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雪印メグミルクJP:2270
事業内容
雪印メグミルクは、乳製品、飲料・デザート類、飼料・種苗、その他の4つの主要な事業セグメントを持っています。これらのセグメントを通じて、多様な製品とサービスを提供しています。
乳製品セグメントでは、チーズ、バター、粉乳、油脂、機能性食品、粉ミルクなどを製造・販売しています。雪印メグミルク株式会社や雪印ビーンスターク株式会社などがこの分野で活動しています。
飲料・デザート類セグメントでは、牛乳類、果汁飲料、ヨーグルト、デザートなどを提供しています。八ヶ岳乳業株式会社やいばらく乳業株式会社がこの分野での主要な子会社です。
飼料・種苗セグメントでは、牛用飼料、牧草・飼料作物種子、野菜種子、造園事業を展開しています。雪印種苗株式会社や道東飼料株式会社がこの分野で活動しています。
その他のセグメントでは、共同配送センター事業や不動産賃貸事業を行っています。株式会社クレスコや雪印メグミルクビジネスソリューション株式会社がこの分野での主要な子会社です。
経営方針
雪印メグミルクは、創業100周年を迎えた2025年を機に、次の100年に向けた成長戦略を掲げています。同社は「健土健民」の理念を再解釈し、社会課題を解決する精神を原動力とし、食の持続性の実現を重要課題としています。これにより、地域社会や生産者、投資家に価値を循環させる力をコアの価値と位置づけています。
同社は「未来ビジョン2050」と「Next Design 2030」を策定し、長期的な成長を目指しています。「未来ビジョン2050」では、酪農・農業、健康、フードテック、宇宙の4つのエリアに焦点を当て、持続可能な社会の実現を目指しています。「Next Design 2030」では、食の持続性を高めるための事業ポートフォリオの変革を進め、成長領域への資源集中を図ります。
中期経営計画2025では、強靭性の獲得をテーマに掲げ、事業戦略と基盤戦略を推進しています。価格改定やDX推進により、安定した収益性を維持しつつ、競争力を強化しています。しかし、PBRの改善や生産体制の変革が課題として残っています。これらを解決するため、意欲的な施策を展開する必要があります。
「Next Design 2030」では、アセットの変革を進め、乳の価値を高めることを目指しています。チーズ市場の拡大や白物飲料の収益性向上に注力し、代替食品事業や海外展開を進めます。これにより、社会的価値と経済的価値を同期させ、企業価値の最大化を図ります。
同社は、戦略の4つの柱と7つの戦略課題を設定し、成長の果実の育成と収穫、乳の産業価値を高める構造の変革、リジェネラティブな酪農の実現、社会とのつながりの進化を推進しています。これにより、食の持続性を実現し、企業価値を向上させることを目指しています。