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リガク・ホールディングス (268A) 株価
株価・出来高の推移
時価総額の推移
PERの推移
PBRの推移
事業内容
リガク・ホールディングスは、X線技術を核とした分析・計測機器の専門メーカーです。同社は1951年の創業以来75年にわたり、X線回折、蛍光X線分析、X線イメージングなどの技術を活用した装置を開発・製造・販売し、世界90ヵ国以上で事業を展開しています。X線の物理特性を利用することで、物質の組成や結晶構造を非破壊で解析できる製品を提供しています。
同社の主要顧客は大学・研究機関、企業の研究部門や品質管理部門、半導体メーカーなどです。収益構造は製品販売とアフター・サービスの二本柱となっています。製品販売では自社開発のX線分析・計測機器を直接または代理店を通じて販売し、アフター・サービスでは消耗品・交換部品の供給、機器の修理・点検、予防保守契約などの継続的なサービスを提供することで、安定した収益基盤を構築しています。
事業は「多目的分析機器事業」「半導体プロセス・コントロール機器事業」「部品・サービス事業」の3つに区分されます。多目的分析機器事業では材料研究や医薬品開発向けのX線回折装置や蛍光X線分析装置を、半導体プロセス・コントロール機器事業では半導体製造工程の品質管理に使用される計測装置を展開しています。部品・サービス事業では、既納製品のアフター・サービス、自社開発の要素部品の外販、その他の分析機器の販売を行っており、特にアフター・サービスはストック型ビジネスモデルとして長期的な顧客関係の維持に貢献しています。
経営方針
リガク・ホールディングスは「A One-of-a-Kind Global Technology Company」を目指し、2027年12月期に売上収益1,000~1,100億円、年間平均成長率15~16%という意欲的な中期計画目標を掲げています。同社は「Lab to Fab戦略」を成長戦略の中核に据え、大学や研究機関での技術開発から産業界での実用化まで、一貫したソリューション提供により事業領域を拡大しています。調整後営業利益率は25~27%、調整後EBITDAマージンは31~33%の達成を目標としており、高収益体質の維持を重視しています。
同社の成長戦略は3つの柱で構成されています。第1の柱である多目的分析機器事業では、海外市場でのシェア拡大に注力し、市場成長率4.6%を上回る年率約7%の売上成長を目指しています。特に米国や欧州でのコマーシャル・インフラ投資を積極化し、セールス・サービス・アプリケーション要員の増強を進めています。第2の柱となる半導体プロセス・コントロール機器事業では、既存のX線計測市場での地位強化に加え、光学計測やCD計測分野への事業領域拡大により、市場成長率8.9%を大幅に上回る年率約18%の成長を計画しています。
技術革新への取り組みでは、PhD学位保持者約300名を含む高度な専門技術者を擁し、X線発生装置、光学素子、検出器、解析ソフトウェアなどの要素技術を内製化することで差別化を図っています。同社は研究開発費比率を売上の12~13%に設定し、自動化・ロボティクス、AI・マシンラーニングなどの新技術獲得にも外部パートナーシップを活用して取り組んでいます。また、山梨工場の生産能力を2022年比で倍増させる設備投資を完了し、旺盛な市場需要に対応する製品供給基盤を強化しています。アドバンスト・パッケージング検査市場への参入や、電池材料・ライフサイエンス分野での新アプリケーション開発など、次世代成長領域の開拓も積極的に進めています。