石井食品JP:2894

時価総額
¥58.9億
PER
11.1倍
調理済食品の製造・販売を行う、八千代工場、京丹波工場、唐津工場での生産と、小売業者・消費者向け販売、通信販売を展開。

沿革

1945年5月

創業者である石井毅一個人経営の不二電器研究所を継承した石井電気工業㈱として発足(資本金18万円)。

1946年1月

食糧の欠乏下に東京湾の小魚類の繁殖に着目し、佃煮の製造を開始。

1949年2月

現商号石井食品株式会社に改称。

1958年4月

保存性の低い煮豆をポリエチレン袋に詰め、真空包装・熱湯殺菌により長期保存を可能とし、広域販売を展開。

1961年8月

真空包装煮豆の爆発的需要により、千葉県八千代市に工場建設。

1962年12月

資本金を1億円に増資し、東京証券取引所第二部に上場。

1966年11月

当社の直販部門を分離独立し、千葉県下と都内の一部に当社製・商品を販売するイシイ産業㈱を設立。

1970年4月

業界初の調理済チキンハンバーグを発売。味、利便性から大手メーカーを凌駕して急速に業績伸長。

1973年6月

関西以西の需要増に対処するため、㈱イシイフード(現・石井食品㈱唐津工場)を設立し、原料と労働力の関係から佐賀県下に工場を建設。

1974年7月

和風そう菜生産と人員合理化のため、㈱イシイそう菜を設立。

1977年4月

時価発行及び無償増資を行い資本金836,000千円となる。

1977年6月

本社ビルを建設。

1978年4月

無償増資を行い現資本金919,600千円、発行済株式総数18,392千株となる。

1978年9月

八千代工場内に業界最大のハンバーグ工場を建設。

1983年9月

100%子会社の㈱イシイそう菜を吸収合併。

1986年1月

関西方面を中心とした製品供給のため㈱関西石井食品(現・石井食品㈱京丹波工場)を設立し、京都府下に工場を建設。

1986年10月

当社のアンテナショップとして、高級そう菜の製造及び販売を目的として、㈲レストランイシイ(現・連結子会社㈱ダイレクトイシイ)を設立、㈱船橋東武に1号店を出店。

1988年10月

八千代工場内に冷凍・チルドそう菜工場を建設。

2000年8月

品質保証番号による管理システムを全工場に導入。

2001年5月

高品質の原材料を輸入するため、㈲宮澤トレーディング(㈱イシイトレーディング)を設立。

2001年10月

八千代工場デリカカンパニーでISO9001:2000認証取得。

2001年12月

ホームページから製品の原材料、アレルゲン等の情報開示サービス「OPEN ISHII」開始。

2002年10月

当社グループでISO9001:2000認証取得。

2003年12月

携帯電話サイトで「OPEN ISHII」開始。

2004年2月

当社八千代工場、石井食品関西㈱(現・石井食品㈱京丹波工場)、石井食品九州㈱(現・石井食品㈱唐津工場)の生産カンパニー及び本社部門等でISO14001:1996認証取得。

2005年2月

当社八千代工場、石井食品関西㈱(現・石井食品㈱京丹波工場)、石井食品九州㈱(現・石井食品㈱唐津工場)の生産カンパニー及び本社部門等でISO14001:2004移行登録。

2008年5月

当社八千代工場、石井食品関西㈱(現・石井食品㈱京丹波工場)、石井食品九州㈱(現・石井食品㈱唐津工場)の生産カンパニー及び本社部門等で製造販売等を行うミートボールについて、ISO22000:2005認証取得。

2009年12月

当社八千代工場、石井食品関西㈱(現・石井食品㈱京丹波工場)、石井食品九州㈱(現・石井食品㈱唐津工場)の生産カンパニー及び本社部門等でISO9001:2008移行登録。

2010年3月

原材料の開示システム「原材料履歴提供システムおよび原材料履歴管理方法」の国内特許取得。

2010年7月

100%子会社である石井食品関西㈱(現・石井食品㈱京丹波工場)、石井食品九州㈱(現・石井食品㈱唐津工場)の2社を吸収合併。

2012年2月

100%子会社である㈱イシイトレーディングを吸収合併。

2012年7月

当社京丹波工場内に、食物アレルギー配慮食専用工場を建設。

2012年12月

おせち料理をリニューアルしたことにより、イシイのブランドはすべて「無添加調理」となる。

2013年10月

当社八千代工場、京丹波工場、唐津工場のチルドミートボール、チルドハンバーグ及びごぼうサラダの設計・開発、製造においてFSSC22000を認証取得。

2013年12月

栗きんとんの栗の国内加工を開始。

2014年8月

本社ビル1階にコミュニティハウス「ヴィリジアン」を開設。

2016年9月

当社グループでISO9001:2015移行登録。

2017年3月

当社グループでISO14001:2015移行登録。

2019年3月

100%子会社であるイシイ産業㈱を清算。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行。

事業内容

石井食品は、調理済食品の製造及び販売を主軸に展開する企業であり、その事業活動は連結子会社1社を含むグループ全体で行われています。同社グループは食品事業を単一のセグメントとして位置づけており、このセグメントは製造部門と販売部門の二つの主要な部門に分かれています。

製造部門では、八千代工場、京丹波工場、唐津工場の3つの工場を運営し、これらの施設で調理済食品の生産を行っています。これにより、石井食品は高品質な製品を市場に供給する基盤を確立しています。

販売部門では、石井食品の顧客サービス部が小売業者や消費者への直接販売を担当しています。さらに、子会社である株式会社ダイレクトイシイを通じて、石井食品製の調理済食品等の通信販売も行っており、これにより幅広い顧客層へのアクセスを実現しています。

このように、石井食品グループは製造から販売に至るまで一貫した事業構造を有しており、調理済食品市場においてその地位を確固たるものにしています。

経営方針

石井食品は、その中期経営計画において、食品業界の厳しい経営環境の中で、企業価値の向上と持続可能な成長を目指しています。同社は「真においしいものをつくる」を企業理念に掲げ、「日本一、生産者と地域に貢献する食品会社になる」ことを目標としています。この目標達成のために、無添加調理技術、厳選素材の使用、品質保証番号による透明性の高い情報提供を三つの基本原則として掲げています。

経営戦略としては、2022年度から2026年度にかけての中期経営計画をスタートさせ、市場浸透率の低いチャネルでの食肉加工品のシェア拡大を図り、収益性の改善と価値提供の向上を目指しています。また、コスト削減のための全社横断プロジェクトを実施し、製造コストの増加に対応しています。

中長期的な戦略としては、無添加調理技術や履歴管理システムを基盤に、消費者と生産者をつなげる活動を強化し、地域食材を活用した商品開発、消費者のライフスタイル変化に応じた商品開発、不採算商品の終売やリニューアル、生産設備の機械化・自動化投資、環境負荷軽減への取り組みなどを進めています。

さらに、持続可能なビジネスモデルへの転換、原材料価格の高騰への対応、ブランディングとマーケティング活動の強化、技術継承と設備老朽化への対応、環境負荷軽減、働き方改革と人材多様化の推進など、幅広い課題に対処しています。これらの取り組みを通じて、石井食品は持続可能な成長を目指し、企業価値の向上に努めています。