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フジッコJP:2908
沿革
1960年11月 |
神戸市東灘区において、創業者山岸八郎が株式会社富士昆布として設立、とろろ昆布の製造及び販売を開始。 |
1963年11月 |
兵庫県西宮市に本社及び工場(西宮工場)を移転。 |
1968年8月 |
兵庫県美方郡浜坂町(現新温泉町)にフジコン食品株式会社(現浜坂工場)を設立。 |
1972年11月 |
兵庫県朝来郡和田山町(現兵庫県朝来市)に和田山工場第一次設備完成。塩こんぶの製造を開始。 |
1972年11月 |
西宮工場で佃煮昆布の製造を開始。 |
1975年9月 |
株式額面金額変更のため、株式会社ふじっ子と合併し、同時に存続会社の商号を株式会社富士昆布に変更。 |
1976年1月 |
埼玉県北埼玉郡北川辺町(現埼玉県加須市)にふじっ子食品株式会社(現関東工場)を設立し、佃煮昆布の製造を開始。 |
1977年4月 |
和田山工場に煮豆工場棟を建設。煮豆の製造を開始。 |
1977年6月 |
高級贈答品として「味富士」製品の製造及び販売を開始。 |
1980年12月 |
兵庫県西宮市に鳴尾工場が完成し、佃煮昆布及びシェフオールスープの製造を開始。 |
1985年5月 |
商号をフジッコ株式会社に変更。 |
1987年8月 |
フジコン食品株式会社の発行済株式の100%を取得。 |
1988年3月 |
千葉県船橋市に東京工場が完成し、うどんつゆ、シェフオールスープ等の製造を開始。 |
1989年4月 |
高級贈答品販売会社、味富士株式会社を設立。 |
1989年8月 |
惣菜事業部を設置し、惣菜の本格的製造を開始。 |
1990年12月 |
大阪証券取引所市場第二部に上場。 |
1991年3月 |
神戸市中央区に本社を移転。 |
1991年3月 |
鳥取県境港市において、フジッコマルシン株式会社(フジッコフーズ株式会社に商号変更、現境港工場)を設立。煮豆の製造を開始。 |
1993年9月 |
フジッコフーズ株式会社にて、ナタデココの製造を開始。 |
1995年3月 |
東京都文京区に東京FFセンターを建設、販売拠点及び研究開発機能情報受発信機能を充実。 |
1995年5月 |
中国山東省青島市において、青島富吉高食品有限公司を設立。佃煮製造を開始。 |
1996年4月 |
横浜市緑区において、創食株式会社を設立。惣菜の製造を開始。 |
1996年12月 |
東京証券取引所市場第二部に上場。 |
1997年9月 |
東京証券取引所、大阪証券取引所市場第一部に指定替。 |
1999年11月 |
鳴尾生産事業部において、ISO9001を認証取得。 |
2001年9月 |
和田山工場、東京工場において、ISO14001を認証取得。 |
2002年5月 |
鳥取県境港市竹内団地にフジッコフーズ株式会社の工場を新築移転。 |
2002年8月 |
フジコン食品株式会社において、ISO14001を認証取得。 |
2004年2月 |
創食株式会社を吸収合併し、横浜工場として惣菜の製造を開始。 |
2006年9月 |
神戸市東灘区に関西物流センター(現関西ロジスティクスセンター)を新築移転。 |
2006年9月 |
生産本部(7工場含む)及びフジッコフーズ株式会社、フジッコワイナリー株式会社、フジコン食品株式会社において、ISO9001認証をマルチサイトで取得。 |
2009年4月 |
本社FFセンター(本館、東館、北館)増改築。 |
2011年4月 |
西宮工場を鳴尾工場に統合。 |
2013年2月 |
北海道千歳市において、北海道工場を建設。 |
2013年2月 |
鳴尾工場に新工場棟(第4期棟)を建設。佃煮昆布の製造を強化。 |
2014年12月 |
フジッコフーズ株式会社において、FSSC22000を認証取得。 |
2016年4月 |
フジコン食品株式会社及びフジッコフーズ株式会社を吸収合併。 |
2016年11月 |
香港において、香港富吉高貿易有限公司(現非連結子会社)設立。海外資材調達機能を強化。 |
2017年6月 |
青島富吉高食品有限公司の全出資持分を譲渡。 |
2017年10月 |
