大冷JP:2883

時価総額
¥117.6億
PER
17.2倍
業務用冷凍食品の企画・販売を行い、骨なし魚事業、ミート事業、その他事業で「楽らくクックシリーズ」や「楽らく匠味シリーズ」などを展開。

事業内容

大冷は、業務用冷凍食品の企画および販売を主な事業として展開しています。特に、医療食や弁当仕出し、外食向けに安全で安心な商品を提供することを重視しています。大冷はファブレス形態を採用し、国内外の協力工場で製造した自社ブランド商品を全国に販売しています。

大冷の事業は主に「骨なし魚事業」「ミート事業」「その他事業」の3つに分かれています。「骨なし魚事業」では、魚の骨を取り除いた商品を提供し、特許技術を活用して加工しています。代表的な商品には「楽らくクックシリーズ」や「楽らく調味シリーズ」があります。

「ミート事業」では、魚の加工技術を応用し、畜肉商品の開発を行っています。「楽らく匠味シリーズ」は、肉の臭みを抑え、柔らかさを持続させる特徴があります。商品ラインナップには「楽らく匠味鶏もも皮なし切身」や「楽らく匠味豚肩切り落とし」などがあります。

「その他事業」では、惣菜や冷凍野菜、魚フライ、練り製品、水産品などを取り扱っています。製造委託先と協力し、ユーザーのニーズに応じた商品開発を進めています。代表的な商品には「しらす干し」や「たこから揚げ」などがあります。

経営方針

大冷は、業務用冷凍食品の企画と販売を主軸に、医療食や外食向けに安全で安心な商品を提供しています。同社はファブレス形態を採用し、国内外の協力工場で製造した自社ブランド商品を全国に展開しています。

同社の成長戦略は、エンドユーザーのニーズに応える高付加価値商品の開発に注力することです。特に、価格競争を避けるために、独自技術を活用した「楽らくクックシリーズ」や「楽らく匠味シリーズ」などの高付加価値商品を提供しています。

また、大冷は生産拠点の多様化を進めています。現在、約60%の商品が海外の協力工場に依存しており、そのうち約40%が中国に集中しています。リスク分散のため、タイやベトナムなどに新たな生産拠点を設ける計画です。

さらに、同社はシルバー市場の需要取り込みや販売チャネルの多様化を図り、収益構造の多角化を目指しています。これにより、国内需要の減少や景気変動に対する耐性を強化し、持続的な成長を追求しています。