。 |
1999年11月 |
京都市南区に本社移転。 |
2001年5月 |
へリコバクター・ピロリ鶏卵抗体「オボプロン」を発売。 |
2001年9月 |
ギャバ含有素材「ファーマギャバ」を発売。 |
2003年10月 |
カテキン含有素材「ファーマフーズおいしいカテキン」を発売。 |
2004年10月 |
商号を㈱ファーマフーズに変更。 |
2006年5月 |
バイオメディカル部門の開発拠点として京都府相楽郡木津町に京阪奈研究所を開設、バイオメディカル事業を開始。 |
2006年6月 |
東京証券取引所マザーズに株式を上場。 |
2006年9月 |
京都市西京区に本社移転。 |
2006年10月 |
卵白ペプチド素材「ランペップ」を発売。 |
2007年4月 |
鶏卵抗体による血液浄化療法分野での研究開発事業と検査薬・試薬分野への事業の展開を目的として広島県東広島市に関連会社㈱広島バイオメディカルを設立(当社持株割合49%)。 |
2012年2月 |
通信販売事業を開始。 |
2012年7月 |
ヒアルロン酸産生促進成分「iHA」を発売。 |
2012年7月 |
再生可能エネルギー分野への進出を目的として太陽光発電事業を行うベナート㈱へ出資し関連会社化(当社持株割合33.3%)。 |
2012年8月 |
通信販売ブランド「タマゴ基地」を開始し、「iHA」配合サプリメント「タマゴサミン」を発売。 |
2012年10月 |
ベナート㈱の株式を一部譲受(当社持株割合50%、現・持分法適用関連会社)。 |
2013年9月 |
創薬事業への本格展開を目的として、㈱広島バイオメディカルを吸収合併し、バイオメディカル事業部を発足。 |
2014年9月 2015年5月 |
通信販売ブランド「タマゴ基地」の自社コールセンターを福岡市中央区に開設。 品質マネジメントシステム「ISO9001」の認証を取得。 |
2015年8月 |
健康食品及び化粧品の注文に係るコールセンター業務を行うことを目的として福岡市中央区に子会社㈱ファーマフーズコミュニケーションを設立(当社持株割合75%、現・連結子会社)。 |
2016年11月 |
通信販売事業の拡大を目的として、㈱フューチャーラボの株式を取得し子会社化(当社持株割合100%、現・連結子会社)。 |
2016年12月 |
東京証券取引所市場第二部に市場変更。 |
2018年3月 |
日本農芸化学会「2018年度 農芸化学技術賞」を受賞(GABAの生産技術の確立と高機能食品の市場開発)。 |
2018年8月 |
通信販売事業の主力商品「タマゴサミンEX」がウェルネスフードジャパンアワード2018で金賞受賞。 |
2018年11月 |
「HGP」配合の医薬部外品「ニューモ育毛剤」を発売。 |
2018年12月 |
連結子会社㈱ファーマフーズコミュニケーションの全株式を買い取り、完全子会社化。 |
2021年1月 |
田辺三菱製薬株式会社との抗体医薬に関する独占的ライセンス契約を締結。 |
2021年2月 |
東京証券取引所の市場第一部に指定。 |
2021年8月 |
機能性素材事業及び通信販売事業の拡大を目的として、明治薬品㈱の株式を取得し子会社化(当社持株割合100%、現・連結子会社)。 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場へ移行。 |
2022年4月 |
創薬ターゲットの探索と同定の強化を目的として、㈱アンテグラルと締結した吸収分割契約に基づき、同社のバイオサイエンス事業の吸収分割を実施。 |
2022年5月 |
バイオメディカル事業とのシナジー強化を目的として、そーせいCVC㈱(現・㈱PF Capital)の株式を取得し子会社化(当社持株割合90%、現・連結子会社)。 |
2022年5月 |
健康・医療機器の販売及び創薬事業におけるAIを活用した標的探索などの事業強化を目的として、オンキヨー㈱への第三者割当増資を引き受ける形で出資し、関連会社化(当社持株割合36.3%、現・持分法適用関連会社)。 |
2023年1月 |
バイオメディカル事業とのシナジー強化を目的として、PF Visionary Fund投資事業有限責任組合の株式を取得し子会社化(当社持株割合99%、現・連結子会社)。 |
2023年7月 |
連結子会社の㈱PF Capitalの全株式を買い取り、完全子会社化。 |
事業内容
ファーマフーズとそのグループ企業は、幅広い事業セグメントを展開しています。主に、BtoB事業、BtoC事業、バイオメディカル事業、その他の事業の4つのセグメントに分かれています。
BtoB事業では、ファーマフーズと明治薬品㈱が中心となり、機能性素材や健康食品、医薬品の研究開発及び製造を行い、これらを食品・医薬品メーカーや流通事業者へ販売しています。特に注目される製品には、ストレス緩和や疲労感軽減などに対応するファーマギャバや、骨の成長を促すボーンペップ、発毛・育毛を促すHGPなどがあります。また、OEM事業や自社ブランド製品の企画・販売も国内外で行っています。
BtoC事業では、ファーマフーズを含む複数のグループ企業が、独自の機能性素材を配合したサプリメントや医薬部外品、化粧品などを消費者に直接販売しています。代表的な製品には、膝関節用サプリメント「タマゴサミン」や医薬部外品「ニューモ育毛剤」、化粧品ブランド「フューチャーラボ」の製品などがあります。
バイオメディカル事業では、ファーマフーズが自己免疫疾患や線維症などの難治性疾患に対する研究開発を進めています。特に、独自のプラットフォーム技術「ALAgene technology」を用いた創薬事業が基盤となっており、非臨床試験から臨床試験以降の開発は提携する製薬企業が担当しています。また、プロテオーム解析などの受託サービスも提供しています。
その他の事業としては、子会社の㈱PF Capitalがベンチャーキャピタル事業を、関連会社のベナート㈱が太陽光発電や飲食事業を、オンキヨー㈱が音響機器のインターネット販売や電子機器・ソフトウェアの研究開発を行っています。
これらの事業を通じて、ファーマフーズグループは多岐にわたる分野で事業を展開し、健康と科学の進歩に貢献しています。
経営方針
ファーマフーズは、医食の研究を進化させ、持続可能な健康的で幸せな社会の実現を目指しています。同社は2021年7月に策定した中期経営計画において、「新価値創造」を中核テーマに掲げています。これには「新製品」「新市場」「新組織」の創出が含まれます。
新製品創造では、ファーマギャバやニューモ育毛剤に続くヒット製品の開発に注力。特に、次世代抗体開発においては、中核技術「ALAgene technology」の改良と外部とのアライアンスを積極的に行います。
新市場創造においては、ブランド強化や海外市場開拓、未利用資源のアップサイクル市場の創造に注力。特に、卵殻膜素材の開発やバイオスティミュラントの開発により、持続可能な農業システムの開発を目指しています。
新組織創造では、人事プロジェクトチームの結成やM&A、アライアンスの積極活用により、グローバルな組織体制を築き上げています。これらの取り組みを通じて、リスクを恐れずに挑戦意欲を持ち続けることを行動指針としています。
目標とする経営指標としては、売上高成長率20%、営業利益率10%を掲げ、企業価値の向上を目指しています。また、健康寿命が世界一の長寿社会を迎える中、ヘルスケア事業のリーディングカンパニーを目指し、人々の持続可能な健康的で幸せな社会の実現に貢献していく方針です。