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アイティメディアJP:2148
事業内容
アイティメディアは、主にインターネット専業メディアとして活動しており、ITを中心に専門性の高い情報を提供しています。同社は、アイティメディア自身とその連結子会社である発注ナビ株式会社、有限会社ネットビジョン、持分法適用関連会社のアイティクラウド株式会社の4社で構成されています。
アイティメディアは、BtoBメディア事業とBtoCメディア事業の2つの主要な事業セグメントを持っています。BtoBメディア事業では、IT&ビジネス分野や産業テクノロジー分野に特化した情報を提供し、企業の情報システム導入やマーケティング活動を支援しています。
BtoBメディア事業の主要なサービスには、「TechTargetジャパン」や「キーマンズネット」があり、これらはIT関連製品やサービスの導入を支援する情報を提供しています。また、「発注ナビ」は情報システム開発会社の検索・比較サービスを提供しています。
一方、BtoCメディア事業では、コンシューマー分野に焦点を当て、一般消費者向けにデジタル関連機器の製品情報や活用情報を提供しています。主要なメディアには「ITmedia Mobile」や「ITmedia PC USER」があり、これらはパソコンやスマートフォンなどの情報を提供しています。
アイティメディアの収益モデルは、広告商品の販売を中心に、リードジェネレーションモデルを強化し、オンラインセミナーや展示会などのデジタルイベントを開催することで多様化しています。これにより、収益の過半はリードジェネレーションモデルからもたらされています。
経営方針
アイティメディアは、情報革命を通じて社会に貢献することを企業理念とし、ITを中心に専門性と信頼性の高い情報を提供しています。同社は、メディアの革新を続けることで、メディア業界全体の発展に寄与し、ユーザーからの信頼を基にしたコミュニケーション機会を顧客企業に提供しています。
同社は、インターネットの利用拡大やソーシャルメディアの普及、デジタルマーケティングの進化を背景に、情報の発信と収集手段としてのインターネットの重要性が増していると認識しています。これにより、デジタル技術を活用したマーケティング手法が多く開発され、デジタルマーケティング市場の拡大が見込まれています。
アイティメディアの成長戦略は、デジタルデータの生成と収益モデルの多元化に重点を置いています。具体的には、コンテンツの強化とメディアの規模拡大を図り、より価値の高いデジタルデータを生成することを目指しています。また、M&Aを通じて新事業に進出し、インターネットならではの新たな収益モデルを開発しています。
BtoBメディア事業では、デジタルマーケティングの進化に対応し、広告やリードジェン、デジタルイベントなどの収益モデルを拡大しています。さらに、テクノロジーの利用が活発化している職種や産業に特化した専門メディアを開発し、新たな顧客層を拡大しています。
BtoCメディア事業では、運用型広告市場の拡大を背景に、スマートデバイスやソーシャルメディアに最適化したメディアを拡充しています。「ねとらぼ」や「Fav-Log」などのメディアを通じて、広告単価を高め、売上成長を図っています。今後も、データやAIを活用した新たなコンテンツ制作手法を開発し、ページビューの拡大を目指しています。
経営基盤の強化も重要な戦略の一部です。システム基盤の刷新や業務プロセスの最適化を進め、効率的な業務運営を目指しています。また、人材育成にも注力し、従業員の成長意欲を引き出すための新たな人事制度を導入しています。
アイティメディアは、M&Aを通じた新規事業投資を重視し、既存事業の強化と新規事業への進出を図っています。これにより、持続的な成長を続けるための経営基盤を強化し、企業価値の向上を目指しています。