和田山工場に新工場棟を建設。塩こんぶの製造を強化。 |
2019年8月 |
中華惣菜製造・販売会社、株式会社フーズパレット(現連結子会社)を買収。 |
2020年9月 |
味富士株式会社解散(2020年12月清算結了)。 |
2021年3月 |
関東工場に新工場棟を建設。豆製品の製造を強化。 |
2021年3月 |
PT. ARIMURAYA INDONESIA(現会社名PT. FUJICCO FOODS INDONESIA、現非連結子会社)へ出資。 |
2021年3月 |
全株式の譲渡により、フジッコワイナリー株式会社を連結の範囲から除外。 |
2021年4月 |
東京FFセンターを増改築。 |
2021年5月 |
PT. ARIMURAYA INDONESIAの商号をPT. FUJICCO FOODS INDONESIAに変更。 |
2021年8月 |
フジッコNEWデリカ株式会社を設立し、日配惣菜の製造部門を独立。 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。 |
事業内容
フジッコは、多岐にわたる食品製造・販売を手掛ける企業グループです。主な事業セグメントには、惣菜製品、昆布製品、豆製品、ヨーグルト製品、デザート製品、その他製品があります。惣菜製品では、日配惣菜、おかず畑惣菜、調味食品、中華惣菜を提供しており、これらはフジッコ自身やその連結子会社、非連結子会社によって製造・販売されています。例えば、日配惣菜はフジッコNEWデリカ株式会社が製造し、フジッコが販売。中華惣菜は株式会社フーズパレットが製造し、百貨店などで販売しています。
昆布製品には、ふじっ子煮(佃煮昆布)、ふじっ子(塩こんぶ)、純とろ(とろろ昆布)、だし昆布があり、これらもフジッコが製造・販売を行っています。豆製品セグメントでは、おまめさん(煮豆)、大豆水煮、蒸し豆、豆菓子を提供。ヨーグルト製品では、カスピ海ヨーグルトやまるごとSOYカスピ海ヨーグルト、善玉菌のチカラ(サプリメント)があります。デザート製品としては、フルーツセラピーなどのナタデココデザートが挙げられます。その他の製品には、通販商品や機能性素材が含まれます。
フジッコグループは、連結子会社としてフジッコNEWデリカ株式会社(日配惣菜の製造)、株式会社フーズパレット(中華惣菜の製造及び小売販売)を持ち、非連結子会社には香港富吉高貿易有限公司(各種農水産原料の調達)、PT. FUJICCO FOODS INDONESIA(惣菜等の製造・販売)があります。これらの会社は、フジッコの事業展開を支え、国内外での製品提供を可能にしています。
経営方針
フジッコは、企業理念「フジッコの心」を軸に、自然の恵みに感謝し、美味しさを革新し続けることで全ての人々を元気で幸せにする健康創造企業を目指しています。この理念の下、同社は成長戦略と効率経営の両輪を強力に推進し、企業価値のさらなる向上に注力しています。2022年度を初年度とする中期3か年計画では、「工場運営の改革」、「DX(Digital Transformation)の推進」、「コーポレートガバナンスの強化」を通じて持続可能な成長に向けた経営改革を急ぎつつ、SKU削減後の生産性が高く収益力のある「スター商品」の拡販と「新製品開発と現有ブランドの強靭化」を進めています。
フジッコは、昆布事業と豆事業の収益基盤を強化しつつ、おかず事業、ヨーグルト事業、通信販売事業を成長ドライバーとして事業拡大に注力しています。また、多様化する消費者ニーズや新しいトレンドへの対応、消費者の流通チャネルの選択の多様化に対応するため、成長チャネルを深耕しています。
DX推進においては、サステナブル経営の実現を目的とし、「DX推進委員会」を発足。デジタル・ネットワークを通じた経営改革の成果の表現と、場所と時間・定型業務から解放された働き方の柔軟性を追求しています。コーポレートガバナンスの強化により、ステークホルダーからの期待と信頼に応え、持続的成長と中長期的な企業価値の向上を促しています。
このように、フジッコは、中期経営計画を通じて、企業理念に基づいた成長戦略を推進し、食品業界における競争力の強化と企業価値の向上を目指しています。