リニカルJP:2183

時価総額
¥101.2億
PER
14.9倍
製薬会社の医薬品開発支援を主業務とし、治験のモニタリング、品質管理、データマネジメント、統計解析、メディカルライティング、ファーマコビジランス、コンサルティング等を提供。

沿革

2005年6月

医薬品の開発における臨床試験(治験)(注1)の受託を行う医薬品開発業務受託(CRO)(注2)事業を目的として、資本金3,100万円で大阪市淀川区に株式会社リニカルを設立

2006年1月

SMO(注3)事業に進出するため、SMO事業を営むアウローラ株式会社を子会社化

2006年6月

東京都中央区茅場町に東京オフィスを開設

2007年5月

CRO事業に注力するため、連結子会社アウローラ株式会社の全保有株式を他のSMO事業者に売却

2008年7月

国内の製薬会社の米国進出を支援することを目的として、米国カリフォルニア州に全額出資子会社であるLINICAL USA,INC.を設立

2008年10月

東京証券取引所マザーズに株式を上場

2013年3月

東京証券取引所市場第一部に市場変更

2013年5月

2014年1月

2014年4月

2014年11月

2014年12月

2015年11月

2015年12月

2016年3月

2016年10月

2016年12月

2017年9月

2018年4月

2018年4月

2019年3月

2019年5月

2019年12月

2020年4月

2022年4月
 

2022年10月

台湾及び韓国に全額出資子会社であるLINICAL TAIWAN CO., LTD.及びLINICAL KOREA CO., LTD.を設立

LINICAL KOREA CO., LTD.が韓国にてCRO事業を営むP-pro. Korea Co., Ltd.を子会社化

LINICAL KOREA CO., LTD.がP-pro. Korea Co., Ltd.を吸収合併

Nuvisan CDD Holding GmbHを買収

Nuvisan CDD Holding GmbHがLINICAL Europe Holding GmbHに社名変更

LINICAL TAIWAN CO., LTD.が、シンガポールにLinical Singapore Pte. Ltd.を設立

LINICAL USA, INC.が業務拡大を目的として、ニュージャージー事務所を開設、本社移転

LINICAL Europe Holding GmbH がイギリスにLINICAL U.K. LIMITEDを設立

LINICAL Europe Holding GmbH がポーランドにLINICAL POLAND sp. z o.o.を設立

LINICAL USA, INC.が業務拡大を目的として、ニューヨーク州へ本社移転

LINICAL Europe Holding GmbH がチェコにLINICAL Czech Republic s.r.o.を設立

LINICAL USA,INC.がAccelovance,Inc.を子会社化

Accelovance,Inc.がLinical Accelovance America,Inc.に社名変更

LINICAL Europe Holding GmbH がハンガリーにLinical Hungary Kft.を設立

中国(上海)に全額出資子会社であるLinical China Co., Ltd.を設立

グループ管理の実効性強化と意思決定の迅速化のため、Linical Accelovance America,Inc.の欧州子会社をLINICAL Europe Holding GmbHに統合

LINICAL Benelux B.V.とLinical Accelovance Europe B.V.を合併し、LINICAL Netherlands B.V.に社名変更

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行

LINICAL Europe Holding GmbH がイタリアにLinical Italy SRLを設立

事業内容

リニカル株式会社とそのグループ企業は、医薬品開発業務受託事業(CRO事業)を主軸に展開しています。これには、医薬品開発の一部である治験の受託が含まれ、フェーズII及びフェーズIIIのモニタリング業務を中心に、品質管理、データマネジメント、統計解析、メディカルライティング、ファーマコビジランスなどのサービスを提供しています。また、治験の企画や薬事対応、承認申請に関するコンサルティング業務も手がけています。

リニカルは、製薬会社の医薬品開発におけるパートナーとして、特定の業務や治験段階に注力し、受託特化型の業務形態を取っています。特に、フェーズIIとフェーズIIIの治験に焦点を当て、高い専門性を持ってサービスを提供しています。これにより、製薬会社から高い評価を得ています。

さらに、リニカルグループは、医薬品製造販売後支援事業(育薬事業)も展開しており、CRO事業で得たノウハウを活かして、企業・医師主導臨床研究の組織体制構築業務や製造販売後の企画業務、モニタリング業務、監査業務などを受託しています。これにより、製薬会社の医薬品ライフサイクル全般をサポートする体制を整えています。

リニカルグループは、国内外に多数の関連会社を持ち、グローバルな視点で医薬品開発支援サービスを提供しています。その事業展開は、製薬会社のニーズに応えるための選択と集中に基づいており、特にがん領域や中枢神経系(CNS)領域での専門性を強化しています。また、コンサルティング業務を通じて、新薬開発の創薬支援から承認後のライフサイクルマネジメントまで、ワンストップのサービスを提供している点も特徴です。

経営方針

リニカル株式会社は、医薬品開発のあらゆる場面で高品質なサービスを提供し、ステークホルダーの幸福を追求することを経営理念としています。同社は、がん、中枢神経系、免疫疾患などの特定疾患領域に注力し、大手製薬会社と対等の立場で医薬品開発を実行・支援することを目指しています。この戦略は、アンメット・メディカル・ニーズが高く、治験難易度の高い領域に特化することで、日本発のグローバルCROとしての地位を確立することにあります。

世界の医薬品市場の拡大と共に、グローバルCRO市場の成長が見込まれる中、リニカルは国際共同治験を実施できる体制を整え、海外拠点の拡充を進めています。これにより、国内同業他社との差別化を図り、CRO事業の拡大を目指しています。また、医薬品が承認された後の臨床研究・調査の受託やマーケティング活動の支援、創薬段階からの薬事・開発戦略策定などのコンサルティング支援を行うことで、医薬品のライフサイクルマネジメントを一気通貫で支援する体制を整えています。

リニカルは、臨床試験に関わる様々なサービスをグローバル・ワンストップで提供し、がん・中枢神経系などの開発難易度の高い疾患や新たな創薬モダリティを活用した新薬・治療法にも対応することで、高品質・スピーディーなサービスを提供しています。大手製薬企業から欧米の有望なバイオテックカンパニーまで幅広いクライアントと長期的かつ戦略的なパートナー関係を構築し、医療機関との良好な関係をベースに、臨床データの品質にコミットするとともに、スピード感・柔軟性をもって提案型のサービスを提供し、クライアント満足を追求しています。

さらに、リニカルは、医薬品の主要マーケット(日本、米国、欧州)を中心に、迅速な臨床データ収集のために幅広い国と地域をカバーし、グローバルでのプレゼンスを高めていく戦略を推進しています。これにより、季節性・地域性を問わず迅速に臨床データを収集し、グローバルな医薬品開発を支援しています。