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東洋精糖JP:2107
沿革
昭和26年12月 |
食糧庁から日産原料糖処理能力120トンの査定を受ける。 |
昭和28年3月 |
株式を東京証券取引所に上場。 |
昭和28年11月 |
江東区猿江に小名木川工場を完成し、日産原料糖処理能力560トン(小名木川工場450トン、砂町工場110トン)となる。 |
昭和29年3月 |
株式を大阪証券取引所に上場。 |
昭和38年8月 |
粗糖の輸入自由化に伴い、工場能力の増強を計り日産原料糖処理能力1,005トンとなる。 |
昭和39年7月 |
販売力強化のため丸紅株式会社と精製糖の総販売代理店契約締結。 |
昭和53年3月 |
当社の関係会社ヨートー興産株式会社を合併し、資本金22億8千8百万円となる。 |
昭和54年5月 |
小名木川工場においてステビオサイドの生産を開始、また翌年には、酵素処理ステビアの生産開始。 |
昭和58年10月 |
塩水港精糖株式会社と業務提携し、精製糖の共同生産会社太平洋製糖株式会社を設立し、同年12月、小名木川工場の生産を中止した。昭和59年1月には、太平洋製糖株式会社において精製糖の共同生産(当社、塩水港精糖株式会社)を開始。 |
昭和60年1月 |
千葉県市原市に千葉工場(ステビア製造)を完成し、生産を開始。 |
平成2年9月 |
酵素処理ルチンの生産開始。 |
平成10年8月 |
酵素処理ヘスペリジンの生産開始。 |
平成11年4月 |
東洋フーヅ株式会社を吸収合併。 |
平成11年12月 |
ヨートーハウジング株式会社の株式を追加取得し、連結子会社とする(平成27年9月解散)。 |
平成11年12月 |
ヨートー開発株式会社を解散。 |
平成12年7月 |
有償・第三者割当増資により、資本金29億4百万円(現在)となる。 |
平成13年4月 |
トーハン株式会社の株式を追加取得し、連結子会社とする(現連結子会社)。 |
平成13年10月 |
太平洋製糖株式会社において精製糖の三社共同生産(当社、塩水港精糖株式会社、フジ日本精糖株式会社)を開始。 |
平成15年3月 |
大阪証券取引所の上場廃止。 |
平成17年7月 |
酵素処理イソフラボンの生産開始。 |
平成18年3月 |
株式会社白樺湖ビューホテルを解散。 |
平成18年10月 |
ゆずポリフェノールの生産開始。 |
平成22年7月 |
グリセリルグルコシドの生産開始。 |
平成25年4月 |
バオバブオイルの生産開始。 |
平成27年9月 |
不動産賃貸事業から撤退し、併せて連結子会社ヨートーハウジング株式会社を解散。 |
平成30年4月 |
丸紅株式会社との精製糖の総販売代理店契約を同社から同社の子会社である丸紅食料株式会社へ移管。 |
令和4年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からスタンダード市場へ移行。 |
事業内容
東洋精糖は、精製糖、食品飲料素材、化粧品素材の製造および販売を主要事業として展開しています。この企業グループは、東洋精糖、連結子会社1社、持分法適用関連会社1社、丸紅株式会社およびその子会社である丸紅食料株式会社から構成されています。
砂糖事業において、東洋精糖は精製糖の製造と販売を行っており、原料糖の調達は丸紅株式会社から、製造は共同生産会社である太平洋製糖株式会社に委託しています。販売は丸紅食料株式会社を通じて行われ、連結子会社のトーハン株式会社は、丸紅食料株式会社から東洋精糖の製品を仕入れて販売しています。
機能素材事業では、東洋精糖は酵素処理ルチン、酵素処理ヘスペリジン、ステビア甘味料、ゆずポリフェノール、グリセリルグルコシド、バオバブオイルなどの製造および販売を手掛けています。このセグメントにおいても、トーハン株式会社が東洋精糖の製品の販売を行っています。
以上の事業展開を通じて、東洋精糖グループは食品産業や化粧品産業における多様なニーズに応える製品を提供しています。
経営方針
東洋精糖は、砂糖事業と機能素材事業を中心に展開しており、健全で豊かな食文化の創造と健康な毎日への貢献を使命としています。同社は、食の安全・安心対策を最優先に、優れた商品・サービスの提供を通じて社会的信頼の確保と企業価値の向上を目指しています。また、経営の収益性と健全性の向上に努め、売上高営業利益率と資本効率の両方を重視することで収益力の強化を図っています。
基本戦略として、砂糖事業の持続的成長を目指しつつ、機能素材事業の拡大を図ることで、事業投資を視野に入れた第二の柱を築くことを目標にしています。砂糖事業では、国内の砂糖の安定供給を目的とし、業務用を中心に販売を行っています。一方、機能素材事業では、酵素処理技術を用いた製品の生産・販売を行い、飲料・健康食品、サプリメント、化粧品等の分野に原料素材を提供しています。
事業上及び財務上の課題に対処するため、東洋精糖は砂糖事業において業務の効率化を進め、収益確保に取り組んでいます。また、機能素材事業では、機能性表示食品原料の提案や化粧品原料の市場開拓を積極的に進め、拡販を目指しています。さらに、新機能素材の開発と既存素材の用途開発にも力を入れており、外部研究機関との連携を図りながら中長期戦略の一環として取り組んでいます。
これらの戦略を通じて、東洋精糖は安全・安心な製品の提供を継続し、人権や地球環境問題への取り組み、業務改革の推進を通じて、中長期的な企業価値の向上を目指しています。