カネ美食品JP:2669

時価総額
¥343億
PER
19倍
弁当・寿司・おにぎり・惣菜の製造販売を行い、スーパーマーケットやコンビニ向けに総合惣菜店舗や回転寿司「回転割烹 寿司御殿」を展開する企業。

事業内容

カネ美食品は、主に弁当、寿司、おにぎり、惣菜の製造と販売を行っています。同社の事業は大きく分けてテナント事業と外販事業の2つのセグメントに分かれています。テナント事業では、スーパーマーケットに総合惣菜店舗や寿司専門店舗を出店し、寿司や惣菜の製造・販売を行っています。また、回転寿司の「回転割烹 寿司御殿」も運営しています。

外販事業では、コンビニエンスストアの加盟店向けに弁当やおにぎり、惣菜の製造・納品を行っています。主要な取引先には、ファミリーマートがあります。テナント事業の主要取引先には、ユニー、UDリテール、ドン・キホーテ、長崎屋があり、これらはパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの子会社です。

経営方針

カネ美食品は、成長戦略として国内の中食市場における地位を強化することを目指しています。少子高齢化や異業種の参入による市場縮小の可能性を認識しつつ、テナント事業と外販事業における積極的な投資を通じてトップラインの拡大を図ります。また、不採算部門の収益性向上を通じた資本投下を伴わない成長戦略も並行して推進します。

同社は、競争力を維持するために新たな価値創造を重視しています。消費者ニーズの変化に対応するため、デジタルトランスフォーメーション(DX)への投資を進め、データ分析に基づくマーケティングの強化を図ります。これにより、企業価値の持続的向上を目指しています。

食の安全性確保も重要な戦略の一環です。カネ美食品は、アレルゲンや原材料情報を電子データで管理し、迅速な情報提供を実現しています。さらに、従業員の健康管理や食材の衛生的な取り扱いを徹底し、安全な商品提供に努めています。

同社は、品質、清潔、接客、納期の厳守を通じて、他社との差別化を図ります。顧客満足度を高めるために、安心・安全・健康への配慮を欠かさず、企業として高い基準を設定することが差別化の鍵と考えています。

カネ美食品は、2026年2月期に売上高87,400百万円、経常利益3,100百万円を目標としています。設備投資の回収をモニタリングし、管理体制を強化することで、持続的な成長を目指しています。各事業モデルの再設計も検討中であり、長期的な成長を視野に入れています。