ハニーズホールディングスJP:2792

時価総額
¥418.2億
PER
10.5倍
婦人衣料及び服飾雑貨の大手。自社企画商品のSPAモデルとミャンマー自社工場ほか海外委託工場での生産体制を展開。当連結会計年度末の直営店舗数872店舗。郊外型大型ショッピングセンターや駅ビルのインショップ型出店で全国47都道府県に展開。

事業内容

株式会社ハニーズホールディングスは、婦人服と服飾雑貨の企画・製造・販売を一貫して手がける小売グループです。同社は自社で企画した商品を、連結子会社を通じて全国の店舗で販売しています。

主要な顧客は幅広い年齢層の国内一般消費者で、同社グループは直営店舗での小売が収益の中心です。子会社であるハニーズは郊外型ショッピングセンターや駅ビルなどに店舗を展開しており、連結での直営店舗数は約872店に上ります。

同社の販売商品は大半が自社企画品で、製造はミャンマーの自社工場と海外委託工場を組み合わせて行っています。事業は国内の小売と海外での製造を柱とし、婦人服を中心に服飾雑貨を含む複数の製品ラインで構成されています。

経営方針

同社は2026年5月期から2028年5月期を最終年度とする中期経営計画の下、連結売上高630億円、連結営業利益70億円、営業利益率11.1%、ROE8.8%、EC売上比率15.9%を目標に掲げております。既存事業の着実な成長と新たな取り組みに向けた基盤構築を両輪とし、売上高と営業利益の拡大を図ることを成長戦略の中核に据えています。

重点投資分野は商品力と販売力の強化、店舗の出店・改装、EC事業の拡充、そして業務基盤の整備です。差別化戦略としては、企画・製造・販売を一貫して行う独自のSPA(企画・製造・販売の一貫体制)モデルとミャンマーの自社工場を活用し、「高品質で手頃な価格」を実現する点を強みにしています。さらに、AIを活用した商品企画やEC限定商品の拡充、SNSを使った情報発信で店舗とECの両面から顧客を獲得していきます。

新市場開拓や事業拡大では、ブランド育成と新業態の開発を進めるほか、既存店のスクラップアンドビルドを継続して売上・集客が見込めるエリアへ積極的に展開します。現在の直営店は約872店を基盤としており、地域や顧客層に応じた売場づくりや好立地への移転・増床を通じて集客力を高め、店舗とECの相互送客を促進してEC売上比率15.9%の達成を目指しています。

技術革新への取り組みとしては、業務のデジタル化を推進し、販売動向の可視化や在庫管理の最適化、物流機能の強化によってリアルとデジタルを連携させた顧客体験を実現します。具体的には自社ECサイト・アプリの使いやすさ向上や顧客に最適な情報を送るツール導入、さらに環境配慮型商品の開発やTCFDに基づく気候変動対応の情報開示など、持続可能性を踏まえた技術・制度面の整備にも注力してまいります。