リニカルJP:2183

時価総額
¥74.7億
PER
-4倍
医薬品開発業務受託事業(CRO事業)を主軸に、創薬支援事業や医薬品製造販売後支援事業(育薬事業)を展開する企業。

事業内容

リニカルは、医薬品の開発段階で行われる臨床試験に関する業務を代行・支援するCRO(医薬品開発業務受託)事業を主に展開しています。この事業では、治験のモニタリングやデータマネジメント、統計解析、メディカルライティング、監査業務など、多岐にわたるサービスを提供しています。これにより、製薬会社が自社のリソースを効率的に活用できるよう支援しています。

また、リニカルは育薬事業も展開しており、医薬品の製造販売後の支援業務を受託しています。この事業では、発売後の医薬品の安全性や有効性に関するデータ収集、適正使用情報の提供、臨床研究の組織体制構築などを行っています。これにより、医薬品の利用が医療現場で広がるようサポートしています。

さらに、リニカルは創薬支援事業も行っており、特にバイオベンチャー企業の新薬開発を支援しています。開発品の市場分析や開発戦略の立案、薬事対応、パートナリング・ライセンス支援などのコンサルティングサービスを提供し、企業の創薬活動をサポートしています。これにより、国内外の製薬企業が新薬を市場に投入するプロセスを円滑に進めることが可能となります。

経営方針

リニカルは、医薬品開発のプロフェッショナルとして、がんや中枢神経系、免疫疾患などの開発難易度が高い領域に注力しています。日本発のグローバルCROとして、大手製薬会社と対等に医薬品開発を支援することを目指しています。これにより、ステークホルダーの幸せを追求し、質の高いサービスを提供しています。

リニカルは、国際共同治験を実施できる体制を整え、アジア、米国、欧州での拠点を拡充しています。これにより、国内同業他社との差別化を図り、CRO事業の拡大を推進しています。また、育薬事業や創薬支援事業を立ち上げ、医薬品のライフサイクルマネジメントを一貫して支援する体制を整えています。

リニカルの中期経営ビジョンでは、「日本発のグローバルCROとして、クライアントの戦略的パートナーになる」ことを掲げています。臨床試験に関わるサービスをグローバル・ワンストップで提供し、がんや中枢神経系などの難易度の高い疾患領域にも対応しています。これにより、高品質でスピーディーなサービスを提供しています。

リニカルは、グローバル営業戦略を強化し、欧米やアジアの新興バイオ医薬品企業にフォーカスしています。これにより、顧客基盤を拡大し、安定的なリピート受注を獲得することを目指しています。また、グループ経営の効率化を図り、ワンストップでのサービス提供を強化しています。

リニカルは、米国や欧州での事業拡大を推進し、オーストラリアにも拠点を設立しています。これにより、南半球での開発業務を強化し、グローバルCROとしてのケイパビリティを向上させています。また、AIやDCTなどのデジタル技術を活用し、臨床試験の効率化を図っています。

リニカルは、財務基盤の強化を図り、持続的な成長を目指しています。増収と高稼働率の維持、コスト管理の徹底により、1株当たり当期純利益の成長を追求しています。これにより、株主還元と成長資金の確保を両立させています。